民の声新聞 -33ページ目

東電よ、次こそ母親たちを鉄扉の内側に入れよ

東電本社前で繰り広げられた20分余のやり取りは、東京電力という巨大企業の体質を知るには十分だった。
固く閉ざされた鉄扉の内側に立ちはだかる3人のガードマン。戸惑う母親たち。周囲で睨みをきかせる公安警察…。それでもなお、東電側は「対応に問題は無かった」と言う。家族や周囲の有形無形の圧力に怯えながら集まった母親たちの勇気に敬意すら払わない。これで本当に七夕の願いは西沢社長の胸に届いたのだろうか。

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要請文を手渡す段階になって急に態度を硬化させた東電側に戸惑う横関さん



「3人と聞いている。他の人は駄目です」
要請文を渡そうと本社前まで近づいた横関彩子さんたちにガードマンが告げたのが始まりだった。
七夕に合わせて行われた、「いのちを守るお母さん全国ネットワーク」関東支部の要請行動。
集まった母親たちは、シュプレヒコールをするわけでもなく、東電に罵声を浴びせることもしない。もちろん、暴力行為もない。歌は歌ったけれど、なるべく静かに想いを表現した。東電を責めるのが目的ではないからだ。母親として、子どもの将来を案じているという想いを届けたいだけなのだ。
だから、横関さんは事前に同社広報部に電話連絡を入れ、時間の調整をしていた。確かに人数は「3人くらい」と告げたものの、まさか人数を理由にガードマンと押し問答をするとは思わなかった。
「3人でないと駄目ですか?」
横関さんが小さな声で尋ねる。
件のガードマンは上司の指示を仰いでいるのだろうか、携帯電話を耳にあてたまま駄目だと言う。
これだけでも十分非礼なのだが、他のお母さんや子供たちは横断幕を持って並んでいるだけなのだ。
どうしても、車道を渡った向こう側に行かせないと受け取らないと言わんばかりの態度。
不毛な押し問答を続けることは得策でないと判断した母親たちが譲歩。横関さんが要請文を読み上げた時には、約束の時間を20分も過ぎていた。
結局、男性社員が現れ、要請文と短冊のついた笹の葉を受け取った。広報部では、誰が受け取ったまでは把握していないと言うが、警備担当者という。その男性は要請文の朗読を聞き、文書と笹の葉を手に足早にビル内に戻って行った。あれだけごねたのが嘘のように、呆気なかった。この間、鉄扉は閉ざされたままだった。

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この後、母親も子どもも鉄扉の前から排除された



これだけの仕打ちを受けてまで手渡した要請文と短冊のついた笹の葉は果たしてどうなったのか。
広報部によると「広報担当部署でお預かりしている。社長の西沢にも報告したと聞いてる」とのことだが、社長が要請文を読み、短冊に目を通したとは思いにくい。
同部は、この日の対応に関しても「社員が対応する以上、部署や立場は関係ない」との立場。
しかし、母親たちのしなやかな要請行動に対する応対にしては、ずいぶん冷たくはないか。
社長自ら出てくる必要はあるまい。
だが、自治体職員でも警備担当者が応対するのか。
あれだけの事故を起こしてもなお、民を愚弄する東電。恐れ入るばかりだ。

(了)

東電よ胸に響いたか~「子どもたちを守りたい、という願いを聞き入れて!」

わが子を、日本中の子どもたちをこれ以上、放射能に曝したくない─。都内在住の母親たちが7日、JR新橋駅近くの東京電力本社前に浴衣姿で集まった。東電に対し、原発事業から撤退し、子どもたちが安心して暮らせる社会にしてほしいと要請。時には涙ながらに、子どもの命を守ろうと声を上げた。

1歳の男児を連れて参加した30代の女性は岩手県出身。「原発は地球を担保にギャンブルをしているようなもの。今まで私たちが無関心でいたためにこのようなことになってしまった。原発について勉強すればするほど無力感にさいなまれるが、何かしなければ…」と初めて行動を起こした。

多数の警察官に睨まれ、通行人に視線を浴びて戸惑う。公安に写真を撮られているのも分かっている。夫には「全学連や革マルの仲間になるのか」と反対もされた。しかし、参加しようという気持ちは止められなかった。「福島にも友人がいる。何と言葉をかけていいのか分からず、電話もできない。だから余計に知らんぷりはできません」。ママ友の中にも温度差がある、と首をかしげた。

別の母親は、3歳の娘を見ながら「この子が将来、ガンを患ったとしても、福島原発の放射能が原因としょうめいすることはできない。うやむやにされてしまうだろう。だからこそ、今できることはすべてやってあげたい」と想いを口にした。先月行われた、20mSV基準撤回を求める文科省への要請行動にも参加した。「母親として、声をあげることは当たり前だと思う。だって、子どもに対しての責任があるから」

