自然農の畑の紹介 Vol.3 | 自然派医師のブログ

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健康・医療・食事・農業や環境に至るまで、幅広い視野で、様々な思いを投稿していこうと思っています。
日々の診療や講演会活動での補足や復習にもなるような内容になるといいですね。

わが家の自然農の畑の状態を不定期に紹介しています。

 

夏野菜に支柱やネットを張りました。

 

できれば支柱やネットも竹や篠竹、麻ひもなどの自然の物を使いたいのですが、畑を始める際に購入した資材がありますので、今しばらくはこのようなスタイルで行く予定です。

 

前回紹介した大豆も無事に発芽してきています^^

 

畑の全体の広さは約100坪、300平米になります。

畑はできれば毎日見に行きたいので、診療所の隣にお借りしています。

一家族で食べるには広すぎる印象があるかもしれませんが、同じ畑で野菜、豆類、イモ類、麦類、雑穀類すべてを育てています。

 

①野菜 1年を通して約30種類

②豆類 大豆、小豆、エダマメ、エンドウマメ、インゲンマメ、ソラマメ、ラッカセイなど

③イモ類 ジャガイモ(3種)、サトイモなど

④麦類 主に小麦で、昨年より古代小麦(エンマー)、場合により大麦、エン麦、ライ麦

⑤雑穀類 ヒエ、アワ、キビ、タカキビ、ハトムギ、アマランサスの6種類

などになります。

さらには綿やハーブ、花などを植えることもあります。

 

毎年同じ場所に同じ作物を植え続けると、土のミネラルや養分のアンバランスから収穫量や品質が落ちたり、虫にやられやすくなり、これを連作障害といいます。

 

一般的な有機農では、連作障害を避けるために、米や麦、そばなどを除いて同じ場所に毎年同じ作物は育ないことが多いようです。

 

賛否両論ありますが、自然農では、畑の広さが十分に得られる場合は、毎年同じ場所に同じ作物を植えるのがむしろ良いと言われています。

 

自然の状態でも、実を食べた動物や風などにより、離れた場所に種が運ばれる場合もあるでしょう。

しかし多くの場合、植物の最後にできた種がその場所にこぼれ、次の年に芽を出すことが多いですね。

 

植物が一生を終え、実や葉、茎、根が枯れて土に戻るときに、種から生まれる次の世代の子が成長しやすいように、その場所の土(養分や微生物を含め)を自然に整えると考えられます。

 

つまり自然農では、同じ作物を同じ場所に植え続けることで、その作物にふさわしい土が少しずつ出来上がってくると考えます(そうではないという意見もあります)。

 

わが家の畑でもそのようにしたいのですが、広さが十分ではありませんので、同じ畝に違う作物を次々に植えていく循環(作付)農という方法をとっています。

 

夏野菜→麦類→冬野菜→豆類→緑肥?→夏野菜・・・・

 

このような順番で作付けし、3年で一回りし4年目に同じ作物を同じ場所に植え付けるというサイクルになります。

 

イメージとしては、麦類に土を耕してもらい、豆・緑肥で窒素その他の養分の補給という感じになるでしょうか?

 

このやり方が最善であるかどうかは全くわかりません。

実感としては、毎年作物の出来が着実に良くなってきていると思いますが、これが、循環農によるものなのか、単に土ができてきているためか、はっきりしません^^