語録100 | パーサによるトマスの福音書

パーサによるトマスの福音書

Closing the Circle: Pursah's Gospel of Thomas and a Course in Miracles

「神の使者」、「不死というあなたの現実」で再生された、トマスの福音書について書かれた「Closing the Circle」の和訳です。

野口博和さんから以前頂いてた、和訳をアップしています。

 語録100

彼らはJに金貨を一枚見せて言った。「ローマ帝国の人々がわたしたちに税を要求します」
彼は彼らに言った。「皇帝に属するものは皇帝に与えなさい。神に属するものは神に与えなさい」

They showed J a gold coin and said to him, “The Roman Emperor’s people demand taxes from us.” He said to them, “Give the Emperor what belongs to the Emperor. Give God what belongs to God.”


当時の用語であるが、この言葉は、後にコースで、「段階の混同“level confusion”」(例えば、テキスト2章の至る所)と呼ばれることになるものへの戒めである。そしてこれは、物事をいつも物理的次元に適用しようとするエゴの強い傾向(それがイエスの教えが絶えず誤解された理由である)を、浮き彫りにしている。
それゆえ、この世界では、皆がすることをしながらも、この世界と霊の領域とを混同してはいけない。それはエゴが、霊だけが持つ力を形に属するものと考えることで、常に行っていることなのだから。

(野口博和訳)