肉を焼かせてくれないか | + つれづれ in タイ・バンコク +

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つれづれなるままに。

2014年04月からタイ・バンコクに移住しています。
しごとは現地採用、1人暮らしです。
遊園地でも旅行でも1人でどこでも行けちゃう派。
でもインドア。手広くちょっぴりオタクです。

レストランでの店内飲食が禁止されて、はや1ヶ月となるバンコク。
 
多くのお店が、生き残りをかけてテイクアウトやデリバリーを始めているので、まあまあだいたいのものは食べられる。
 
 
 
だがしかし。
 
 
 
お店でしか食べられないもの、
楽しめないもの、
というのもあるのである。
 
 
例えば、メイドカフェ
 
萌え萌えきゅん♡って給仕してくれるメイドさんがいないメイドカフェなんて、ただのちょっと可愛いカフェじゃあないか〜!
 
 
例えば、板前さんが目の前で握ってくれるお寿司やさん
 
その道を極めた人が目の前で仕上げるライブ感と、高級感のある雰囲気があるからこその特別感であって、デリバリーだとその価値が費用と見合うのは、なかなか難しい。
 
 
例えば、自分で好きなものを好きなだけ取るビュッフェスタイル
 
わたしは!ただただひたすら!このチーズが食べたいだけなのに…!みたいなワガママピックアップが出来ない。つらたん。
 
 
そして、自分で調理する系
 
設備がそろった店内にて、自分のペースで自分の食べたいように調理して、出来たてをベストタイミングで口に運ぶ。
 
 
その最たるものが、焼肉
 
 
あああああああ、この炭火でジリジリと焼くこのカンジ!
滴る脂!
燻るけむり!
じうじうと耳に響く音!
肉が焼けるまでの高揚感!ワクワク感!ソワソワ感!
ひんぎゃー!!!
 
 
そんな焼肉屋さんを最後に訪れたのは、03月19日。
 
 
 
そろそろ飲食店封鎖もありえそうな時期だったから、ちょっと奮発したセットにしました。
 
ああ・・・焼肉どころか、店内でごはんを食べられていたというのが、もはや遠い昔のよう
 
 
もちろん、テイクアウトやデリバリーでは、「焼肉弁当」のようなものはあります。
 

でもね、目の前で焼いた肉が食べたいんだよ。
 
 
そしていざ食べられないとなると、食べたくなるジレンマ。
 
禁止されればされるほど、手を出したくなる悪魔のささやき。
 
しかもね、バンコクって焼肉屋さんがめちゃんこ多いんですよ。
週に1回ペースでは焼肉ランチってくらい、肉を焼いて食らっていましたからね。
 
もはや禁断症状。
 
 
 
肉を焼かせろ。
 
肉を!!
焼かせてくれ…!!!
ヽ(#`Д´)ノ
 
 
 
 
てなワケで、焼くコトにしました。肉を。
 
 
 
とは言え、炭火はムリなので、まあ普通にホットプレートをポチっとな。
 
 
ホットプレートというか、鍋・・・?
 
タイの家電量販店「Power Buy」のオンラインで購入しました。
 
 
製造元は、「anitech」というなんちゃって日本っぽいタイメーカーのもの。

 

 

「すき焼き鍋」と言いながら、動画の紹介ではチムチュムを作るんかーいってあたりが、タイっぽくて良き。
 
ただの鉄板より、鍋も出来る方が便利かなって思って。なんならShabuれるしね。
 
 
そして1番のツッコミどころは、「鍋の蓋無料!
 
 
\ うれし~い ♥ /
 
うん、ありがとう。蓋を無料にしてくれて。
 
 
こんなカンジの銅線で加熱してくれるよう。
 
 
ちゃんと火力調節もできるようになっているし、まあまあ使えるかな。
 
 
そして肝心の肉の調達。
 
 
焼肉・冷麺ヤマトさんでは、お肉を安く売っているので、まとめてごっそり購入。
ココのお店は、SNSマーケがうまいなあ、と思っています。
 
 
 
ハイ、てなワケで、準備完了☆
 
 
肉、どおおおーーーん!!
 
 
野菜、どぅぅぅーーーん!!!
 
 
タレもうぇーーーーーい!!
 
 
ちなみに、エバラおろしのたれは、一時帰国の際に日本から持ち帰ってきていたものです。
しばらく使っていなかったのだけれど、冷蔵庫から発掘。
賞味期限をよく見たら、2018年7月ってなっていました。賞味期限切れ2年なんて誤差の範囲。マイペンライ。
 
 
そ し て … !
 
肉 を 、
焼 く ! !
 
 
 
いいいやっっったぁああアアッ!!!
 
肉じゃあ、
焼肉じゃあああああいいイイ!!!
 

目の前で!肉が!焼ける!
 
じうじう言ってる!
肉の焼けるにおいが部屋中に満ちている!
そろっとひっくり返して焼き具合をソワソワと待てる!
ちょびっと焦げたりもする!
 
ああ。これだよ。
これなんだよ。
 
焼いた肉が食べたいんじゃあなくて、
私は肉を焼いて食べたいんだ。
 
「食べる」という行為は、胃に食べものを入れるだけの作業ではない。
「食べる過程」こそを楽しむ、いわばエンターテイメントな瞬間なのである。
 
これこそが食べるという神聖な行為!
これこそが食事!
 
ヒィィィヤッハ――――――ッッ!!!
 
 
 
 
・・・などと供述しており。
 
なんか本当、焼肉が食べたすぎて、頭がどうにかなっていたんでしょうね。
 
 
まあ、焼肉大好き食いしん坊ガール(…ガール?)であるかどうかはさておきとして、目の前で食べものが仕上がっていくワクワク感というのは、この仄暗い状況下において、とてもハッピーになれる瞬間でありました。
 
この快感をデリバリーやテイクアウトから得るのは、少し難しいだろうと思います。
 
あと、こういうテーブル調理を囲って、推しが2人でキャッキャと食事をしている姿を想像しながら食べると、とても可愛らしくて更にハッピーな気分になれて良いですね。
ふだんの焼肉ランチも大概1人であるけれど、自宅に引きこもってすら1人で焼肉ヒャッハーしているから、妄想でしか楽しめないんだ察してくれ。
 
 
ちなみに、焼肉を前にした空腹ハイテンションで食事の準備を行っていたため、とても1夜で食べきれる量ではなく、数食にわたって焼肉が続けられました。
焼肉の香りが満ちる部屋で眠りにつき、目が覚めても焼肉しか食べる選択肢が置かれていない。
昼夜問わずに繰り返される焼肉の宴。
 
もうしばらく、焼肉はいらない。