わかっているのにできない苦しみ11 | 思考と空間の整理のプロ♪~楽カジ.com通信

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こんにちは!ライフオーガナイザーの佐伯新和です♪

 

気がつけば間もなくGW ビックリマーク

若葉の緑が爽やかな季節になりました。 

 

          

一つ前の記事で娘が骨盤(坐骨)骨折で1ヶ月間

安静にしていなければならないことを書きましたが

おかげさまでほぼ完治いたしました。 アップアップアップ

 

若いってすごいですよね〜〜〜 メラメラ

 

現在、理学療法士さんのもとでリハビリに励んでおります。

以前のようにまたフィギュアスケートができるようになるまでには

時間がかかると思いますが、本人の気持ち・状態を大切にしながら

練習できるようになればいいなと思っています 音譜

 

 

 

さて久しぶりに名古屋の資源屋敷のAさんのことを

書きたいと思います。

 

前回の記事から早半年ほどが過ぎましたがその後も

月に1度のペースで資源屋敷のオーガナイズサポートに

伺っております。ドキドキ

 

 

半年の間に大きく変わったことがあります 。アップ

それは名古屋市役所の環境局作業課のスタッフの方々が

定期的にAさんのところを訪れ、片づけるように言葉で促すだけではなく

作業のサポートを始められたのです   キラキラ

 

実は昨年11月に名古屋市役所の環境局作業課をライフオーガアイザー3名で

訪れました。その時の様子をご紹介しますね。

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

「ごみ屋敷」条例のキックオフが昨年の1月に行われて、条例がどのあたりまで

進んでいるのか、Aさんの資源屋敷がどういう位置づけなのかも確認するために

名古屋市役所環境局作業課に伺いました。

 

その時に慢性的に片づけができない方(CDクライアント)へのサポートのプロ

CLO(サーティファイド・ライフオーガナイザー)のことや、

CDクライアントの特徴などもかいつまんでお話させていただき、

私達がAさんに対してどのように働きかけ、サポートしているのかを

お伝えしました。一般的な片づけの考え方やいわゆる「常識」的なことが

あまり効果的ではないということも・・・。

 

CLOホームページ ← クリック ビックリマーク

 

担当者からは「道路に置かれているものについて市民から苦情が来ています。

ボランティアの人が来て時々片づけているようだが一向に進んでいる様子がない。

道路に置かれているもののせいで見通しが悪く車で通りにくいという苦情です。

このまま今年(2016年)中に片づいたことが見えなければ市内でAさん宅が

一番に条例の適用対象になると思います。・・・。

市役所としても放ってはおけませんので。」という耳の痛いお話も伺いました。

 

Aさんの徐々に片づけたい!という意思が強くなり、実際着実に少しずつ進んでいる

とはいえ開始から1年以上経った現在、周りの人にそのことがあまり伝わっていないという

現実を突きつけられました。小さな変化でもCDタイプのご本人にとっては大きな変化

ではあります。ただ、自分ではない他の人がどう感じるかは、ご本人はあまり意識して

おられないので今回Aさんに「向かいの病院側の道路に置いてある荷物が片付かないと

他の人には片づけが進んでいるとはアピール出来ない」とはっきり伝えました。

 

この日、市役所担当者からのお話をAさんに伝え、向かいの病院側道路の交差点付近に

置かれた荷物を片づける事を優先して進めることを提案しました。

Aさんは初めは道路の荷物の片づけは無理だと考えていたようですが道路の荷物の中に

現在1Fのベランダに製作中の自作の収納棚に使えそうなアイテム(棚板など)を発見し、

そこから俄然作業が進みました。前回の作業できれいに片づいた1FのベランダにAさん

なりに考えてダンボールなどを組み合わせて収納棚を作り、そこに何を収納するかもAさんが

自分で決定出来たことで、片づけるという行動を起こすことが出来そうだとおっしゃって

いました。

ダンボール製の引き出しやドアがついていたりして機能性のある手作り棚です。

今までは「ちょい置き」が多く、モノをただ別のところに移動して減らしていただけだった

けれど、今回はちゃんと置き場所を決めるので今までとは違うとも。

「ちょい置き」が多い私たち(ライフオーガナイザー)には耳が痛い話でした(笑)

 

 

一旦きれいに片付いた1Fベランダに設置されたAさんお手製の「棚」

 

 

             「見てくれ!」とドヤ顔のAさん(笑)

 

 

     「扉(ダンボール製)も付けたんだ!」と笑顔のAさん

 

 

                 そして抽斗(ひきだし)も!

