8月は当社にとって「書き入れ時」である。理由は家族が集まるお盆に、からあげやお弁当が求められるからである。

 

この需要期を見越して、毎年7月中旬より、オードブルの予約をやっている。今年はコロナが5類になり、3年ぶり4年ぶりの集まりとなるご家庭も多いと思う。注文を受けたオードブルが、家族の集りの幸せをさらに演出できればと願う。

 

 

 

 

ところで、あなたの世帯数は何人でしょうか?

 

最近のデータによれば、日本の世帯は

 

一人暮らし・・・30%

核家族・・・・・60%

3世代  ・・・・・5%

 

となっている。

 

この世帯構成の変化は、社会の仕組みに大きな影響を与えている。

 

最近の社会課題である少子化、子育て支援。これら課題の根っこは、この世帯構成の変化にあると感じる。

 

 

 

「人間の育児はワンオペに向いていない」

 

政府「こども未来戦略会議」のメンバーで生物学者である高橋祥子さんの言葉である。戦略会議に生後2か月の赤ちゃんを抱いて出席して話題になった。

 

「赤ちゃんが未熟な状態で生まれてくる性質が残っているのは、人間が集団育児をしてきたから。でも、いまの社会では、生物としての仕組みと現代の環境には大きなギャップがあって、“子育て”というものが破綻しているんです」と語る。

 

 

日本の世帯の話に戻そう。

 

 

核家族(赤)は増え、3世代家族(緑)は減少傾向にあるのが見てとれる。これは川の流れと同じように逆らえない社会環境の変化である。

 

だとすれば、どう手を打てばよいのか?以下、高橋さんの弁である。

 

「義母に手を借りたり、とにかく周りに頼っていますね。チームで育児をすることは、そもそも人間の仕組みにおいて“前提”ですから。人に頼ることは負けじゃないです」

 

核家族が前提となった現代社会。この”義母に手を借りたり”の関係を築くのが、盆正月の家族の集まりだと感じる。

 

 

私たちのからあげがそんな関係を築くのに役立つことを願いたい。