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七夕らしく、浴衣に笹の葉で集まったお母さんたと子どもたち


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ミュージシャンの山口花能さんは歌で盛り上げた。山口さんも子どもたちの未来を案じる母親の1人



要請行動には独身の30代女性も参加した。「今まで世界が経験したことのない事故で、私たちが実験台になっている。これから結婚したとして、出産して大丈夫なのか分からない。子どもが無事でも孫に影響が出るかもしれない。誰もわからないんです」と不安を吐露した。

この日の行動を主催したのは、「いのちを守るお母さん全国ネットワーク」の関東支部。事務局として奔走した横関彩子さんも3児の母親。震災直前に産まれた女の子を抱いて駆けつけた。

「こんな事故が起きているのに黙っていたら、この国は駄目になってしまう。福島の人々は故郷や生活基盤を奪われている。二度と、そのような状況を作り出してはいけない。大人には、子どもたちの未来を明るくする責任があるんです」。全国から寄せられたメッセージも読み上げられ、福島県郡山市から都内に移住してきた一児の母親は「故郷を泣く泣く離れてきた。早く戻りたい。娘を澄んだ空気、きれいな水に触れさせたい」との手紙を横関さんらに託した。「今日集まった人数は少ないけれど、都内だけでなく全国各地でお母さんたちが声を上げている。これからも行動は続けたい」と横関さんは話した。

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東電に対し、要請文と子どもたちの短冊がついた笹を手渡した。東電側は20分以上待たせた挙句に対応に現れたのは警備担当幹部。「関係部署に渡します」とだけ答えて社内に戻った


◇  ◇  ◇


横関さんたちが東電側に手渡した要請文は以下の通り


東京電力代表取締役社長 西沢俊夫様


原発を使わない電気の供給をお願いいたします
福島・全国・世界のこどもたちが安全な空気・水・食べ物を手に入れられる、
安心してくらせる日本社会・地球にしてください。


福島原発事故の収束にむけて日々ご尽力いただき、ありがとうございます。


2011年3月11日に地震、津波、福島第一原発事故が起きて以来、全国のお母さんたちは福島のこどもたち、全国・世界のこどもたちのことをとても心配し、胸を痛めています。
これ以上、放射性物質に怯える社会を作らないでください。私たちは、未来を担う子どもたちのために、安心して暮らせる世界を残していく責務があります。
東京電力には17基、日本全体では54基の原発が、地震列島・活断層上に建てられており、大地震が起きれば福島第一原発のような事故は全国どこでも起きる恐れがあります。国土が狭い日本は、再び大きな事故が起きれば、放射能汚染により人が住めない国になってしまいます。
今もたくさんの避難民がおり、福島県の人々は生活の場を奪われています。
私たちのメンバーの中には福島で生まれ育ち、家庭を持ち幸せな生活を営んでいましたが、今回の事故を機に、子どもを守るために愛する故郷を離れなければならなかった母子もいます。多くの場合は夫や父親と離れ、家族が分断され苦しんでいます。
これ以上人々を苦しめないために、今後は原発を使わない、安全な電気の供給をよろしくお願いいたします。自然エネルギーの開発と天然ガス火力の充実・拡大を緊急の課題として取り組んでください。
私たちの「子どもたちを守りたい」という願いをぜひお聞き入れ下さるようお願い申し上げます。


いのちを守るお母さん全国ネットワーク 

関東支部7.7アクション事務局

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福島の子供たちを北海道に避難させよう!

ふくしまキッズ夏季林間学校

http://fukushima-kids.org/index.html


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作家・田口ランディ氏 が力を入れているのが、「福島の子供を守ろうプロジェクト」。

夏休み、北海道に最長40日間のロングキャンプに連れて行こうという取り組み。

つまり、キャンプという形で一時避難というのだ。



福島原発事故の影響で福島原発事故の影響で、福島の子どもたちは外での活動は禁止され、室内にいることが強制されています。こうした中で、この計画では、 今年の夏休みを迎える子どもたちに「室内避難」を押し付ける形ではなく、この機会を生かして、子どもたちの学びと育ちを支援する教育事業を実施し、多様な 体験や人とのコミュニケーションを作り出して行くことを目的としています。
福島の子どもたちに伸び伸びした時間を過ごしてもらい、せめて夏休みは、なんの心配もなく、思いきり「子どもをやってもらう」ことが我々の願いです

(募集要項より)

