素敵な絵本でハッピー子育て♪
『こうえんで・・・4つのお話』

アンソニー・ブラウン/作

久山太市/訳 

評論社 2001年



今日ご紹介する絵本は、


アンソニー・ブラウンさんの


『こうえんで・・・4つのお話』です。



これは、非常に素晴らしい絵本だと思います。


読む度に違う発見をし、


読めば読むほど、心に染渡る絵本です。



毎回、ご紹介するにあたっては、


自分で読み返すだけでなく、


色々と調べたりするのですが、


この絵本は、調べることによって


え~!?ここ、見てなかった~という、


まだ気が付いていなかった発見もありましたビックリマーク


それくらい、奥深いです。



しっぽフリフリわんわんしっぽフリフリわんわんしっぽフリフリわんわんしっぽフリフリわんわんしっぽフリフリわんわんしっぽフリフリわんわん




さいしょの話



ある婦人が犬を散歩に連れ出そうとしています。



ビクトリアを、公園に連れていく時間でした。


ビクトリアっていうのは、


血統書つきのラブラドールですの。


あ、それと、むすこのチャールズもつれて


まいりました。



ビクトリアを離してやると、


うすぎたない犬に付きまとわれ、イライラメラメラ


少し考え事をしている間に、


チャールズがおりません。



なんてことでしょうビックリマーク


あたくし、チャールズを1年間ぶんくらい、


よびましたことよプンプン




ふたりめの話



椅子でぼんやりしていた男性。



そろそろ、出かけようかい。


むすめのスマッジと、


犬を公園につれていってやらなきゃ。



元気な犬を見て、


わしもこいつの半分でも元気がありゃなしょぼん


失業中で、無駄だとわかりながらも


新聞の求人欄を読んでみます。



そろそろ、帰る時間だ。


スマッジは、まったく いい子だ。


わしを、元気づけてくれる。





さんにんめの話


家でたいつくしていた男の子。



ママが、散歩に行こうとよびにきた。


公園には元気いっぱいの犬がいて、


ビクトリアは楽しそう。うらやましかった。


すると、女の子が話しかけて来た。



一緒にすべり台をしたり、鉄棒をしたり


木登りをしたり…そのうちママに見つかって


家に帰ることになった。えっ



また、会えるよね?




さいごの話


落ち込んだパパを気遣う女の子。



パパったら、すっかり、おちこんじゃってた。


だから、アルバートをつれて、公園へ行こうって


言ってくれた時は、ヤッターだったわ。



アルバートは、離してもらうとすぐに


きれいな犬のところにすっ飛んでいったら


飼い主がメチャクチャおこったわ。



バッカみたい。



男の子に遊ぼって言って、それからだんだん


仲良くなったの。


アルバートと犬と遊んで、ほんっと楽しかった。



チャーリーがお花をくれた。


ママに呼ばれて帰っていった。


さみしそうだったわ。



家に帰って、もらったお花をコップに、いけた。


そして、おいしいお茶を 


パパに入れてあげたのよビックリマークニコニコ




しっぽフリフリわんわんしっぽフリフリわんわんしっぽフリフリわんわんしっぽフリフリわんわんしっぽフリフリわんわんしっぽフリフリわんわん




同じ公園に来ていた 4人の出来事です。


4人それぞれが関わりあっているのですが、


それぞれの視点で描かれるているという


ストーリー。


同じ時間を過ごしているはずなのに、


その人の性格や気持ちで、


まったく世界が違って見えているのがわかります。


その世界観を、


言葉だけでなく、細部にまでこだわった背景で


表現しています。


(同じ時間なのに、季節まで違うのです!!


この遊び心も加わった絵には、


見る度に違う発見があり、感動もの。



ぜひ、お手に取って読んでみていただきたいです(≧∇≦)





イラストに、思わず感動してしまうのですが、


ストーリーにも、とっても深いものを感じます。


同じものを見ていても、


考え方でまったく違うように見えているのがわかります。



このお話で、


『14歳からの哲学』を思い出しました。



素敵な絵本でハッピー子育て♪
『14歳からの哲学 考えるための教科書』

池田晶子/著



生きているとは素晴らしいと思っている人にとって

生きているとは素晴らしい。

なぜって、その人が生きているとは素晴らしいと

思っているから。


生きているとはつまらないと思っている人にとって

生きていることはつまらない。

なぜって、その人が生きているとはつまらないと

思っているから。


生きているということが素晴らしいかつまらないかと

いうことは、つまり、その人が、

そう思っているということなんだろうか。

素晴らしいとかつまらないとか 思っているから

生きていることは素晴らしかったりつまらなかったり

しているんだろうか。


そうだ。その通りなんだ。

生きているのが素晴らしかったりつまらなかったりするのは

自分がそれを素晴らしいと思ったり、

つまらないと思ったりしているからなんだ。


だって、自分がそう思うのでなければ

いったい他の誰が、自分の代わりに

そう思う事が出来るだろうか。


私は自分が思うばかりでなくて両親や先生や友人も

ちゃんと一緒に思ってましたよって反論するかもしれない。

他人と一緒に生きている限りは、

自分ばかりを思っている訳にはいかないからね。


でもどうだろう。きみがそうやって

他人のことを思うのにも、やっぱりきみが思っているんじゃ

ないだろうか。

きみが彼らのことを思う以外に

彼らのことを思うことは、やっぱりできないんじゃないだろうか。





この二つの内容を一緒に読んでみると、


色々な事を考えませんかはてなマーク


人の幸せって、本当は思考の中にあるのかもしれません。


人は、エゴを捨てて、純粋な気持ちで世の中を見れば


幸せで溢れているのではないでしょうかはてなマークキラキラ


私達の人生は思いによって作られ、


その人に起こるすべての出来事は


その人の心の中で思い描いた事に対しての


結果に過ぎないとのことです。


心というのは、宇宙同様、無限の広がりを持ち、


さまざまなものを生み出すことが出来ます。


そして、心で生み出されたものが、


あったら良いなと思う便利な道具を作り出したり、


憎しみから犯罪を起したりもします。


人は、誰でも幸せになりたいと思っていると思います。


それは、他の誰でもなく、


自分自身でしか、幸せにはなれないのだと思います。


すべての人が、


穏やかで、お互いを思いやる気持ちを持ったなら、


どんな世界になるでしょうかはてなマーク


社会と言うのも、人の心の中を反映したものであって、


社会という、元から存在していたものでは無く、


その地域に生きる人、すべての人の心が表れて


出来た世界なのだそうですよ音譜



これから生きる、子ども達の為にも、


心の中に、人も環境も素晴らしいものである、


美しい地球地球を思い浮かべましょうラブラブ





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