稽古を終えて 水野駿 | 演劇集団アクト青山 月の宴&新人公演

演劇集団アクト青山 月の宴&新人公演

春公演に向けての役者・演出家、時々スタッフによるBlog。
イプセンとチェーホフ同時に上演なんて見た事ある?
ないですよね!
だから、チャレンジするのです。

どうも!

ヘッダ•ガーブレルと桜の園で音響を務める水野駿です。

ヘッダの稽古期間は終了し、桜の園は実質あと一回になりました。

数ヶ月、技術スタッフとして関わってきましたが音響として稽古場にいるっていう感覚にようやく慣れてきた気がします。
ここ一年間ぐらいずっとやってるんですけどね(笑)


ヘッダ•ガーブレル。桜の園。
どちらも素晴らしいお芝居になっています。


あんまりネタバレは出来ませんが、
ヘッダ•ガーブレルは人間の生き方。孤独や貧しさがよく描かれた作品だと思います。
それはアクトでの稽古場でのお芝居を見てそう思いました。
現代にも上手に生きることか出来ない人、上手に生きれる人がいると思います。
この作品の結末では、とある結果がそれを残酷にそして美しく描いています。
僕はまだ23歳で若いですが、とにかく上手に生きれない上に愛情の表現の仕方もよく分かりません。
だからこそヘッダ•ガーブレルを観て、1人の人間として感じることが多かったのです。
人によっては、教訓になり。
共感をよび、各々が自分の生き方について考えるような、、そういった作品だと思ってます。

アクト青山でのヘッダ•ガーブレルの何が素晴らしいか。
それは劇中での感情の多さ、一つ一つのフックの緻密さ、個々の役割、役柄を演じる上での正確さだと僕は思います。
それらを総合して、お客様に与えるメッセージが大きいと思います。

長々と書きましたが、、要は面白い!ということです☆!
芝居も素晴らしいですが、音響も照明も素晴らしいです!
えっと音響の僕が素晴らしいって意味ではないですよ、、(汗)

今回は舞台セットもかなりこったデザインになるそうで、、こちらも要チェック!ですね☆

次は桜の園ですね。

僕はこの座組での桜の園を始めて観た時、正直驚きました。

文面を読んだ感じ、なんだか暗くてよく分からない作品って感じの印象だったのですが、、
明るい!とにかく明るい!
貴族社会が廃れていくなかで、時代に取り残される者、時代を憂い前に進むもの、新たな時代に置いてかれていく者たちが見せるさみしさや哀愁。
そういったストーリー展開が、コミカルにエネルギッシュに表現されていて何より一人一人の役者がキラキラしています!
特にラストシーンは必見ですよ。
こんなに美しい桜の園の四幕は観たことがありません。

ここだけの話、桜の園のメンバーは僕と同世代の方が多いですが、観てるとおれって年取ったなって思いますね。まだ23歳なんですけどね(号泣)
こちらはアクトの若手組による公演ですが、完成度の高さは折り紙つきですよ。
出来ればヘッダ•ガーブレルと桜の園。両方観て欲しいですね。


えー、長くなりましたが、この辺りで締めに入ろうと思います。
最後になりますが、僕は役者としてではなく音響としての参加でしたが、とても勉強になることが多い半年間でした!
本番では技術スタッフとして精一杯役者のサポートに努めようと思います。

それではここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。
では、本番で☆!!




演劇集団アクト青山春公演
月の宴『ヘッダ・ガーブレル』
新人公演『桜の園』

【会場】

APOC theater
世田谷区桜丘5-47-4
小田急線千歳船橋駅下車、徒歩2分

【日程】

4月7日 火曜日 桜の園
19時 開演(18時半開場)

4月8日 水曜日 ヘッダ・ガーブレル
19時開演(18時半開場)

4月9日 木曜日 桜の園/ヘッダ・ガーブレル
14時開演(13時半開場) 桜の園
19時開演(18時半開場) ヘッダ・ガーブレル

4月10日 金曜日 ヘッダ・ガーブレル/桜の園
14時開演(13時半開場) ヘッダ・ガーブレル
19時開演(18時半開場) 桜の園

4月11日 土曜日 桜の園/ヘッダ・ガーブレル
14時開演(13時半開場) 桜の園
19時開演(18時半開場) ヘッダ・ガーブレル

4月12日 日曜日 桜の園/ヘッダ・ガーブレル
13時開演(12時半開場) 桜の園
17時開演(16時半開場) ヘッダ・ガーブレル

【チケット料金】

新人公演『桜の園』¥2500
ヘッダ・ガーブレル ¥3900
セット ¥5500(¥900OFF)

ペア割(お二人様での価格です)
新人公演『桜の園』 ¥4500(¥500OFF)
ヘッダ・ガーブレル ¥7000(¥800OFF)
セット ¥10000(¥2800OFF)

【チケットの取り扱い】

演劇集団アクト青山ホームページ
http://www.act-aoyama.com

春公演特別Blog
http://s.ameblo.jp/prima-luna0407

演劇集団アクト青山オフィシャルBlog
http://s.ameblo.jp/gekiha-tuki-act

演劇集団アクト青山活動Blog
http://s.ameblo.jp/act-aoyama/

こりっちチケットページ
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=62195

【出演者とあらすじ】

月の宴『ヘッダ・ガーブレル』
渋谷結香
中西彩乃
小西優司
福井美沙葵
岩崎友香
千葉滋
菊地正仁

翻訳 福田恆存

あらすじ
ガーブラー将軍の娘であるヘッダは、自分の人生に一つの願望を抱く。誰かの人生に多大なる影響を与えたい、と。そこで彼女は、その美貌と知性を武器に将来有望な学者であるテスマンと結婚をするが、直後、彼女の前に昔の恋人、エイレルトが現れる。ヘッダを取り巻く男女の人間関係と権謀術数の先にある結末とは?
愛憎劇の枠を超えて、人間生活の価値観、道徳観にまで踏み込んだイプセン不朽の名作。


新人公演『桜の園』
やまなか浩子
北原麻弥
犬井のぞみ
井上達也
桃木正尚
吉田晃弘
井上俊行
竹中春菜
後藤友希
川原真衣(演劇ユニット キャッチ.コム)
室越央
高村賢
小鳥遊空

翻訳 牧原純

あらすじ
ラネフスカヤは5年ぶりに故郷・桜の園への帰還を果たす。しかしその雄大なる家と庭は今や借金の抵当に入り風前の灯火。にもかかわらず、パリ暮らしに慣れた彼女に家を救う手立てが見つかるはずもなく、家は競売にかけられてしまう…。
滅び行く貴族とその社会を背景に産業革命を経て移ろうロシアと、その世の中の在り方をコミカルな人間模様を通して描くチェーホフ四大戯曲の最終章。

【スタッフ】

演出 小西優司
演出助手 水野駿
音響制作 佐藤剛
楽曲制作 仲条幸一
音響オペ 水野駿
照明 松村剛(ゴーライティングオフィス)
制作 春公演実行委員会/J-Stage Navi
フライヤー 桃木正尚/machico/若林裕司
パンフレット 若林裕司/小西優司/宇土よしみ
ホームページ 高木智也(オフィスT2)
撮影 酒井宏和(自由が丘スタジオ)
大道具 演劇集団アクト青山
小道具 演劇集団アクト青山