被災後、避難者家族支援プロジェクトに関わったり、被災した子どもへの支援、更に独自の避難者家族受入など取り組んできました。その中で見ている避難所の子ども達は、比較的元気ではありますが、不自由な環境の中で我慢することが日常化しています。そして、原発事故の収束を未だ見いだせておりません。
子どもたちには屋外での遊びや活動にも制限が出ています。ハンディを持った子どもたちは行き場さえ奪われています。思いきり子どもらしく外で遊ぶことが出来ません。そこで、夏休みには、放射能の不安や心配から子どもたちを解放し、子ども達が伸び伸び過ごせるプログラムと環境を提供することが今できる大人の責任だと思ったのです。そして、この事業でこれからの福島の未来を担う子ども達を元気づけることが復興に向けた重要な施策と考えました

(実行委員長・進士徹さん=NPO法人あぶくまエヌエスネット理事長)

田口氏によると、既に700人分の募金が集まっているが、計画は2000人。

「この取り組みは1年2年では終わらない。最低でも5年は続けるよう考えています。応援してください」と田口氏。夏だけでなく、冬は温泉地への一時避難など、さまざまなアイデアがあるという。

外部被曝に加えて内部被曝が進んでいる福島の子どもたち。

せめて夏休みだけでも北海道の広大な自然の中で伸び伸びと生活してもらおう。



◆募金のあて先は次の通り


東邦銀行 棚倉支店(店番号305) (普通)574540

-口座名義-
福島の子どもを守ろうプログラム実行委員会 実行委員長 進士 徹
-カナ名義-
フクシマノコドモヲマモロウプログラムジツコウイインカイ
※インターネット上での振込の場合、「ヲ」では送金できない場合があります
その際は「ヲ」を「オ」で入力ください

これ以上、市民や家畜の命を軽んじるな~桜井勝延南相馬市長の訴え

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夜遅くまで聴衆と語り合った桜井南相馬市長



「これ以上、南相馬市民の心をずたずたにしないでほしい」

29日夜、東京・靖国神社近くのイタリア文化会館で行われた出版記念会に出席した南相馬市の桜井勝延市長は、3.11以降、そして現在も続いている市民や家畜たちの苦しみを静かに、しかし力強く訴えた。


「南相馬市がいまおかれている状況は、福島の震災被害の象徴です。市民の心、経済がずたずたにされました。今も日々、ずたずたにされつつあります。現在、5万人以上の市民がほぼ全都道府県に避難しています。情報の来ないなか、物資が来ないなか、判断に迷う時もありました。そういう時は『市民の安全を守る』という想いを判断材料にしました」


静かに話し始めた桜井市長に、会場のイタリア人たちも聴き入った。

津波で亡くなった市民が600人近くに上った同市。

いまでも日々のジョギングを欠かさないという桜井市長は、いまや声をあげることもできなくなってしまった死者たちの声を聞きながら、走っているという。


「日赤や東電などから義捐金が回ってくるようになりましたが、市民は金銭的に差別されています。原発より30kmを境に0円と100万円です。人の心があって、なぜこういうことができるのでしょうか。政治家は、日本の権威を示す絶好のチャンスなのに…」


28日に開かれた東京電力の株主総会には、株主として出席。原発事業からの撤退を求めた株主提案に毅然と賛意を示した。「首長としては珍しいのかもしれませんが、当然の事をしたまでです。福島原発は、廃炉に向かうしかないんです」


岩手大学農学部を卒業後、20年以上にわたって酪農家を続けてきた桜井市長。避難区域内にはまだ、2000頭の牛が放置されている。

「水より安いと言われる牛乳を、一生懸命出荷している農家の気持ちが私にもよく分かります。人間の命は、常に誰かの犠牲のもとで引き継がれているのです。家畜たちを餓死させるくらいなら札処分してほしいが、多くの農家が申し訳なく思っているのです。国は簡単に判断してほしくないのです。政治に思いやりがなければなりません。私は農家の想いを代弁したいのです」


公費を使った市長の〝露出〟に、市民の批判も少なくないという。

「でも、誰も助けに来てくれない、誰も取材に来てくれないという状況のなかで、ある意味メディアを利用するしか方法が無かったのです」と随行した秘書は話す。桜井市長も「市民は今も、情報という津波に襲われて日々不安が募っています。私は市長という職を獲りに行った人間です。こういう任務を課せられるのも運命なのでしょう」。


桜井市長の訴えは、大きな拍手で締めくくられた。

「亡くなった人々の気持ちをしっかりと受け継いで南相馬を復興させたい。ぜひ皆さん、南相馬に遊びに来てください」


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「避難区域」の同心円で街を分断されてしまった南相馬市(同市ホームページより)


