NHK、Eテレの人気番組「スイッチインタビュー」に似たような交流会を行いました。

 

お相手は大分合同新聞社取締役の児玉さん。早大商学部卒のつながりで一献傾けることになり、すぐに意気投合。その後の自然な流れで、互いの職場(会社)を訪問し合おうということになり、先週実現しました。

 

まずは、私が府内町の大分合同新聞社に伺い、編集部など社内の見学と意見交換を行いました。

 

左から、糸永さん(合同報道部)、私、児玉さん

 

 

昼食をはさみ、車で5分ほどの距離にある下郡の弊社本部に来社していただき、同様に工房などの見学をしていただき、感想を聞き交流を深めました。

 

左から、児玉さん、私、後藤さん(合同マーケティング局)

 

 

NHKのスイッチインタビューは、互いの職場を訪問し合い、ゲスト役(質問をする側)とホスト役(質問を受ける側)に立場を変え、意見交換をする番組です。両者は異業種であることが基本です。”知っているけど未だ会ったことがない”または”興味あるけど交流の機会がなかった”著名人の2人が、鋭い質問を交わし合うトーク番組です。

 

児玉さんと私の場合は、マスコミとフードビジネス、創刊130年を超える伝統企業と創業20年の新興企業、サラリーマン経営幹部とオーナー社長などの「違い」があります。この「違い」が互いにどう見えるか?それをどう相手に伝えるか?

 

非常に有意義な時間となりました。様々な意見交換を行ったのですが、その一部を紹介します。

 

私が大分合同新聞社さんに感じたのは、「脱皮の痛み」です。当社でも40代以下の社員は、ほぼ新聞を購読していません。130年間続いた鉄板ビジネスモデルが溶解し始めた今日、どう未来に「新聞社」の存在意義をつくっていくのか?まさに「蛇も脱皮するとき涙する」の危機感を感じました。

 

一方、児玉さんが弊社に感じたのは「業容が小さいが故、社歴が浅いが故、創業社長が存在するが故の自由奔放さ」でした。必要以上にガバナンス、コンプライアンスに縛られない経営に新鮮さを感じていました。ただ、この自由奔放さは、常に地雷を踏むリスクも内包します。それは青春時代の輝きと危うさに似ています。

 

半日を費やし様々な意見交換をする中で・・・

 

「時間軸」これをどう考えるか?

 

このあたりに今回のスイッチインタビューの到達点はありました。伝統と革新、老舗と新参者、長期的価値と短期的価値、過去の成功体験と未来への挑戦。これらはすべて時間軸上に存在する違いです。

 

2人の母校早稲田大学の校歌「都の西北」の1番に「進取の精神」という建学の精神が出てきます。また3番で「集まり散じて人は変われど仰ぐは同じき理想の光」と結ばれて行きます。

 

「都の西北」がつくられたのは1907年。100年の時間軸を越えて、児玉さんとのスイッチインタビューの核心がしっかり歌われていました。