シーズン6で使用したPTの紹介記事です。

いわゆる「受けループ」と呼ばれるPTを使ってきました。


誰もが思っているとおりで、受けループの使い勝手は5世代と比べ非常に悪くなりました。

相手の高火力に押し負ける、滅びゲンガー等に嵌められる、

といった受けループを崩される事案が増えてしまったからです。


特にゲンガー入りの構築での動きづらさや相手の物理ATに後投げを余儀なくされたときの、不安定さが際立ちます。

それでも対策をしないPTへの詰ませ性能は群を抜いているので、もしそうでない構築でも5分の勝負ができるならそれは強い構築だと思い、組んでみることにしました。


2つ前の記事にある通り、XYでの受けループ構築は今回が2度目であり、前の経験も活かしながら、、だったかな!?



そして!
受けループという構築を使うことに飽きてしまって公開することにしました(^o^;)







受けループの並びとしては珍しめなのはギルガルドでしょうか。

なので私はこのPTを「ギルガルド入り受けループ」と呼ぶことにしました。


受けループの構築では6体かけて、

「メジャーポケの対策を後出しから対処できるようにする」

のが目標になるかと思います。

その上で純正とよばれる受けループを組んでみて(バンギグライラキムドヌオーバナ)

これはキッツイでしょ・・・。と思った個体へのメタを強くして改良したものになります。



では個別解説へ
受けループという性質上、今回は「メタ対象」というカテゴリーを入れてみました。



バンギラス

意地/すなおこし/ラムのみ
H252A44D212

実数値:207-176-130-x-147(220)-81

技構成:いわなだれ/おいうち/じしん/でんじは

メタ対象:ゲンガー/ラティオス/ヒードラン/エンテイ/クレセリア/ファイアロー


シーズン4ごろ流行ったゲンガーメタのラム持ちバンギです。
同じくシーズン4のときから愛用している型です。

メガゲンガーを強く意識しています。
配分は167-100メガゲンガーを砂ダメ1回+交代追い打ちで確定で落とせるA176(11n)
残りはHぶっぱとD振りです。これで砂下ならメガゲンガーの気合玉もほぼ耐えます。

技は追い打ちは確定、道連れで相打ちを狙う可能性を絶て、汎用性も高い電磁波
電磁波を入れたことで相性のいい岩雪崩。これで炎タイプのメタも貼れます。
ラストはなんでもいいかなと思いましたが、クチート、ヒードラン、バンギ、ドリュウズ等への打点があると大きいと感じ地震を入れてみました。

ゲンガーへのメタとはいえ、対策もある程度されていて、稀に返り討ちにされることがあり、相手がゲンガーを選出しないと腐りやすいなど欠点もあるものの、ラムを持たせているためある程度の安定性もあり、使いやすかったです。
選出率は若干低め。




グライオン

腕白/ポイズンヒール/どくどくだま
H212A44B36D60S156

実数値:177-121-165-x-103-135

技構成:地震/岩石封じ/みがわり/まもる

メタ対象:ギルガルド/ファイアロー/ヒードラン/ドリュウズ/ランドロス/TODが狙える構築/他のポケモンの電磁波やどくと絡めて嵌められる対象全体


この構築でエースというと語弊がありそうですが、もっとも信頼しているポケモン。
回復技を持たずとも攻撃と回復を同時にこなせ、状態異常対策にもなり、まもみがで嵌めやTODによる勝利も狙えます。非常に手を延ばせる範囲が広いのが特徴です。

配分は2つ前の記事を参照(②の配分)→XY 受けループのグライオン(+シーズン4使用受けループの並び)


賛否がわかれそうなのであまり積極的に書き残したくはないですが、TODも積極的に狙っていけるのがレート環境におけるグライオンの強みであるため、みがわりまもるを確定。
地震によって弱点を付けるタイプを確保するために確定。ラストはギロチンもちの個体が多いですが、ファイアローやメガゲンガー、TOD意識の岩石封じにしています。
岩石+地震で167-100のメガゲンガーを超高乱数で持って行けるため、完全に安定はしませんが、メガゲンガーメタ個体その2を担っています。
うまく後出ししたり、流したりできるだけであっという間に体力が回復していくのでその点でも受けループという構築との相性のいい個体です。
選出率No.1!


ラッキー

図太い/自然回復/しんかのきせき
H60B252D196

実数値:333-x-62(93)-x-150(225)-70

技構成:ちきゅうなげ/でんじは/どくどく/タマゴうみ

メタ対象:メガルカリオと悪巧み霊獣ボルト以外ほぼすべての特殊全般/強化アイテムなしマンムー程度の火力の物理全般

受けループといえばのラッキー。いろんな記事で言われていることですが、ハピナスとは安定性がまるで違うのでラッキーしかありえません。
特殊に後出しして流しながら後続を状態異常に入れたり地球投げで削ったりしてサイクル戦を制します。
当然起点にされやすく、また、相手の選出次第では腐ることもしばしばあるので注意が必要です。
メタ対象への役割遂行能力自体は非常に高く、その点では安定感抜群でした。
どくどくの枠はみがわりと変えながら使っていました。あまり身代わりを使わず、活きたことが少なかったため、本記事ではどくどくで載せてあります。

配分はHに少し振ることでリザXの1舞逆鱗を確定で耐えたり、タマゴうみの回復量をわずかながら増やしたり、TODでの判定勝ちの可能性を上げたりできるメリットがあります。
最近は選出率控えめ