 

 

時間はかかりますが、自分の納得の行く場所にモノを片づけることが出来るようになる

癖がつけば、今までのように「ちょい置き」は減ります。

今回は棚を作ったことで、自分の大切なモノの収納が自分の家の敷地内に出来たことで

安心出来たのかもしれません。

 

昼前から初めて夕方に作業を終えた頃には、道路の交差点寄りの部分の荷物がなくなって

道路の見通しが良くなりました。いつもは徐行運転を余儀なくされる左折車両もスムーズに

曲がっていきます。その状況を見てAさん「ずっとこれをやりたかったんだ。

探していた棚板も見つかったし、今日は気分がいい!」と。行政からの要望にも少しは

応えられ、Aさんも満足できる結果・・・。

1年前には考えられなかった状況にみんな笑顔になれました。

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

これからしばらく後、市役所の作業課のメンバーが昨年末に

何らかの結果を出すべく、週に何度か資源屋敷を訪れ

Aさんと一緒に片づけの作業をされるようになりました。

昨年2月ごろからの変化を写真でご覧ください。

 

 

                         2016年2月

 

 

                         2016年4月

 

 

                    2016年5月(その1)

 

 

                    2016年5月(その2)

 

長年置きっぱなしの朽ちたダンボールの箱を開梱し、中に入っていた

空き缶を集め、古い衣類などは処分し、一部スペースが空きました。アップ

 

 

                    2016年5月(その3)

 

 

                    2016年5月(その4)

 

空き缶はAさんこだわりの潰し方を伝授いただいて潰し、

リサイクル業者の専用回収袋へ。

 

 

                    2016年5月(その5)

 

空いたスペースに空き缶の入った回収袋を回収日まで仮置き。

 

 

                       2016年11月上旬

 

交差点部分に置かれたものを分類、撤去。

市役所の担当者からのメッセージが効果的でした ビックリマーク

 

 

                      2016年11月下旬

 

市役所の担当者の方がサポート作業に来られるようになって

道に置かれたものがどんどん減っていきました。キラキラ

 

 

                        2016年12月

 

そしてついに12月ビックリマーク市役所の担当者から明るい声のお電話が アップ

ついに資源屋敷向かいの道路から荷物がなくなったのです クラッカークラッカークラッカー

 

Aさんとライフオーガナイザーの月に1回の作業(ボランティア)では

なかなか作業が進まず、どうしたものかと考えあぐねていたのですが、

思いがけず行政(名古屋市役所環境局作業課)が、必死で頑張っても

自力では片づけることが難しいCDタイプのAさんに歩み寄ってくださる

ことで長い間膠着状態だった状況が大きく変わりました ラブラブラブラブラブラブ

 

「ごみ屋敷」条例が施行される前になんとかAさんの状況を変えたい ビックリマーク

という行政サイドの「熱い思い」をひしひしと感じました。

 

年が明けてからもAさんの体調が悪い時を除いて

相変わらず月に1回のペースで資源屋敷にお邪魔していますが

最近は事前に市役所(環境局作業課)の担当者に

私達が訪問する日をお知らせし、現地で合流して一緒に

オーガナイズサポートを行なったり、作業状況を見てもらったり

することが当たり前になりました。

 

ライフオーガナイザーだけではAさんの今の状況を改善し、

よりよい暮らしへシフトしていくサポートを行うことに

限界があります。

アメリカやヨーロッパではCDタイプの方々へサポート行う場合、
オーガナイザーと行政、カウンセラーや医療関係者などが協力し

タッグを組んで取り組むことで成果を上げています。

 

今後日本でも慢性的に片づけられない(いわゆるごみ屋敷状態に

なってしまわれている(ホーディング状態)方などに対し、

単に「片づけろ!」と口頭や書面で言うだけでなく

なぜ片づけられないのかを理解した上で効果的な働きかけをすることで

 

「行政代執行」(いったん税金を投入して行政側が強制的に片づける)

 

       → その後元の状態に戻ってしまう

 

上記のような虚しい状況を生じさせない進め方を模索していくべきだと

思います。

 

 

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