慣れない旅行手続きをして
いよいよ出発の日!!
しかし、確か当時インドに行くにはバンコク経由が安かったので、そこで一泊、それから翌朝にデルタ航空でようやくインドのコルカタ入りをはたしました。
マザーハウスはいくつかの施設があって、私が1番に向かったのは、マザーハウス。死を待つ人の家。
本に書かれていたように、路上で倒れている人が次々に運び込まれてきます。
看護師の資格を持った日本人ボランティアの方もいて、運ばれてくる方の傷の処置に追われていました。
私は、おそらく何日もお風呂に入れていないであろう、痩せ細って今にも倒れそうな方の入浴介助を担当させてもらいました。全くことばが通じない中、私は、たぶん、緊張し、強張った顔を必死で隠すように振る舞っていたかもしれません。
ヒンドゥー語で、泣き叫ぶような声で涙する女性の背中を温かいシャワーで流し、新しい服に着替えさせました。
全くことばはわからなかったけど、
その人が
ホッとしたような表情で、ベッドで休み、スープをもらっている時、ほんとうに小さくてたった一つだけの行いだけれど、これが必要なことなんだなぁと実感したのでした。
1週間ほどの滞在で、ほんの少しの活動でしたが、私の人生の価値観も変えるほどの大きな経験でした。
あれから20年。
私は学生を卒業し、働き、結婚、出産と人生のコマを進め、今再び、マザーテレサの言う愛について考える日々です。
日本は、あれから精神的に豊かな国になったかな。。
故マザーテレサが再び日本に来ることがあったら、彼女は今の日本をみて、なんというだろう。
今、母として思うのです。
子どもたちが笑顔でいられる未来が絶対必要。
子どもが笑顔でいるためには、
大人が笑顔でいられることが絶対必要って。