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ぽるぶら Yoshiのブログ

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  今般の新型感冒騒ぎについて、どなたかのインフォデミック(情報のパンデミック)を言う言葉を当初から私も使わせていただいておりますが、日本然り、アメリカ然り、また地球の反対側で現場を見た人が限りなく少ないはずのブラジルにおいても、大統領の過激な発言ばかりが取り沙汰されて、日本にいる日系ブラジル人やブラジル通の間でも「ボルソナーロ最低!」と言う論調がほとんどです。実際に日本語に訳されたのが「人はいずれ死ぬ」や「ただの風邪(私も言ってますが)」と言った内容ですから、メディアには格好の餌食でしょう。

 

  ところが今日、オンラインで外務省の偉い方のお話を聞く機会があり、実に冷静にブラジルを分析されてらっしゃるのですが、数字を見ると私の憤りや疑問も半分以下になりました。不名誉ながら世界第2位の感染者数にまで広がったブラジルですが、大統領が経済を優先したから!と決めつけるのはあまりに乱暴で、根底には「インフォーマル経済=行政の指導下になく統計や記録に含まれないもの」、平たく言ってしまえば日本では現時点では想像しがたい貧困層の存在があること。また、大統領だけが経済優先と叫んでるように見えますが、サンパウロの知事レベルでも経済鑑みて大して都市封鎖はできていないこと。ブレーキ踏みながらアクセルふかす!言い得て妙です。何よりも大統領のコロナ対策に対して、良い⇒33%、普通⇒23%、悪い⇒44%と言う数字!日本のメディアだけ見てると8割以上が大統領批判に見えてしまいますが、就任してしばらくと現在の支持率も30%前後でほぼ変わらない。岩盤層がいると言えますが、これはトランプとまったく同じ、ある意味、メディアとの戦いです。

 

  弾劾請求なども仕掛けられようとしているみたいですが、議会の3分の2ないと通るものではなく、反対派勢力による日本で言えば可決されるはずのない不信任決議案を出すようなもの。また、ブラジルの感染者は第2位ですが、世界の人口ランキングで6位なわけで、ロックダウンなど強化したペルーとかでも感染者数は凄まじい。それで言えば、人口11位の日本が57位と言うのも凄いですね。韓国は68位ですが人口は日本の半分もないわけで。数字遊びになりましたが、何を基準にして数字をどうみるか?そのような基本的なことをすっ飛ばしてメディアは暴走します。

 

 ただ、GDPの見通しで言えば、ただでさえ不況のブラジルではマイナス9%は超えてくるわけで、世界全体でもマイナス5%では済まないかも知れません。そんな中でGDP2位の中国がプラス1%の見通し・・・このインフォデミック、情報戦争は誰が勝者かは、もうおわかりですね。もちろん、中国の経済的な影響力を無視するわけにもいきませんが、大企業の経営陣はもちろん、私らビジネスマンも、日本のテレビは無視するとして、世界の数字を冷静にみて、誰とどのように付き合い対峙していくか、政治家以上に考えないとビジネスは回せないかも知れません。