春を楽しむ | 井上政典のブログ

井上政典のブログ

 歴史を通じて未来を見よう。

 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 政治のことを見ているとどんどん暗くなります。そして裏を知れば知るほど未来が遠くになっていくような気がします。

 

 だから土日は思いっきり外に出て、満開の桜を楽しみました。

 

 福岡城公園も日ごろとは違って大勢の人がにこやかな笑顔で桜を楽しんでいましたよ。外国人観光客も多くみられ、ドイツ人やオーストラリア人などと楽しい会話も楽しみました。

 

 桜の期間って良く持って2週間、短ければ翌週には散り始めますよね。一年間は52週だから、52分の2のために、ずっと待っていることになりますよね。

 

 これを見ながら「苦中楽あり」を自然が私たちに教えてくれていると思うのです。

 

 苦しいことの後には、必ず楽しいことが待っているとよく解釈されますが、私は苦しいことを受け入れたら、それ以外は楽しいことになると自分勝手に解釈しています。

 

 逆にすべてが順調にいきすぎると調子に乗ってドーンと奈落の底に突き落とされますね。それなら苦しいところから這い上がってきた方がいいと思いませんか?

 

 人生って楽しいものだと思っております。それはちゃんと耐えるところは耐えて、努力するところは努力したからだと思っております。

 

 今日から新学期、うちの孫たちも六年生、三年生になり、明後日は4号がピッカピカの一年生になります。あの小さかった4号が小学生になると思うと感無量と大丈夫かという不安が付きまといますが、薄い色の桜の花びらが4号を温かく包んでくれると思っております。

 

 私は桜を見ながら宴会をすることはあまり好きではありません。家族や大切な人と静かに花を愛でるのが好きです。特に家の近所やよく見る風景が一年中で一番華やぐ姿を見るのが好きなのです。

 

 そしてまた50週間待って再びこの素晴らしい光景を目にすることをじっと待つことに喜びを感じます。なぜなら、満開の時もいいのですが、ちょっと花が咲き始めも、初々しくてすてきですし、花吹雪で最後をこれでもかというくらいに華々しく演出する姿も大好きなのです。

 

 薄い色の花なので、一つだけではあまり目立ちません。深紅の梅の花の方が華やぎますが、桜は個性をあまり出さず、自分だけ目立たず、仲間とともに一緒に大きな役割を果たす日本人にとても似ていますね。一人で目立つよりもみんなと一緒に輝いていたい、そして普段は普通に暮らしていたいと思う気持ちでいっぱいなのです。

 

 以前、私はどちらかというと梅の花だったのですが、今はたくさんの🌸を支える幹や枝の役割を果たすようになってきました。

 

 そうそう、花を見終わると次に緑の葉っぱが出てきて、それをまた食べて楽しむというのも風流ですよね。

 

 「敷島の 大和心を 人問わば 朝日に匂う 山桜花」 という本居宣長の和歌もありますが、日本人の国民性を良く表したのが桜でしょうね。

 

 もう一つ桜で好きな和歌があります。

 

 「明日ありと 思う心の仇桜 夜半の嵐に 吹かぬものかは」  親鸞聖人の和歌ですが、思い立ったら吉日、すぐにやれというのが好きです。孫氏はこれを「兵は拙速を尊ぶ」と表現しています。

 

 桜だけで何時間でも語れます。それも多岐にわたって、でも多くの人は桜を愛でながらお酒を飲むのが一番の楽しみでしょう。

 

 子供たちの健やかな成長を桜の花とともに見守っていきたいと思っております。

 

 きっと今つらい時期でも、桜の花のように満開の時期が毎年必ず訪れるように日本は何度も再生するのです。そのために自分にできることをちょっとずつしていきます。