「那須子育ちの会」さん主催の「子どもの病気とワクチン」の講演会の質問の答え ④生活 | 自然派医師のブログ

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健康・医療・食事・農業や環境に至るまで、幅広い視野で、様々な思いを投稿していこうと思っています。
日々の診療や講演会活動での補足や復習にもなるような内容になるといいですね。

4月17日にありました「なす子育ちの会」さん主催の「子どもの病気とワクチン」の講演会の質問の答えの続きです。

 

個人的なご質問に関しては、ブログやフェイスブックではお答えできませんので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

質問がとても多いため、いくつかの項目(①食②アレルギー③ワクチン④生活⑤薬や病気)に分け、何回かにわたって回答する予定です。

今回は④生活についてなどになります。

 

①食に関しては以下を参照してください。

https://ameblo.jp/rutorl/entry-12270969865.html

 

②アレルギーに関しては以下を参照してください。

https://ameblo.jp/rutorl/entry-12271139223.html

 

③ワクチンに関しては以下を参照してください。

http://ameblo.jp/rutorl/entry-12271598727.html

 

講演会でお答えできた質問に関しては、参加された方がとても分かりやすくまとめていただいていますのでご参照ください。

http://ameblo.jp/ulysses310/entry-12270251803.html

 

#4 生活について

 

Q24 塩素は良くないと思いますが、胃腸炎になった場合はどうすればよいでしょうか 

A24 水道水に塩素を使用しない場合の感染症に対する対策という意味でしょうか?私は、本来飲み水は井戸水や山からのわき水の様な天然でミネラルが豊富な水が良いと説明しています(現代では放射能や酸性雨、その他の化学物質の影響もあり、それも難しくなってきていますが・・・)。

 

つまり腸内細菌の状態が良ければ必要以上に感染症を恐れる必要は無く自然の水を摂れば良いと考えています。気になる方は簡単な浄水器を付けるのが良いでしょう。

 

Q25 フッ素に変わるもの例えばキシリトール、ポリリン酸ナトリウムなどはどうでしょうか

A25 虫歯予防についての質問だと思います。私は不自然な生活がすべての病気の原因と考えており、フッ素に限らず、基本的に不自然な添加物をなるべく使用しない生活をお勧めしています。

 

これらに限りませんが、安全性の報告や国の安全基準は参考程度と考えて良いと思います。基本的に虫歯予防に歯磨き粉は不要です。使う場合は、少量の重曹(研磨作用のため不向きという意見もあります)やパウダー状の炭入り天日塩などで良いと思います。私は生活のあらゆる面を可能な限り(すぐに完璧にするのではなくできる範囲から)自然なものに近づけることをお勧めしています。

 

Q26 上下水道の通っていない所の感染対策はどうすれば良いでしょうか

A26 現代の日本で問題になることはほとんどないと思います。開発途上国などに赴任の際に上下水道が無い場合は、ポータブル型の浄水器、ミネラルウォーター、煮沸消毒などの対応が必要になると思います。

 

Q27 1才の子の歯の対策はどうすれば良いですか

A27 柔らかい布やガーゼで拭くだけで十分でしょう。じょうずに歯磨きできるようになるまでとくに歯磨き粉は不要です。歯磨きよりも、糖分の摂取や腸内環境を整えることに気をつけるとよいと思います。

 

Q28 お勧めの浄水器を教えてください

A28 以前の質問での浄水器についての私の考え方を以下に書きました。水道水の塩素には様々な健康障害につながる可能性がありますので、塩素を除去する簡単な浄水器を蛇口につけるのが良いでしょう。放射能が気になる方は逆浸透膜型の浄水器(非常に高価)が必要になりますが、トリチウムは除去できませんし、ミネラルを含まない純水も体に良いわけではありません。

 

#5 その他

 

Q29 戦前の平均寿命が伸びているのは肉体の負担の軽減?欧米食?菜食では栄養が不足?どれが考えられますか

A29 平均寿命という言葉はある意味数字のトリックだということです。私の本「病気にならない暮らし事典」では一貫して「自然に沿っていれば病気にならない」ということをお伝えしています。

 

これに関して、よくある質問なのですが、昔の人は今のように様々な環境毒もほとんどなく、今よりははるかに自然に即して生活していたはずなのに、平均寿命が低かったので、自然に沿うことが正しいとは思われないという意見をいただくことがあります。

 

平均寿命とは、0歳平均余命のことで、0歳(生まれた時点)で平均あと何年生きられるかという意味です。戦前くらいまでは、乳幼児期とくに1歳までになくなる子が非常に多かったので、数字にすると平均寿命がとても低く見えるということです。

 

簡単に説明すると、1歳まで生き残った人の全員が80歳まで生きても、1歳までに生まれた子の半数が亡くなれば、平均寿命は40歳になります。ですから平均寿命40歳とは、普通に生きている人が大体40歳くらいで寿命を迎えるという意味ではないのです。実際に、かつては衛生面や絶対的栄養が不足していた影響から、重篤な感染症によって早くに亡くなることも多かったのです。

 

一方現代においては、脳血管疾患や心疾患など、早期対処すれば命を長らえることができる技術も増え、また「延命治療」も主流となってきました。『足るを知る』が身に付いてたかつての日本では考えられないような選択肢が登場してきました。「本当の人間の幸せな生き方とは」を考えさせられる機会も格段に増えました。

 

現在、日本は平均寿命世界一ですが、寝たきりの数も世界一です。つまり、健康寿命と平均寿命のギャップも10年弱くらいあり、これも含めての平均寿命(世界一)です。

 

もちろん昔に比べて全く寿命が伸びていないという訳でもありません。また、当たり前ですが、私の言う「自然に沿う」ということは、薬やあらゆる西洋医学、現代文明を否定しているということでは全くありません。

 

現代社会や西洋医学の良い部分も積極的に取り入れる柔軟性を持ちながら、可能な限り自然に沿った生活を考えていくことが本当の知恵になるでしょう。

 

Q30 アルミニウムについて、ホイルは問題でしょうか

A30 アルミニウムはアルツハイマー型認知症、パーキンソン病との関連が強く疑われています。肝臓や腎臓の障害、神経障害や筋力低下、骨や骨髄の破壊作用も報告されています。多くのワクチンに含まれており、直接体内に入りますので、講演では問題を指摘させていただきました。

 

調理器具やアルミホイル(さらにベーキングパウダーも重要)が人体に危険性があるとして欧米では販売規制がある国もあります。因果関係がはっきりしないため、日本では規制がありませんが、安全である根拠は無いと思います。いずれにせよ、自己責任で使用を考えましょう。

 

Q31 男性は便が緩く女性は便秘が多い理由はなんでしょうか、腸内環境?生活習慣?性差?

A31 女性が便秘になりやすい原因として、女性ホルモン、筋力不足、ダイエット、トイレを我慢する、子宮による圧迫(特に妊娠)、冷えによる大腸機能低下などが考えられます。一方、男性が下痢になりやすい理由として、アルコール、冷たい飲みもの、脂っこい食事、ストレス(男はストレスに弱い?)などが考えられます。

 

私は不自然な食事や生活による腸内細菌の異常がもっとも重要だと考えています。腸内細菌が異常を来している場合は大抵、便秘か下痢かどちらかの症状を示します。これに加えて上に書いた様々な理由により女性は便秘、男性は下痢になりやすいのだと考えられます。