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ヒトラー、ムッソリーニ、スターリン少年倶楽部　476

82年前の少年雑誌です。

この雑誌が発売された昭和9年に、
地下鉄銀座駅が開業、
花王石鹸の洗濯用洗剤のビーズが発売されました。

少年倶楽部　郷愁倶楽部　郷愁のイラストレーション

表紙：走れ！ヨット　斉藤五百枝

少年倶楽部　第21巻第4号　昭和9年4月
大日本雄辯會講談社発行
148X210mm 本文303頁

今日、安保法施行

83年前の雑誌を見ていると、
タイムマシーンでその時代に遡ったような気がします。
雑誌をみている私は、
その後どうなったかを知っています。

これからご覧いただく
世界の愛国運動
と言う記事ですが、その中で、

皆さん、愛国精神は日本だけしかないと思ったら間違いであります。
世界は今、愛国運動の渦中にあり、各国とも自分の国を守り、
自分の国を盛んにするため一生懸命になっております。
と、書かれています。

その後、それぞれの国がどうなったか、
私たちは知っています。

今、日本は、大事な転換点にありますが
タイムマシーンに乗って、
その選択がよかったのか、見てみたい気がします。

イタリヤを救ったファシスト団の総帥
ムッソリーニ

世界大戦の後、イタリヤが乱れて半死半生の姿になりました時、
祖国を救え、祖国を救えと、叫びながら起ったのが、
ムッソリーニ率いる愛国団体、
即ち黒シャツを着た三十万のファシスト健児団でありました。
ムッソリーニ　ヒトラー　郷愁倶楽部　郷愁のイラストレーション

イタリヤが今日のように栄えてきたのは、
実にこのファシスト健児団の働きの賜物であります。
皆さん、愛国精神は日本だけしかないと思ったら間違いであります。
ここに集めた写真のように、
世界は今、愛国運動の渦中にあり、各国とも自分の国を守り、
自分の国を盛んにするため一生懸命になっております。

ドイツのために闘うナチス

世界大戦に敗れたドイツは、長い間の戦いでつかれきっている上、
毎年たくさんの金を外国に支払いました。
そのため恐ろしい不景気におそわれ、
そのまま滅びてしまうのではないかと危ぶまれるほどになりました。
このとき全国に愛国団体が起こって、
ドイツを救うための大運動を始めました。
その中でも特に目覚しい働きをしたのが、
ヒットラーの率いる国粋社会党ナチスでした。
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これを見た各国は、
「ナチスが天下を取ったからには、何をやり出すかわからないぞ。」と
かなり恐れをいだいています。
ヒトラー　ムッソリーニ　郷愁倶楽部　郷愁のイラストレーション

＊イタリヤもドイツも、国民の不満をテコに
　過激な思想が台頭したようです。

イギリス、ロンドンの休戦記念祭

イギリス本国は、日本と同じような島国であり、
その国民は「我らの王様」を抱くことをこの上ない誇りと感じ、
忠君愛国の精神に富んでいます。

元気一ぱいのソビエト

飛行機もできた、戦車もできた、
戦争ならいつでも来いと威張るだけに、
ソビエトの愛国運動もなかなか盛んです。

＊粛清や圧制をした、スターリンの姿が見える。
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満州帝国皇帝陛下
岡精一謹画
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三千万の満州国民から、父とも慕われていた執政溥儀氏は、
全国にみなぎる熱烈な希望を入れて、
三月一日、輝かしい皇帝の位に即かれました。
私たちもこの若い皇帝陛下を心からお祝い申し上げましょう。

＊清朝滅亡後、日本政府の支援のもと満洲国の皇帝に即位した
　愛新覚羅溥儀だが、満洲国崩壊後の東京裁判では……
　https://ja.wikipedia.org/wiki/愛新覚羅溥儀

漫画列車
杉山英樹画
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