9月9日、重陽の節句。
日本古来よりある「五節句」の1つで、「菊の節句」とも呼ばれています。
その名の通り、菊を愛で、食し、邪気を払って不老長寿を願う節句で、他に比べるといささか知名度に欠けるものの、本来は五節句の中では1番重要な節句です。
前夜に菊の香を綿に移したり、菊酒を飲み交わしたり、そんな平安王朝の在りし日に想いを巡らせるのもいとをかし
そんな重陽の節句。
今までも折々に何度かお祝いしていたり。
街かど花屋(2014年・タイ)
プチ模様替え(2011年・日本)
重陽(2007年・日本)
が!
今回は今までみたいに菊を飾るだけではなくて、ごはん作りで楽しんでみた
重陽の節句ごはんというより、野菜がほとんどなせいか、精進料理みたい(*´艸`*)
食器のまわりに散らしているのは、もちろん菊の花。
お花屋さんで買おうか悩んでいたところ、フジスーパーでオアシスにごそっと刺さった鉢があったので、今年は安上がりにセット購入。
1鉢39バーツ≒120円でした。
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そしてもう1つ用意したものが、
タイの食用花・ドークサノー。
食用菊がね…なかなか入手できなくてね
菊花茶なんかも提案してもらったのだけれど、いっそもうココは清々しく「タイver」で行こうかな、とd(´・ω-*)
そんなこんなで、白羽の矢が立ったのは、黄色が鮮やかな「ドークサノー(ดอกโสน)」。
マックスバリュの野菜売り場で購入。
1パック19バーツ≒60円でした。
普段タイ料理をあまり食べないので、実は初めて見たんだぜ(ノω<`*)
さすがに生のまま食べるのは怖いから、サッと湯通し。
大量に余ったドークサノーたちをどうしたものかと悩んでいたのだけれど、天ぷらやかき揚げにすると美味しいと教えてもらったので、日を改めてやってみようと思います
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そんなこんなで、ごはんを作るよー!
いちおう下調べをしながらメニューを決めました。
作りながらメニューが変わったり増えたりしていたけれど(笑)
食べる食材としては、
・菊→ドークサノーで代用
・栗(別名「栗の節句」)
・茄子(「おくんちに茄子を食べると中風にならない」)
がメインになるカンジかな
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01:
◆栗カボチャごはん
栗ごはんは以前にもやったので、今回はカボチャも入れて、菊の黄色みをプラスしてみた!
カボチャは小さく切って茹でてから、甘栗と一緒に炊き込みます。
我が家には炊飯器がないので、相変わらずフライパン炊飯です(ノω<`*)
【使用材料】
・ジャポニカ米(チェンライ産)
・カボチャ
・甘栗
・だしのもと
・塩
タイカボチャはすっごく安い!
764グラムで14.5バーツ≒45円。
味の濃さは日本のカボチャの方が強いかなあ…というのと、皮の色があまり美しくはないように思うけれど、味付けをして食べるなら無問題☆
甘栗は1袋30バーツのものを2袋使用。
ざっくり見積もって70バーツ≒210円で、9食分のごはんが炊けました
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02:
◆大根とえのきの柚子風味おすまし
特に重陽の節句とは関係ない(笑)
ただ、大根は五穀豊穣の縁起物ではあるので、まあよいのかなあ、と。
【使用材料】
・大根
・えのき茸
・ゆず皮(フリーズドライ)
・だしのもと
・醤油
大根は冷蔵庫の奥底に眠っていたものを。
えのきはマックスバリュで10バーツで売っていた分の半分を使用。
ざっくり15バーツ≒45円で2椀分ってカンジかしらのう。
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03:
◆カボチャと里芋のそぼろ煮
コレも重陽の節句とは直結しないのだけれど。
十五夜の日程も近いし、黄色に身を染めたまんまるな里芋を月に見立てて、レッツお月見だあ
【使用材料】
・カボチャ
・里芋(冷凍)
・豚ひき肉
・だしのもと
・麺つゆ
栗カボチャごはんで余ったカボチャと、冷凍の里芋、余っていたひき肉で煮ました。
鶏ひき肉がなかったから、豚でこってりしすぎないように、1度脂を捨ててから煮ています。
今回のメニュー唯一の肉!ヾ(*'▽'*)/
あああ…やっぱり煮物が好きだなあ…麺つゆ味とか至高すぎる!(*´〜`*)
50バーツ≒150円くらいで3食分。
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04:
◆焼き茄子
「お九日(おくんち)に茄子を食べると中風にならない」と言われているそうで、コレはちゃんと重陽ごはん!
