私と居場所 | 立命館ミュージカルサークル

立命館ミュージカルサークル

立命館大学・同志社大学を中心に活動するミュージカルサークルです!毎週月、土曜日に中京青少年活動センターか立命館大学内にて活動しております。立命・同志社生は勿論のこと、男性や他大学の方も大歓迎です。新入部員募集中\(^o^)/ 見学もお気軽にお越しください。

【私と居場所】

お久し振りです!5期生の中谷・通称ZACKです。早いもので今年も残り数時間となりました!本来ならコタツでみかんでも食べながらTV観てぬくぬく…としてみたいところですが、現実はへヴィーなものでして只今なけなしのもこもこ上着にくるまりながら底冷えの酷い風呂掃除に明け暮れている最中です。スマホを持つ手もかじかむかじかむ。世知辛い世の中ですね。

今年はどんな一年だった?と世間でよく耳にする質問があります。毎年それなりに「こんな事があった」「あんな事をした」と思い浮かぶものですが、私は今年に特別な思い入れがあります。

今年は、怒濤の一年でした。

いやもう本当、時間の経過がべらぼうに速い。18年の人生の中で最もあっという間に過ぎた一年だったと言っても過言ではありません。ですがそれでいて、去年の自分が遥か遠くに感じられるほど、「濃い」一年でもありました。それは、実に多くの出来事を今年経験したからです。

大学受験と高校卒業、立命館大学への入学。プライベートでTwitterを始めたり、ちょっとだけバイトもしてみたり、新しく人に出会ったり…

環境が目まぐるしく変わって、たくさんの人と別れて出会って。振り替えればどれも話が尽きませんが、でも私にとって一番の大きなニュースは、ここ、立命館ミュージカルサークルに入ったことです。

ずっとずっと、やってみたかったミュージカル。立ちたかった舞台。参加したかった練習。願ってやまなかった夢が現実になる場所、立ミュに私は出会い、その一員となることが叶いました。そこで過ごす毎日が私は幸せで幸せで、稽古の度に何度も喜びを噛み締めました。「ああ、私ミュージカルやってる」と。

週三日、私に魔法をかけてくれる練習時間。私を幸福の世界に連れていってくれる合宿。自分はこの為に生きていると思えた公演に、きらきらした笑顔とどこまでも突き抜けそうなテンションで溢れた打ち上げ。

おばかな事して笑い転げる瞬間も、上達目指して必死に自分を振り絞り続ける時間も、どれも私の幸せでした。立ミュで過ごせたからこそ、私のこの一年はあっという間だったのだと思います。

本当に――立ミュで過ごせてよかった。

ようやく、「居場所」を見付けることができた。

こんなに幸せだと感じるのは、立ミュが素晴らしい場所であり、また私自身が今までずっと悩みながら生きてきたからです。

皆さんは、自分が居るだけで苦しいと感じたことがありますか?何かをした訳ではない、誰かに咎められた訳でもない、ただ存在しているだけ……、だけど何故か、申し訳なさでいっぱいになる。或いは、別に無視されたり省かれたりしている訳ではないのだけど、なんとなく周りから浮いているように感じる…。そんな、見えない罪悪感や疎外感を経験したことはないでしょうか?

私はありました。自宅でも保育園でも、学校でも部活でも。特に家庭においては、いつも不安や緊張を拭えずに居ました。記憶のおぼろげな頃より両親から過度な叱責や干渉を受けて育ったせいか、いつの間にか「とにかく私が悪いんだ」「私が存在してる事自体ダメなんだ」と思うようになり、何気ない生活の中でも気まずさを抱えて生きてきました。

ミュージカルだけが私に夢を見せてくれて、私は物語の中で人の温もりを知りました。「お母さん」は優しい、「お父さん」は頼りになる、「家族」はあたたかいもの…。今は手の中になくてもきっといつかそんな素敵な光を手に入れられると、そう自分に言い聞かせて何とか歩んでこられたのはミュージカルのお陰です。ですがやはり現実は厳しく、本当に心から安心して居られる場所はありませんでした。

学校では「変わってる」と陰口を叩かれたり避けられたりすることの方が多く。
部活では部員を引っ張る役目ゆえ弱さを見せられず。

友達は居たのに、熱心に活動に打ち込む仲間も居たのに、どこか心を許しきれない苦しさが絶えず続いていました。

どうせ、私を丸ごと受け入れてくれる場所なんてない。私が悪いんだ、私なんて生きてるだけで駄目なんだ…。その思いは決して消えてくれませんでした。

そんな私が辿り着いた場所が、立ミュです。

立ミュは、大好きなミュージカルをさせてくれる所で、そしてまた私を私で居させてくれる場所でした。
かなりキャラ濃いよね、と突っ込みつつも、良いと思うよそういうの、とあたたかい眼差しの中に置いてくれて。ザックすごいね、と力を認めて、でもここはこうしよう、と新しく教え導いてくれて、そして、私が苦しくて悲しくて仕方ない時は、背中に手を置いて傍に居てくれる。私の弱い部分も明るい部分も、ぜんぶそのままで居させてくれる場所が立ミュでした。

生まれて初めて誰かから抱き締められて。自分が抱きついた時も、振り払われずに優しい温もりに包まれて。この幸せこそが、今までずっと自分が切望してきたものなのだと心底思いました。

私の居場所は、立ミュです。求めてやまなかった、たった一つの居場所が、今の立ミュです。私はミュージカルが大好きで、そのミュージカルをこの立ミュでできる事がとてもとても幸せです。
まだ、自分の存在に対する不安が完全に消えた訳ではありません。でも、立ミュに出会えた自分なら、きっと闘えると信じています。もっともっと稽古を頑張れるし、立ミュの為に尽くしていられる。私はここで、この立ミュで、自分の居場所で、精一杯生きていきます。来年となる明日からも、ずっとずっと。

あともう少しでその来年がやってきますが、引き続き稽古に励みたいと思います!ただいま練習中の冬公演「ブラック メリーポピンズ」は2019年2月14日から17日までの4日間、京都市東山青少年活動センターにて上演予定です!乞うご期待♪今後とも応援よろしくお願い致します(*´∀`*)尸"それでは今年も残り数分!よいお年を~✴