◇  ◇  ◇


出版記念会は、SKY TG24 の極東特派員であるイタリア人ジャーナリスト・ピオデミリア氏の新刊「放射能という〝津波〟」の発刊を機に開かれた。駐日イタリア大使のほか菅伸子首相婦人も列席。同書は、震災発生直後から30日間にわたって気仙沼市や南相馬市などで続けられた現地取材をまとめた。

会では、ピオ氏がイタリアに送ったビデオニュースの映像が披露されたほか、桜井市長、田口ランディ氏を交えたパネルディスカッションも行われ、ピオ氏は「日本が初めて、独自にリーダーシップを発揮するチャンスだ。原子力が無い世界に、各国を導いてほしい。安全性を担保できないのであれば、他のエネルギーにシフトするべきだ」と話した。福島県内の子供たちを夏の北海道に一時避難させる取り組みに参加している田口氏は、書くの平和利用の名の下に日本にアメリカから原子力政策が持ち込まれた経緯や東海村の事故を紹介し、「脱原発からが始まり」と呼びかけた。

(了)
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聴衆のほとんどはイタリア人。日本人には同時通訳が用意された

小出裕章先生に学ぶ「原発の危険性と足の洗い方」

4/29、明治大学で行われた小出裕章先生(京都大学原子炉実験所助教)の講演要旨を紹介する。

何時間も前から長い列ができ、多くの人が聴けなかった講演会。

依然、福島原発から放射線が放出されているなか、なぜ小出先生は警鐘を鳴らし続けるのか参考にしていただきたい。そして、原発を全廃しても電力不足には陥らないことを肝に銘じ、一方で「浪費型社会」をどのようにしたらやめられるか、真剣に考えてほしい



Ⅰ:チェルノブイリ事故から25年

人為的に引かれた国境は、放射能の拡散にとってはまったく意味がない。「放射線管理区域」に指定しなければならないほどの汚染を受けた土地の面積は、チェルノブイリから700kmの彼方までにまで及び、その面積は日本の本州の6割に相当する14万5000平方kmになった。「放射線管理区域」とは「放射線業務従事者」が仕事上どうしても入らなければならない時だけに限って入る場所。放射線管理区域内に一般の人々を生活させることを到底許せない。ましてやそこで子供を産み、育てるなどということは決してしてはならない。当然、人々を避難させるべき。しかし、避難とはそこにすんでいた人々をその土地から強制的に追い出すことであり、一体どうすればいいのか…


Ⅱ:悲惨な被曝

DNAは二重のらせんになっており、二本のDNAをつなぎとめているのはチミン、アデニン、グアニン、シトシンと名づけられた四種類の塩基。チミンとアデニンがセットになり、グアニンとシトシンがセットになってはしご状に日本のDNAを結び付けている。このはしご状に並んだT-AとG-Cがどのような並び方でならんでいるかに、遺伝情報が記される。そこに放射線が飛び込んでくれば、遺伝情報はずたずたに切り裂かれてしまう。放射線がDNAを含め、分子結合を切断・破壊するという現象は被曝量が多いか少ないかには関係なく起こる。症状が出る最低の被曝量を「しきい値」と呼ぶが、このしきい値以下の被曝であっても分子結合がダメージを受けること自体は避けられず、それが実際に人体に悪影響となって現れることを、米国科学アカデミーの委員会(BEIR)が結論付けている。

もし遺伝情報に傷がつけば、傷を持った遺伝情報が複製されることになる。そのため、細胞分裂の活発な時に被曝をすると、狂った遺伝情報がどんどん複製されることになってしまい、若く、生命活動の活発な子どもほど放射線感受性が高いことになる。したがって同じ量の放射線を浴びるのであれば、大人より子どもの方が被害を多く受ける。20、30歳代の大人に比べれば、赤ん坊の放射性感受性は4倍も高い。20ミリシーベルトという値を子どもたちにもあてはめるとすると、通常時に一般人に許される危険度の100倍もの危険を子どもたちに押し付けることになる。


Ⅲ:起きてしまった福島原発事故

原子力推進派がとった対策は①破局的事故は起こらないことにした②電力会社を破局的事故から免責した③原発を都会には作らないことにした…。原子力安全委員会は根拠のない安全宣伝を繰り返し「原子力安全宣伝委員会」と呼ばれてきた。彼らは、日本の原発では8~10km範囲を超えて被害が出るような事故は決して起こらない言いい続けてきた。彼らは、来年度の「原子力安全白書」どのように書くのか。今後の展開は予測不能。作業員の苦闘が実を結ぶ場合でも、彼らの被曝は避けられないし、すでに環境に放出され今後、長期間にわたって環境に漏れ出てくる放射能によって一般の人々が被曝することも避けられない。


