とうとう私たちは日本の司法も信じられなくなってきた。 | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 先日の札幌高裁の同性婚を禁じることがに違憲だと言った飛澤裁判長がとても変だと書きました。

 

 憲法で「結婚は両性の合意の元で」と書いてあるのに、そこを変えようとしないで民法の方が違憲だと言い出すという私のような素人にも無理筋の判決を出しています。

 

 ということは、第一審の判決を覆すだけの強力な証拠や論拠があるのかと問われるとそれはもうLGBT理解増進法しかありませんね。これで世の中の風潮が変わってきているといっているのでしょうか。

 

 ここにも岸田政権の罪深さが現れています。

 

 昨日も書いたとおり、日本の喫緊の課題である少子化とそれに伴う人口減少問題を棚に上げて、少数の個人の権利だけを擁護して、大多数の国民の利益に反しようとしているのを黙ってみていられないと思っております。

 

 それは裁判所が判例主義で、一度そのような裁判の結果が出るとそれを根拠にして次の判決が決まっていくということがあるからです。素人の私にも裁判ってそういうものだと思っていました。

 

 ところが、びっくりすることにそんな判例主義などもはや存在しないという事態が起きたのです。

 

 13日に東京高裁で下された判決で、山口敬之氏がれいわ新選組の大石晃子議員に対し行った名誉棄損訴訟で、一審判決を退け、全面的に山口氏の請求を棄却したのです。

 

 >>>引用開始

 

 山口氏側は、2019年12月19日に大石氏がつぶやいた「伊藤詩織さんに対して計画的な強姦を行った」「1億円超のスラップ訴訟を伊藤さんに仕掛けた、とことんまで人を暴力で屈服させようとする思い上がったクソ野郎」などのツイートが、名誉毀損にあたるとしていた。

 

 一方、大石氏側は「事実に誤りがない限り、論評は自由。いずれのツイートも公正な論評である」として、請求棄却を求めていた。 

 

 2023年7月の一審判決では「2つの記事について、1件は真実で不法行為とならない」としながらも「思い上がったクソ野郎」としたツイートは「人身攻撃に及んでおり違法で、名誉毀損が成立する」として、大石氏にツイートの一部削除と22万円の支払いを命令。双方が判決を不服として控訴していた。

 

  判決では「クソ」という言葉が直ちに人糞を意味するとは解されず「クソじじい」や「クソまじめ」、「クソ忙しい」などとののしりや強調の意味で用いられるとして「『クソ野郎』という表現は、いさささか品性に欠けるきらいがあるものの、他人に対する最大限の侮蔑表現であるのかは、疑問を差しはさまざるを得ない」とした。

 

 >>>引用終わり

 

 大石晃子氏は国会議員です。その国会議員がツィッター(現X)に一般人に向かって「クソ野郎」とポストしたことは名誉棄損に当たらないと東京高裁の相沢真木裁判長は判断したようですが、あれっと思いませんか?

 

 それは2月8日付の決定で、杉田水脈議員が「いいね」をつけたことが不法行為に当たるとして最高裁で杉田議員側の上告を棄却した件です。

 

 どちらも同じ伊藤某に関することですが、方やれいわ新選組の国会議員である大石晃子氏がツィッター(現X)に一般人に向かって「クソ野郎」といったことはお咎めなしで、自民党の国会議員である杉田水脈氏が他人の投稿に「いいね」をしただけで訴えを退けられ、敗訴が確定しています。

 

 もともと伊藤某の公判内容もおかしいところが散見されたのに、裁判所は一方的に山口敬之氏が悪いと決めつけてきました。

 

 ただ、山口氏に対して準強姦罪と判決しましたが、薬物やお酒を強要して卑怯な行為をしたことは判決で明確に否定されています。

 

 私は山口氏の側の人間ですが、この判決を見る限り、「合意があったかどうかはわからないがやったことはやった、でも卑怯な真似はしていないよ」という判決だったと思っております。

 

 弁護士の友人に聞くと、この準強姦罪は訴えられるとほぼ男性側が負けるそうです。

 

 性欲旺盛な諸氏よ、うまい話があるときは防犯カメラや人の目が多いところでちゃんと証人を作っておかないと、人目を気にしてこそこそやると裁判に必ず負けますよという恐ろしい判決なのです。

 

 私は現在はほぼ聖人のような生活をし、孫と遊ぶことが唯一の楽しみな生活をしているし、また山口氏のような大きな影響力はないので、別に怖くはないのですが、電車内での痴漢の冤罪と同じようなことになる恐れがあるので心当たりのある人は気を付けたほうがいいですよ。

 

 山口氏本人からもその時の様子を聞いているし、また裁判の内容はほとんど公開されているので、それを読めば一目瞭然です。私は盟友山口敬之氏を全面的に信じるし、その判決内容が男性に厳しく、女性に甘いと言わざるを得ないと思っております。

 

 私の友人で、彼女と別れたのちに内縁関係にあったからと言われて裁判となり、男性の裁判官の時は、常識的に推移していましたが、女性の裁判官になったとたんに男性側に厳しく女性側に甘い判決が出た例があります。

 

 また別の友人は奥さん側の不貞で離婚訴訟になったにもかかわらず、その判決が確定するまで生活費を払わされ続けた例もあります。

 

 以前はか弱い立場は常に女性側でしたが、最近の裁判所の判決を見ていると常に男性側が大きな負担を強いられるようになっているようです。

 

 しかし、交通事故においては車対自転車や歩行者などに関して、以前はどんな状況でも車が悪いとなっていましたが、やっと最近は自転車や歩行者の常識を逸した行動が証明されると車でもお咎めなしのケースが増えてきました。

 

 これも司法の判断の変化なのでしょうか?

 

 でも、2月3月の杉田氏と山口氏の敗訴の内容はあまりにも違うと思いませんか?

 

 杉田氏も大石氏も同じ国会議員、方や「いいね」ボタンを押しただけ、方や「クソ野郎」とSNSで罵ったにもかかわらず、前者は敗訴、後者は勝訴です。

 

 たしか、杉田氏は国会議員だから影響力が大きいから見せしめの判決と言っていた司法関係の評論家もいましたが、今回の大石氏も国会議員だから影響力が大きいはずです。

 

 いつから日本は法の下に平等という原則が崩れたのでしょうか?

 

 日本の司法の良心はいったいどこにあるのでしょう?

 

 どこに線引きがあり、判断基準があるのでしょうか?

 

 杉田氏の最高裁の判断を今回の大石氏の高裁の裁判長は無視をしたことになるのではないでしょうか?

 

 いろんな言論に対する不自由さも含め、「瓜田に靴を納れず、李下に冠を正さず」が横行し、とても自由な社会と言えないのではないでしょうか?

 

 SNS上の言論を統制し、秩序を確立させたいのなら、法曹界もいままでの判例で矛盾があるような行為は差し控えるべきだ思うのですが、皆さんはどう思いますか?

 

 あっ、そうか「増税クソ眼鏡」という言葉が世間ではやっているので、これも「クソ」という言葉が世間では一般的になっていると判断したのか? やはり岸田さんの存在は大いに罪が深いですね。