各地で様々な被害が出ているようですが……皆様のご無事と一人でも多くの命が救われること、並びにライフラインの早期復旧をお祈り申し上げます。


なななんと1ヶ月以上ぶり……!
続きをお待ちいただいているお声を、特にアメンバー申請時などに何人かの方々から頂き……ホントに嬉しい限りですっ(つд;*)
あちこち横道に逸れているけど、もうコーヒーやぶるまんの間に入れていく!
という訳で……


前回のお話はコチラ
Intertwined love (33)

劇中劇の前話はコチラ
Intertwined love (32)

役の設定はコチラ
Intertwined love (3)

1話目から読んでやろうという勇者さまはコチラ
Intertwined love (1)
(我が家は1話が短いので30話超えでもチョロっとですのよ(・ε・ )♪)










ーーーStory within a storyーーー




由紀と航太を乗せたリフトは、無言のまま上へと登っていた……。


再び航太に告白をされた由紀は、正直悩んでいた。

こうして2日間一緒に過ごしてみて、改めてやはり航太は優しい。

のんびりとした由紀のペースにも合わせてくれて、波長が合うのか一緒にいるととても楽しめる。

好きなのは陽平だが………自分ではやはり釣り合わないのかもしれない。
第一、幼馴染みで子どもの頃をよく知る陽平に、今更恋愛対象として自分を見てもらえるのかどうかも分からない…。
そもそも、自分の気持ちも本当に恋…なのだろうか………。
幼馴染みだからと固執しているだけだったら……。



きっと、この恋は実らないーーー



そんなことを考えていると……


航太「由紀ちゃん、

………かなり吹雪いてきたね……。」


由紀「ーーーえっ?

わっ、本当……。
とりあえず早く滑って降りちゃった方が良さそうですね……。」


航太「そうだね。
視界も悪いし、はぐれないようにしないとね。」


リフトを降り、コースのスタート位置に立つも……、



ビョォォォォォーーーーーー



航太「由紀ちゃん!ちょっとマズイかも!
ここは一旦リフトへ戻って降りよう!
オレに付いてきて!」


由紀「……分かりましたっ!」


視界が完全に遮られてしまうほどの吹雪になり、
1メートル先も確認できず、お互いの声も聞こえにくい。



リフト乗り場まで戻った航太。


航太「由紀ちゃん、大丈夫?

………??由紀ちゃん?」


航太は辺りを見渡すも、由紀の姿が見当たらない……。

航太は、血の気の引く思いで由紀の名を呼んだーーー。



* * *



一方由紀はーーー


由紀「航太さん、航太さーん?
おかしいな……目の前に居たと思ってたのに……。
どうしよう……何も見えないし、リフト乗り場もどっちか分かんなくなっちゃった……。」


猛吹雪の中、航太とリフト乗り場を探す由紀。

しかし視界は遮られ、リフトの機械音も人の声も聴こえない……。

自分がどっちを向いて進んでいるのかさえ分からず、そんな時ついにーーー





「きゃぁーーーーっ…………!」





ズザザザザーーーー……………………!!





* * *





「……………………。」





由紀は気を失った。





* * *





由紀「………………んん…………。」


「……!

目が、覚めた?」


由紀「えっ?
あれ?…………ここは……?私……。

………………ぃたっっ!」


「動かない方がいい。

多分、足を挫いてるから…………。」


由紀「……………………。」


ぼーっとしていた思考が徐々に明らかになってきた由紀。

航太とリフトに乗り、コースに降り立ったが吹雪でやはり引き返すことにし、リフトに戻る途中で航太とはぐれた。

吹雪の中で航太とリフト乗り場を探しているうちにコースアウトしたらしく、何処かの崖から数メートル滑り落ちたであろうこと。


それからーーー



由紀「…………どうしてここに?

陽平くん…………。」


陽平「ん?

あぁ………………


由紀のことを、ずっと見ていたからだよーーー」



⇒ Intertwined love (35) へ続く

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