Ⅳ:都会で引き受けられない危険

チェルノブイリ原発(100万kw)よりも大きな浜岡原発が事故を起こせばどんな被害が出るか、シミュレーションすることもばかげている。風下に入ってしまえば、1200kの彼方まで、つまり日本中どこでも放射線管理区域にしなければならないし、風向きが西から北西方向であれば、韓国はもちろん北朝鮮もそのほぼすべてが放射線の管理区域にしなければならない範囲に含まれる。強制避難させる場所は250kmの風下におよぶ。つまり風下に入ってしまえば、東京も名古屋も大阪も、人々をすべてその場から追い出さなければならなくなる。放射能の雲が北東方向(45度)に流れた場合には東京だけで65万人の癌死者が生じる。原発を過疎地に押し付けてもなお、都会でもたくさんの人々が犠牲になる。


Ⅴ:原子力からは簡単に足を洗える

日本では電力の約30%が原子力で供給されている。そのため、ほとんどの日本人は原子力を廃止すれば電力不足になると思わされている。しかし、発電所の能力でみると、原子力は全体の18%しかない。その原子力が発電量では28%になっているのは、原子力発電所の設備利用率だけを上げ、火力発電所のほとんどを停止さてているからだ。原発が生み出したという電力をすべて火力発電所でまかなったとしても、なお火力発電所の設備利用率は7割にしかならない。それほど日本では、発電所は余っている。過去の実績を調べれば、最大電力需要量が火力発電と水力発電の合計以上になったことすらほとんどない。極端な電力使用のピークが生じるのは

1年のうち真夏の数日、そのまた数時間しかない。充分乗り越えられる。今なら何の苦痛も伴わずに原子力から足を洗うことができる。


Ⅵ:何よりも必要なことはエネルギー消費を抑えること

電気が足りようが足りなかろうが、原発は即刻全廃すべきもの。地球温暖化問題がとてつもなく重要なものだと宣伝され、それを防ぐためには原子力発電所が必要だという途方もないウソが流されている。地球の環境が大切であるというのであれば、二酸化炭素の放出を減らすなどという生易しいことでは済まない。一度手に入れてしまったぜいたくな生活を棄てるには苦痛が伴う場合もあるだろう。浪費社会を変えるには長い時間がかかる。しかし、世界全体が持続的に平和に暮らす道がそれしかないとすれば、私たちが人類としての叡智を手に入れる以外にない。日常的に使っているエネルギーが本当に必要なものかどうか真剣に考え、一刻でも早くエネルギー浪費型の社会を改める作業に取り掛かからなければならない

(了)



小出裕章先生の著書はこちら


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【現地リポート】100日後の福島は今~『防衛』

福島市内。

信夫山の麓は夏のような暑さのような暑さ。

長袖のシャツでは、少し歩いただけで汗が噴き出して来る。

男性が自宅の外壁にホースで水をかけていた。

だが、決して涼をとるためにやっているのではない。

「除染ですよ。放射性物質で汚れた水は下水処理場に行ってしまうけど、仕方ない。俺なんかもういいけど、うちにも小学校1年生と3年生の孫がいるから」

この男性は最近、ウクライナ製の線量計を約8万円で自費購入。自宅周辺をまめに計っている。

「最近でこそ数値が発表されるようになったけど、最初のうちはただちに影響ないなんて言ってまったく数値を教えてもらえなかった。だから自分で計らないとね。山の中は20~25と値は高い。とても子どもを連れて歩ける状態じゃないよ」

地震直後は断水になり、給水の列に長時間並んだ。

雨も降った。だが、水はどうしても必要。小さな子どもも多数並んでいた。

「あの時、もう少し情報があったら並ばせなかったのに」と悔やむ。

二人の孫は、夏休みを利用して山形県内に疎開することが決まった。

既に行政の斡旋で住宅も確保できている。

「本当は転校したら良いんだろうけど、なかなか難しい」

近所の公園からも学校の校庭からも子どもの歓声は消えた。

安心して歩けなくなった街。

「俺は言いたい。政府は福島県民に被曝者手帳を交付するべきだ」
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自宅を「除染」する男性。2人の孫のためにできることはすべてやる



郡山市内の男性は、小学校に通う娘が肩を落として帰宅した姿に心を痛めていた。

「学校のプールがやっぱり駄目だって。楽しみにしてたんだ。水泳の授業は市の施設でできるようだけど、何だかかわいそうでね」

この小学校は体育館が倒壊してしまいったため、体育の授業は隣接する消防署の会議室を借りて行っている。もちろん、窓は閉めたまま。締め切りの会議室で走り回る様子はまるで拷問だ。

