語録48 | パーサによるトマスの福音書

パーサによるトマスの福音書

Closing the Circle: Pursah's Gospel of Thomas and a Course in Miracles

「神の使者」、「不死というあなたの現実」で再生された、トマスの福音書について書かれた「Closing the Circle」の和訳です。

野口博和さんから以前頂いてた、和訳をアップしています。

 語録48

Jは言った。「一軒の家で二人がお互いに仲良くすれば、彼らが山に向かって、『こちらに来い』と言えば、山は動くだろう」

J said, “If two make peace with each other in a single house, they will say to the mountain, ‘Move over here!’ and it will move.”


地上における最も神聖な場所は、古い憎しみが現在の愛になったところである。そして、「彼ら」はすぐに、自分たちの住まいが建てられたその生ける神殿に来られる。天国にはそれより神聖な場所はどこにもない。だから 「彼ら」は、自分たちに捧げられたその神殿の内に住まわれるようになるが、そこは「彼ら」だけでなく、あなたがたの休息所ともなる。憎しみが愛へと解放したものは、天国の輝きの中で最も明るい光である。そして、天国のすべての光は、取り戻されたものに感謝して、より一層明るさを増す。

The holiest of all the spots on earth is where an ancient hatred has become a present love. And They come quickly to the living temple, where a home for Them has been set up. There is no place in Heaven holier. And They have come to dwell within the temple offered Them, to be Their resting place as well as yours. What hatred has released to love becomes the brightest light in Heaven's radiance. And all the lights in Heaven brighter grow, in gratitude for what has been restored.
(T-26.Ⅸ.6)

この語録は、コースの奇跡の概念を、こうはっきり表している。それは、心の中で問題(“質問”)の代わりに解決策(“答え”)を選ぶことであり、すべてを変える、と。
 
コース自体の由来と筆記の話もまた、この言葉を反映している。そのなかで、 Helen Schucman と William Thetford は、職場での終わりない仕事上の対立から抜け出す道を見つけ、「別の方法」を探そうと、はっきりと意図的な選択を行っている。 答えは、イエスによって、コースという形で、「ほかの方法」が与えられることになった。それは、別の知覚の方法(奇跡)について語るものである。私は、山を動かすのと、コースを生み出すのと、どちらが難しいか分からないが、多くの助けがなければ、それらは乗り越えられない業だろう。そして、それこそがここでの要点である。

(野口博和訳)