日本の常識？　ニューヨーカー驚愕の女性専用車

ニューヨークからこんばんは！

今日は、日本では常識でも、ニューヨークでは超非常識なことについてです。

こういうの結構たくさんありますよね。

20年＋ニューヨークに住んでいても

まだまだ驚く「違い」がいっぱいです。

これを知ると、時に軽いショックに陥ったりもします。

が、基本的には、まだまだ存在する

日本の常識＝世界の非常識

日本の非常識＝世界の常識

を知るたびに、

その考え方の違いに驚きつつ

謙虚になれる気がします。

どちらが正しいというわけではなく

文化、民族、宗教、政治的背景が違うことで

まだまだ知らないこと、

発想の転換をしなくてはいけないことがたくさんあることに気づきます。

夏に帰国したとき、地下鉄の駅にこんな表示を見つけました。

うわ〜、とうとうここまできたんですね、日本。

ラッシュアワーの時間帯は

女性だけが乗れる専用車両

つまりぎゅうぎゅう詰め、ラッシュアワーの痴漢対策ということでしょうか。

これ、一見女性に親切な対応、という感じです。

わたしも実は最初は疑いもなくそう思いました。

が、これを見たニューヨーカーは驚くはず。

事実、夫にこの話しをしたらびっくりしていました。

女性専用車を作らなくてはいけないほど

日本では痴漢などの性的被害が多いということが

信じられないという意味です。

日本では、車内で性的暴行を受けている人に気づいていても

周囲の人が見てみぬふりをすることも多いそうですね。

これがニューヨークなら。。。

1秒以内に周囲の若いもんが

いえ、若くなくても

われもわれもと、

一斉に止めに入るでしょう。

仮にナイフなどをもっていたとしても

闘いを挑む人もいるでしょう。

それができない人は

すぐに通報するなど

アクションを起こします。

こういうときのアメリカ人の

行動は本当に早い。

個人主義で我関せずに見えて

本当にコミュニティ意識が強いのです。

見て見ぬ振りをする人は少ないのです。

道でちょっと転ぼうものなら

あっという間に周囲から

手が何本も伸びてきます。

ベビーカーで階段の前に来たら

待つ暇もなくだれかがベビーカーを持ってくれます。

それに、

以前過去記事でも書きましたが

アメリカでは、刑務所で、

受刑者たちの間で、

一番蔑まれる犯罪者は

レイプ犯なんです。

ちなみに、一番尊敬される犯罪者は、脱税やコンピュータのハッキングなどの知的犯罪者。笑

また、大学生ともなると、

性的犯罪がいかに恥ずかしいものであるか

絶対にしてはいけないものであるかを

毎年、先生も含め、厳しいレクチャーを受けなくてはいけません。

お酒に酔っている女性のイエスはノーといっしょ

（これって行き過ぎじゃないですか？）

途中までその気でいても

彼女の気が変わったら

その場でやめなくてはいけない

（これ、男の子ちょっと可哀想）

などなど、とても厳しいのです。

テロ、ガンによる殺人など

凶悪犯なら圧倒的に多いアメリカ。

なのに、なぜか性犯罪に関しては

日本とは比にならないぐらい

一般人の受け止め方も厳しいのです。

もっというと男性の下半身問題に対しては

日本のほうがうんとゆるく

アメリカはヨーロッパ人に揶揄われるほど

ご清潔な傾向があります。

そんなアメリカなので、

混んでいる地下鉄の中とはいえ

女性の体にさわったりすれば

まず当の女性がだまってないでしょうし

周囲も見てみぬふりをすることは

まずありえないでしょう。

そういえば、ニューヨークの地下鉄も

ラッシュアワーは大変に混んでいますが

痴漢というのは聞いたことがありません。

娘もこの夏、ラッシュアワーに

大混雑の地下鉄にもまれて

インターンに通いましたが、

暑いとはいっていましたが

その手の被害は聞きませんでした。

さらに今、アメリカでは

女性専用車とは真逆の事態が進行しています。

「ジェンダー・ニュートラル」です。

娘が通っている大学の寮（男女共有）にもあります。

ジェンダー・ニュートラルなバスルーム

娘が通った13年一環教育の私立女子校でも

ジェンダー・ニュートラルなトイレが登場したそうです。

男でも女でもない、、、世界に広がる「ジェンダーニュートラル」の影響とは

このバスルームについて

娘の大学でこんな説明がありました。

「外見は男性でも、男子トイレに行くことに抵抗を感じる人がいます。

その反対もしかりです。

そんな人たちも気持ちよく使えるバスルーム。

それがジェンダー・ニュートラルなバスルームなのです。」

早い話しが、男女の区別がないバスルーム。

昨年、寮では、シャワーなども

ジェンダー・ニュートラルなバスルームで浴びていました。

これ、正直にいって

わたし的にはまだまだついていけない考え方です。

バスルームすらここまで来ている国です。

痴漢防止のために

女性専用車を作るとは

なんだか逆行しているという受け止め方もあるわけです。

もちろん、そんな残念な男性たちは一握り。

そのほんの一部の人が、日本男児全体の印象を悪くしてしまっているとしたら、本当に残念なことだなと思いました。

日本でジェンダー・ニュートラルな公衆トイレが出来る日は、当分来そうにないですね。

まずは女性専用車なしでも、痴漢絶滅を目指すことが先決ですものね。

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