「これだけ蒸し暑いのに、放射能が怖くて窓も開けられない。体調を崩す子どもいると聞いた。いつまでこんな授業をつづけなければならないのか」

父親の心配は増すばかり。

娘の将来の結婚だ。

「仮に東京へ行ったとして、そこで彼氏ができても結婚を断られるんじゃないかと思うとね…」

いっそ、子どもが幼いうちに県外へ引っ越そうかとも考える日々。

「娘が堂々と郡山育ちと言える状況になっているのか、今のうちに引っ越すのが親のつとめなのか。でも、そうはいっても簡単にはいかないんだ」とうつむく。

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児童遊園とは名ばかりになってしまった公園。子どもの姿は無い


米穀店の経営者は、秋を心配する。

「たしかに、風評被害ではなく実害だ。今日も原子力発電所からは放射性物質が出ているんだから。でもこれだけは言わせて欲しい。今店頭に並んでいる米は昨秋収穫分なんだ。安心して食べていただきたい。問題は今秋収穫分なんだよ」

そもそも、田植えが遅れたために、収穫の遅れも当然予想される。

それに加えてどの程度の放射線量が検出されるか想像もつかない。

国の方針も定まっていない現状に「どうなるかまったく分からない。※不足になるかも知れないし、流通させられるのかも分からない。ただ、米は籾殻に覆われているし炊く時に熱処理するから心配無いとは思うんだけれど…」と表情を曇らせる。

同業者の中には福島県産の米を返品された店もあるというが、今のところ目だった損害は出ていないという。

「今の米は大丈夫なんです。それを分かってください」


子どもも稲穂も、大人が心配する中、放射能は降り注ぐ。

一国も早く放出を止めなければならない。

【現地リポート】100日後の福島は今~『爪痕』

東京を午前7時に発った東北新幹線が福島県内に入ると、ブルーシートで屋根を覆った住宅が目立つ。

郡山市出身の女性は「ブルーシートのお花畑」と自嘲気味に笑ったが、職人の手配が追いつかなくて屋根瓦の修繕が進まないのだという。昔ながらの民家に似つかわしくない青色が、「復興に向けて歩き出した」なんて表現の空虚さを感じさせた。


◇  ◇  ◇


郡山駅から磐越東線で1時間余、いわき市は放射線量の計測数値は高くは無いものの、未だにゆれの爪痕は色濃く残っている。

市役所入り口には大きな亀裂が入り、地面が隆起したのか建物とアスファルトの間に隙間が大きくできている。

行政に「危険」と判定された民家には「建物に傾斜している部分がある」「屋根瓦の落下に注意」などの言葉が並ぶが、主がいる様子はない。手付かずのまま避難しているようだ。

同市では、市内外から3000人が避難所生活を強いられていたが、ようやく1割の300人ほどにまで減った。だが梅雨の蒸し暑い時期を向かえ、真夏もすぐそこ。仮説住宅や行政の斡旋する集合住宅への入居の見通しがまったく立たない人たちを前に、「館長」と呼ばれる責任者は「いつまでもこの状態を続けるわけにいかない。早く自立してもらわなければ」。と表情を曇らせる。地震発生直後から臨時避難所になっている市施設は、未だに段ボール箱で仕切られたスペースで埋め尽くされている。「今でもここに残っている人は、さまざまな事情を抱えている。もう少し行政が親身に相談に乗ってあげても良いんじゃないか。やや杓子定規に対応している印象がある」と館長は話す。

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隆起し亀裂が入ったいわき市役所の入り口付近(上)。行政による応急危険度判定で「危険」と診断された家屋は手付かずのまま(下)


「古い家も新しい家も、みんなやられちゃった。屋根瓦が落ちたり壁が崩れたり…。ほら、あそこの家なんてそのままにしてどこかにひなんしちゃったんだから」

福島市内の住宅街も、ブルシートが目立つ。

「直さなければならない住宅があまりに多くて業者が追いつかない」と市の広報担当者。外見は被害がなくても給水設備や電気系統が完全にダウンしたマンションなど、被害は甚大なものになった。市役所から程近い福島競馬場は貴賓室などが損壊し、夏の開催が中止になった。


◇  ◇  ◇


郡山市内の酒店は、一瞬にして店内が酒で海のようになった。

「店の前の通りが砂煙で真っ白になったのよ。ビルの外壁が落ちたと分かったのは後になってから。とにかく長い揺れで怖かったし店の中は滅茶苦茶だし…」

あれから3ヶ月経ち、通りも店内も元通りきれいになった。

「また大きな地震が来たらいけないので」、と瓶を押さえるようにビニールテープが張られている店内。一見するとすっかり傷は癒えているようにも見える。

「でもね」と商店街の女性。

「店や道路は、費用はかかるけれどもお金で直すことはできる。でも、人の心はお金じゃ治せない。あのときの恐怖がまだまだ残っているし、今は放射能という別のストレスもあるから。特に小さいお子さんのいる家庭ではね」

