貴方が、怒りの角を全身から出していても
神様からすれば、貴方の事が可愛くて仕方がない。
その姿は、沢山の棘を身に纏いながら、甘い香りを発して、可憐に咲くバラの様にしか見えない。
貴方は、怒りにのまれた自分自身が、どんなにか醜い獣の様に見える事だろうかと不安になろうと。
そんな時の貴方さえ、穏やかな笑みをたたえながら見守ってくれている。
その怒りを越えて、両手を上げて、その先の行方を自分以外の力に委ねきった時
温かくて、柔らかい神様の手のひらが空から、そっと降りてくる。
貴方の角なんて、一瞬で溶かしてしまうくらいの温かい、心地よい手のひらが。
清水の舞台から飛び降りる、そう覚悟を決めないと、委ねるなんて、できないと悩んでいるのなら
着地点が見えている滑り台を滑ってみる気持ちになったらいい。
小さな子供がワクワクしながら、何回も何回も滑り台のワクワクを感じたくて無心に遊んでいるように。
両手を上げて、貴方の沢山の色んな思いを一端、頭の隅に置いて、滑り台を滑ってみる。
頭の中が空っぽになった、その時に神様の手のひらは、ここぞとばかりに貴方に差しのべられる。
両手を使わなくたって片手で十分貴方の事を救い上げてくれる。
貴方が思うより、ずっと壮大に愛されていて、守られている事を、突き抜ける青い空を見たら思い出してみよう。
貴方を見捨てるのは、その誰かではなくて貴方自身でしかない。