綺麗だね。
息をのむ程に綺麗。
だけど貴方には、
刺さると、とっても痛い刺がある。
近寄れないほど痛い刺。
だけど、その刺を全身に持つ貴方だけが魅せる、可憐な花。
どちらも必要だった。
どちらが欠けても、貴方という人には、なれなかった。
だからね。
自分が嫌いなところも、好きなところと同じ位、可愛がってあげて下さい。
その瞳の奥に長い間溜めてきた怒りも
全てを溶かす様な、その優しさも
どちらも正真正銘の貴方に他ならない。
そのアンバランスさこそが。
その不完全こそが。
貴方の美しさ。
人が、貴方に引き寄せられるのは
そうであってこそ。
貴方の刺を毛嫌いせずにいて下さい。