復興はまだまだ緒についたばかり。

これから長い道のりが控えている。


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郡山駅からほど近い地区の地震発生直後の様子。被害は甚大。写真を提供してくれた住民は家屋の週算が終了するまで東京に一時避難している

情報を公開せずして子どもを守れるのか

情報の隠匿は子どもを守らない。

行政はどうして積極的な情報公開をして子どもを守ろうとしないのか。

横須賀市立小学校敷地内から重金属が検出された問題では、同市教育委員会が本気で子どもを守ろうと努力しているのか、疑わざるを得ない姿勢が垣間見えた。


掘削した土から重金属が検出されたのは、横須賀市立諏訪小学校(横須賀市小川町、毎日新聞が報道済み )。耐震構造になっていないとの理由で、来年2月末までの予定で工事が進行中。重金属が見つかったことで「土壌汚染対策法」 に沿った処理が必要になったとして、市教育委員会は当初の工事費用約12億9000万円を約16億円に変更する議案を24日に本会議に提出。承認された。

市教委学校管理課によると、検出されたのは主に鉛と水銀。鉛は8ヶ所中4箇所で検出。最大で、環境基準値の5倍にあたる0.056mg/l(1リットル中のミリグラム)。水銀は2ヶ所で、最大基準値の7倍を超す0.036mg/lだった。

しかし、この日議員に配られた資料には具体的な数値の記述は無く、「鉛等の重金属が指定基準以上含有している土」との表現があるだけ。この日までに既に開かれた教育福祉常任委員会でも同様だった。そのため、委員の一人から「以前にも詳細に記述するよう指摘したが改善されていない」との指摘があり、教育長が謝罪する一幕も。学校管理課職員も、取材に対し「掘削は深さ2.4mにわたって行われたが、汚染した土の上に汚染されていない土が約1mあったことから、子どもたちに影響はないと考えている」と話したが、結果的に子どもたちに直接の弊害が無くても、きめ細かい情報公開が必要との認識が市側には欠けていると言わざるを得ない。


福島県では当初、「ただちに影響はない」と国や東電が放射能に関する情報を積極的に開示しなかったことから、今も多くの子どもたちが被爆の恐怖に直面している。

影響があるかないかの結論を行政が出すこと自体に異論はないが、なぜその結論に至ったのか、詳細な情報を公開する義務もある。今回の重金属汚染に関しても、市のホームページにすら情報公開されていない。報道発表も無かったようだ。毎日新聞は記者が委員会を取材して記事にしたのだろう。在校生の保護者にはきちんと伝わっているのだろうか。

基本的な情報公開すらできないで、子どもを守る部署として成り立つのか。

これ以上、子どもを危険に曝さないでほしい。



※諏訪小学校の敷地は戦前から1960年代にかけて埋め立てられた土地で、戦時中は徴用工の宿舎が建てられていた。特に工場などに使われたことがないことから地質調査の予定がなかったが、最初の掘削で刺激臭がするのに作業員が気づき、調べたという。「公用水面埋立法」の制定以前の埋立のため、市側は「埋め立てる際に使ったしゅんせつ土砂に含まれていた可能性がある」との見方をしている。

(了)

電事連非公認 エネルギッシュ怒ーク!-TS3S00380001.jpg 市教委が議会に提出した資料。どのような重金属がどのくらい検出されたかさっぱり分からない。これには議員から「より細かい記述を」を注文がついた


福島県民よ、子どもを海図のない海に放り出すな!

山下俊一氏(福島医大特命教授、58歳)は、福島県の「放射線健康リスク管理アドバイザー」だ。
「県民の放射線理解のため」に選ばれた彼(同紙によると、アドバイザーは3人)は、昨日付の地元紙「福島民友」で相変わらず暴論を披露している。
今、この瞬間にも子どもたちが味わっている苦しみを無視した発言を私は許せない。
同紙に掲載されたインタビューの一部を紹介したい。
そして、皆さんに考えていただきたい。

あなたは、この暴論を自分の子どもに課すことができますか?