クレセリア

図太い/ふゆう/ゴツゴツメット
HB252D4

実数値:227-x-189-95-151-105

技構成:サイコキネシス/どくどく/スキルスワップ/つきのひかり

メタ対象:メガガルーラ/ローブシン/マンムー/毒+月光で流せるポケ


対メガガルーラ枠。ほとんどこのポケモンに一任してしまい、ガルーラがいると絶対選出に近いのがちょっとしたこの構築の欠点
ゴツメで削りながら再生回復で粘っていくのが役割。圧倒的な耐久なので広い範囲を受けられます。しかしガブカイリューの特化鉢巻逆鱗で高確率2発なところが残念なところでもあります。
特性で生きているポケモンは環境上位に多いため、スキルスワップを採用してみました。対ガルーラを安定させる要因の1つにもなります。他にも、受けループとして対処の難しいポイズンヒールのグライオンやキノガッサ、自タイプ無効特性たちなど、スキルスワップが嵌まることは思った以上に多く、特定の相手への対策を完全に切ることなくできる点が優秀です。実際居座りターンが二けたになったグライオンをスキルスワップで形成逆転させたこともあります。
対面なら突っ張る相手がいないくらい、対ガブリアスにつよいと言えるのがクレセリアですが、今回は氷技を切っているため剣舞で突っ張られると実はきつい、かもしれません(実際にそういうシチュエーションになったことがない・・)。
このPTに出てくるガブリアスは鉢巻orラム剣舞タイプなのでそれへの密かなメタを実は他の個体で貼っています。この構築のミソともいえる点です。

執筆中に思いついたメタ対象が少なかったため欄が寂しくなっていますが、実際には高耐久から強引な受けを任せることも多いため間接役割対象クラスの相手はたくさんいます。
選出率そこそこ



フシギバナ

控えめ/ようりょくそ→あついしぼう/ナイト
H252B4C224D4S24

実数値:187-x-144-187-141-103(メガ)
*個体値はVxVUVU

技構成:エナジーボール/ヘドロ爆弾/めざめるパワー炎/光合成

メタ対象:水全般(特にギャラスイクンマリルリミトム)/キノガッサナットレイその他草タイプ全般/大体の電気タイプ/シュバルゴハッサム


ここまでで重いと感じるマリルリキノガッサハッサムスイクンetcへの回答枠
上記のメタ対象への遂行能力は高く、キノガッサやマリルリを安定して受けられるのが強み。

しかしスイクンはPT全体で重く、瞑想の起点にされても厳しいし、零度で倒されてもキツイ、ということから、C振りエナジーボールで素早く処理ができるようにしました。これはかなり効果的に作用しました。それでも瞑想ねむかごスイクンへ後出しからの対処は間に合うか微妙なところがあり、スイクンは重いです。
ハッサムについてもめざ炎を後続で受けられながらトンボでのサイクル戦を展開されると厳しい面がありました。
通常特性をようりょくそにしましたので、リザードンY相手など、すでに晴れている状況下で先手を取ることができます。実際に役立ったことはありませんが。
選出率やや高め



ギルガルド

冷静/バトルスイッチ/シュカのみ
HC252D4

実数値:(個体値は5V、S22)
167-70-170-112-171-68
167-170-70-222-71-68

技構成:シャドーボール/めざめるパワー氷/かげうち/キングシールド


メタ対象:ガブリアス/グライオン/ランドロス/エスパー全般/メガルカリオ/メガサーナイト/(メガ)ゲンガー/メガヘラクロス

構成とメタ対象をみると、あ!なるほどね!ってなったと思います。
これらへのメタのみを意識したギルガルド
このギルガルドの採用で純正的な受けループから逸脱した代わりに従来の並びではどうしてもきつい多くの相手への回答になるようにしました。

特にガブへのメタをこのポケモンに任せています。
ふうせんのように持ち物表示がされないこと、PTの並び上どくまもガルドにも見えること
などからガブリアスと対面させて事故らせます。
シュカを持たせることで、シールド状態であればA200鉢巻地震でも問題なく耐え、Aにあまり振らないグライオンの地震程度ならブレード状態でもある程度余裕を持って耐えます。

また、純正受けループではメガルカリオが圧倒的にきつく、サーナイトも同様にかなりしんどい個体であったことから、その2体に加え広くに対応できるこの構成のギルガルドを考えました。
相手に知られていないうちには多くのケースでガブグライランドを事故らせることができていました。

メタに特化した反面、ポリ2ラッキーメガギャラスイクンバンギラスガルーラなど、多くの相手にまったく歯が立たない構成になっているので扱いには要注意です。
選出率やや高め。ガブの対策なのでガブのKPを考えれば・・・という感じでしょうか。




単体考察は以上です。
最高レートは2013
2000勢が出て割とすぐ追いかけるようにして達成することができました。

つよいとは思いますし、見せ合いで圧倒的優位に立つこともしばしばありますが、
最悪のケースも想定しながら動くということもあり、基本的にキツイーキツイー
ってなりながら使用することになっていました。

そのためしんどい、、、というイメージがつよくなってしましました。


使用感としては、サナルカリオガブ等を相手するギルガルドの投入は受けループとしてはなかなか面白く、見せ合いで詰む、あるいは非常に厳しいというPTを少しでも減らすことができたのではないかなーと思っています。

受けループは減ったようで一定数いるようなのでこれから使用する人のなにかの参考になれば幸いです。