雨が上がった
青空が広がった
よし
こんな日はホタルを観に行こう
さっそく電話
運転手さん!雨が上がったからホタルを観に連れて行って
『えっ今日はテレビでサッカー観させて
お願いします大事な試合だから』
録画しておけばいいじゃん
『わ、わかった・・・』
出発
ホタルスポット着いた
でも、まだ明るい
じゃ、ちょっと温泉でも
”可鹿荘”立ち寄り入浴600円
夕方、突然立ち寄ったのにフロントの対応がとっても親切
女湯まで行き方説明してくれた。
『階段上がって右に曲がって階段降りて○※×△☆※・・・』
迷子になりそう
無事に着いた
入浴客は私独り
ゆったり入れる~
わ~雰囲気のある温泉
温泉につかるといい女になった気分を味わえる
でも・・・
開けっぴろげで目の前は道路
すだれ一枚がかかっているだけ
別にいいけどね
隠すような身体でもないし、
期待して覗いたもしくは視界に入った人は、残念ね
独りだし写真撮っておこう
突然
フォーフォッフォッフォッ
カカカカカカカ
ヒッ
何の声
ジャングルの中の生き物のような鳴き声が
慌てて風呂から上がりダッシュで着替え、
迷わずにロビーまで何事もなかったような表情で早歩き
運転手さんは先に上がりロビーで待機していた。
何か突然、動物の鳴き声がしてね、ビックリして慌てて出てきた
『あ~カジカの鳴き声が聞こえていたね』
かじかって?
『カエル』
かじかってあんなにでっかい鳴き声なん
『お風呂の中だから響いたんじゃないん』
えーーーーー風呂の中にいたの
『だってここ”可鹿荘”(かじかそう)でしょ』
『風呂の前を流れてる川に生息しているんだよ』
いずれにしても独りでレトロ温泉は、いい女になれないことがわかった
もう少し日が暮れるまでちょっと近場を探検ドライブしよう
さすが老舗の温泉街
レトロな雰囲気漂うラウンジが
壁がステキ
”ラウンジえいこ”うちのドルフィンと名前が同じ
山道を走っていたら突然小さな集落に出た
よく見るといたるところに同じような看板が
妙に納得
看板の横に注意書きまで
この町内会に何があったのか
よっぽど酷い目にあわされたのか
のどかな風景に暮らしている人を邪魔してはいけない
こんな綺麗な清流がある場所
絶好のホタルスポット
ホタル観たらすぐに立ち去ります
ちょっとだけ観させてね
いつの間にか夜の静寂に包まれた
今宵は寝待月
月の出る時刻が遅いから寝て待つと言う意味
ふわ~んと一匹舞っている
すると、どこからともなくあちこちにホタルが表れた
わ~
乱舞とまではいかないけれど
幻想的なホタルの舞
デジカメで写すことはできなかったけど感動は残った
宵待草