久しぶりに007ネタですよ。

スカイフォールのDVDをだーいぶ昔に買ったまま
未開封で放置していたのを思い出し、、

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久しぶりに見てみた。

かっこいーよな、ボンド。

TOMFORDに、ジョンロブ、オメガ、、
彼が着こなすとどうして、こんなに色気があるのか。


で、このスカイフォール、
観たことある人は気付いているかもしれないけれど、
舞台は、日本の「軍艦島」をテーマにしているんです。


軍艦島+ボンド。
日本人から観ると、やっぱり日本の名所が舞台になると
嬉しいもんです。



まあ、世間的には
今、軍艦島は世界遺産登録の可否でホットですよね。

まあ、色々と思惑はあるだろうし、
答えなんて、ないのかもしれないけれども、

僕はね、条件付きで世界遺産登録なんて
絶対にするべきではないと思うんですよ。

外国人の強制労働があった事実を明示することを条件に
世界遺産登録。。

それって、本末転倒な気がします。


世界遺産には、「負の世界遺産」というものがある。
人類が犯してきた、過ちを過去に残し、
反省し、二度と繰り返さないために
戒めのために、残された世界遺産。

アウシュビッツ強制収容所や、原爆ドーム、
ビキニ環礁の核実験跡など。。

負の世界遺産には、定められた公式な定義や分類が存在しないんですよ。
人びとが、それを感じて、どう受け取るかなんです。

今回の登録の対象は1850年から1910年。
確かに、その間の外国人の強制労働は存在していない。


ただ、訪れた外国人観光客が、そんな細かいこと気にするはずも
覚えてるはずもないですよね。

フランスの世界遺産モンサンミッシェルに行ったことある方、
モンサンミッシェルが何年に建造されたとか、細かいこと覚えていますか?

覚えてないですよね。笑

ただ、印象に残ることは、「美しかった」とか
そういう、エモーショナルな部分が大きいんです、結局。



軍艦島で考えた場合、訪れた外国人観光客が
2つの説明書きを見たとします。

「この世界遺産登録対象は、1850年から1910年です。これは、明治日本の産業革命遺産です。」

「軍艦島では、強制徴用による数百人に及ぶ外国人が強制労働を強いられていました。」


どちらが、彼らの記憶に残るだろう?


ましてや、軍艦島は廃墟の島です。
ある人にはエキサイティングにうつるかもしれませんが、
ある人の目には、強制労働とイメージがリンクし、
恐ろしい廃墟の島にうつるかもしれません。


日本の意図とは違い、
「負」の世界遺産として、世界から判別される。
それは、果たして日本が望むことなのだろうか。

さらに、強制徴用という歴史の暗い部分を
世界遺産という、消したくても消せない世界舞台に
刻み込むことになります。

これは、新たな未来の憂いを生むような気がしてなりません。

今や、日本で生きている人達の90%が関係していない過去のことで、
その時代を生きていないはずの他国の人に責められ、
先祖である、おじいちゃんやおばあちゃんの尊厳を傷つけられ
続けています。

今回の世界遺産登録は、もしも本当に条件付きを認めるのであれば、
その行為は未来の子供達を傷つける「ネタ」を外国に与えるだけ。
そんな気がしてならないのです。


Char