【使用材料】
・茄子
・塩コショウ
茄子はいつもフジスーパーで買っているのだけれど、今回はいつもよりずいぶんと長い茄子だったなあ。
3本で35バーツ≒110円くらい。
今回は2本焼いたので、25バーツ≒75円で3食分くらいかな?
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05:
◆茄子の煮浸し
茄子料理その2。
【使用材料】
・茄子
・麺つゆ
・しょうが(チューブ調味料)
・かつおぶし
まあまずハズレないよねっていう(笑)
焼き茄子と同じく、茄子を2本使用。
30バーツ≒90円で3食分程度。
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06:
◆ほうれん草とえのきとシラスのお浸し
07:
◆茄子と塩みかんの浅漬け
付け合わせに。
【使用材料(おひたし)】
・ほうれん草
・えのき茸
・しらす
・ごま油
・醤油
【使用材料(浅漬け)】
・なす
塩みかん…初めて使ってみたけれど、コレは…デキる子…!!
浅漬けの塩みもちゃんと出るし、鼻の奥に届くみかんの爽やかな香りが、みかんスキーにはたまらん。セラヴィ〜!!
おひたしが50バーツ≒150円で1食分
浅漬けが25バーツ≒75円で3食分
ってトコロ。
ほうれん草は1把100円程度とそこまで高すぎるワケでは無いのだけれど、すぐになくなっちゃうのが残念…
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08:
◆いちごリキュールのソーダ割
節句のお祝いの仕方としては、日本酒に菊を浮かべて楽しむ「菊酒」が正解なんだけど、日本酒がそこまで得意ではないので、いちごサワーで代用。
日本酒も他のお酒で代用、
菊もタイの食用花で代用。
ん…?本来の姿は何ぞ…???
っていうくらい、トランスフォームを遂げています(笑)
良いんだよ、気分気分。+゚ヾ(o゚∀゚o)ノ。+゚
いちごリキュールはね、以前に日本の友人にもらった美味しいヤツ!
ありがてえありがてえ…!・゚:*(人´ω`*)
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そしてまだあるぞ!
「不老長寿」といえば、菊はもちろんだけれど、この人だって得意だぞ∑d(*゚∀゚*)
桃!!
新聞紙に1つずつ包んで冷蔵庫に入れてあったので、購入から3週間経っても、まだしっかり瑞々しい!
冷蔵庫を開ける度に「まだ桃がある〜!」と、最高にウキウキしていました
とは言え、そろそろ食べ頃も終わってしまう。
てなワケで!
節句ごはんを作りながら、
レッツ☆桃ジャムづくり
+*(/*σωσ)/
作り方はマンゴージャムを作ったときとあまり変わりません。
桃を切って、砂糖どばあっ!
灰汁を取りながらくつくつ煮込んで、
出来上がりー!ヾ(*´∀`)ノ
今回は保存がきくように、砂糖をかなり多めにしてあるから、甘みも強め。
でも、ちゃんと桃特有の芳醇さと、狙っていた「ゴロゴロ感」も残ってくれて、だーいせいこーう☆
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さらにさらに!
桃ジャムを作っていたお鍋をそのまま使って、おやつ作りをば。
お鍋に、
・バター
・角切りしたパンケーキ
・牛乳
・生の桃
・桃の皮
を入れて、ひと煮立ち。
わあっい、おやつだおやつだー!
"パンケーキの桃ミルク煮〜生ピーチと桃ジャムを添えて〜"
みたいな?
…ネーミングセンスが皆無すぎる(ノω<`*)
ジャムが薄く残ってしまったお鍋を洗うのが何だかもったいなくて、思いつきで作ってみたのだけれど、うんまあ!
ススススイーツゥ!
もう1回分食べられるように残してあるので、おやつタイムが来るのが待ち遠しいぜ
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…と、そんなカンジの重陽の節句でした。
日本にいないからこそ、日本の四季折々の感性や行事・文化を楽しみたいと思っています。
けっきょく、菊はひと口たりとも摂取していないけどね!(笑)
日本とタイとが融合した節句ごはんというコトで+*(/*σωσ)/