「今は『非常時』なのに、情報災害、情報洪水というべきか異なる意見が自由に飛び出して、数値のレベルだけを議論している」

「100ミリシーベルトを受けたDNAの傷に比べ、20ミリシーベルト、1ミリシーベルトを受けた時の遺伝子の傷は圧倒的に少ない。一方、遺伝子は修復する力があり、傷が少なければ直してしまう。国際的な政策論で被曝は100ミリシーベルトを超えてはならないーとされているが、これ以下で住民の安全をいかに確保するかというとき、20ミリシーベルトは厳しいレベル。事故が収束していない段階では理にかなっている。『平時は1ミリシーベルトだから』と言われるが、現実的に(放射性物質が降下し)それは不可能で、文部省は段階的にしか下げられないし、今後も根拠になる」

「福島の人は原発事故と放射能汚染で、一人では背負いきれない大きな重荷を負った。我慢の時に誰かが重荷を背負う取り組みが必要。将来ガンになる恐怖に対し、リスクをどう判断するか、自分自身の覚悟が問われている。去るのも、とどまるのも、覚悟が必要」

「福島の人は原発事故と放射能汚染で、一人では背負いきれない大きな重荷を負った。我慢の時に誰かが重荷を背負う取り組みが必要。将来ガンになる恐怖に対し、リスクをどう判断するか、自分自身の覚悟が問われている。去るのも、とどまるのも、覚悟が必要」

「自分の子だけがかわいいでいいのか。利己的では解決できない。心をオープンにしないと共に重荷は背負えない。われわれは福島の応援団で『チェルノブイリにするな』『人心を荒廃させない』と考えている。福島で頑張ろうという人がボランティアで、日本全体で支援しようということを、県民も理解してもらわないといけない」

「過保護を否定はしないが、子どもには苦労をさせるべきだ。ストレスの中できちんと自己判断する苦労。○×の答えがないグレーゾーンでリスクと便益を判断する。海図のない海に出るのが、覚悟の意味です」




…読めば読むほど酷い論旨。
我が子を守るのが利己的と言うなら、福島県民は名誉ある利己的であれ!
子どもに苦労をさせるべき?
俺なら胸を張って過保護でありたいと思う。
海図のない海に出るのが覚悟だとするならば、
俺はそんな海に子どもは放り出さない。

インタビューは、山下氏の福島県民への挑戦状ともいうべき言葉で締めくくられている。

「僕と県民の我慢比べだね」

早急な解任を求む。

$電事連非公認 エネルギッシュ怒ーク!-TS3S00360001.jpg

浜岡原発が事故を起こしても横須賀市民は避難しなくてよい?

電事連非公認 エネルギッシュ怒ーク!


福島原子力発電所のメルトダウンで世界からも注目が集まっている「ハマオカ」。

現在は停止中の「中部電力浜岡原子力発電所」 (静岡県御前崎市佐倉5561)で将来、福島原発に匹敵するような深刻な事故がおきたら横須賀市には甚大な影響はないのか、8日に開かれた横須賀市議会本会議でも質問が出た。


市の結論は「NO」だ。

その根拠は「距離」と「風向き」


市危機管理課 原子力防災担当者によると、浜岡原発のある御前崎市から横須賀市までは約150~160km。

これを福島原発からの距離にあてはめるのだが、

その際に着目したのが風向きだ。

現在も放射性物質を放出し続けている福島原発は、年間を通じて北北西の風が多いという。

福島原発から北北西に150kmに位置するのは山形県新庄市だった。

同課は今回の新庄市の対応を確認しようとしたがかなわなかったため、

約60km離れた同県山形市に変更。「同市を含む山形県は全体的に特段の影響は出ていない。山形市も日常生活を制限していない」(原子力防災担当者)。

海産物に関しても調査したが、茨城県沖から千葉県沖まで「コウナゴ以外からは深刻な値が検出されていない」

(同)。

そうして導き出された結論が

「仮に浜岡原発で福島原発と同じレベルの事故が起きても、避難措置など横須賀市民の生活に影響が出るとは考えられない」

だった。


市は通常、市内にある原子力施設に関してのみ事故時の被害想定をしており、

他県の原子力施設に対する想定はまったくしていない。

今回も、市会議員が質問したことから調べたまで。

被害が想定されない以上、今後も特段の対応はない。

むしろ市の担当者が心配するのは、原子力施設を持たない自治体のことだ。

横須賀市に危機管理課が親切されたのが2008年4月。米原子力空母「ジョージワシントン」の横須賀母港化を9月に控えた対応で、原子力に限らず「あらゆる災害時に中枢部門となる」組織。

横須賀市内には在日米海軍基地(原子力空母や原子力潜水艦が寄港)や核燃料製造工場「GNF」 があるためある程度知識を備えた職員がいるが、より静岡県に近い小田原市など原子力施設を持たない自治体は、原子力関連事故に対する備えができていないばかりか、知識も不足しているという。


「ハマオカ」が廃炉にならない限り運転再開も否定できず、一方で東海地震の起きる可能性は非常に高まっていると言われている。

本当に市民の生命を守るのであれば、原子力施設の有無にかかわらず、

原子力発電所からの距離にかかわらず、

万全の備えをして市民に情報発信することが肝要だ。

(了)

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