わたしじゃない だれかと

たのしそうにほほえむあなたに


わたしのこころのほのおが

わあっともえあがる


そのほのおが

わたしのすべてをもやしつくして

わたしのすべてをうばっていく


なんで なんで なんで


とうたそのこえは

けしずみのごとくきえさった


こんなにも こんなにも

愛に餓えていたなんて

愛されたいと思っていたなんて

わたしはぜんぜん知らなかった


愛を返されなくても

ただわたしから愛を渡せばいいと

本気でそう思っていた


わたしは愛されたい

もっともっともっと

深く きつく


誰かわたしを愛して



わたしをあたたかく見守る視線に

甘えすぎてしまったから

きっとあなたは疲れてしまったのですね


かけ違えたボタンはどこまでいっても

かけ違えたままで


あなたのわたしを呼ぶ声も

わたしにふれるあたたかな手も


わたしを包んでくれた

あなたはもういないんだね


でもあの日のわたしとあなたは

確かにつながっていたよね


だから大丈夫

さみしいけど 

かなしいけど


あなたがくれた愛を胸に

生きていきます 

これからも




ふわふわ ほんわか あたたかく

すやすや すやすや 休んでいたよ

突然 どかんと穴が空いて

真っ逆さまに落ちちゃった

ああ もう戻れないんだね

それでもわたしは後悔しない

それを選んだわたしを否定したくないから

たとえ間違いだったとしても

わたしはわたしを信じるよ

だから大丈夫

わたしはこれからも生きていける



好きじゃない


好きになんてなるものかと


意地をはってみたけれど


事実わたしは心動かされてる



あなたが先にわたしの心に踏み込んだからって


あなたのせいにして逃げたけど


本当はわたし あなたに惹かれてる



失うのがこわくて


勘違いだったって


傷つくのがただこわくて


あなたに背を向けたけど


本当はあなた目掛けて走っていきたい



あなたに不安を話して


バカだなぁって笑われたい



それができないわたしは


ただただ立ち尽くすのです


天を仰いで



せめて あなたがずっと


しあわせでありますようにと


祈りながら