第6回「ラスト サムライ」(DVD) | 新稀少堂日記

第6回「ラスト サムライ」(DVD)

 第6回は、「ラスト サムライ」(DVD)です。方言を、地元の老人同士が話しますと、あたかも外国語のように、全く意味が分らない体験がありました。学生時代、山に登っていた際、東北地方に行ったときと、社会人になった後、行った鹿児島・沖縄です。当然、観光客に話す言葉に、若干のイントネーションの違いがあるものの、意志の疎通に問題はありませんが、・・・・。


 この映画を御覧になった方は、副主人公である勝元(渡辺謙さん)が、西郷隆盛をモデルとしていることに異論はないかと思います。十回ほど観直しています。毎回、ラスト30分には泣けます。西郷隆盛は、鹿児島県人の誇りかと思います。「せごどん」は、地元の老人同士の会話でも、聞き取れます。しかし、西郷さんは、坂本竜馬と並び、地元だけのヒーローではありません。私だけでなく広く日本人にとって、大好きな歴史上の人物です。


 アメリカ人とアメリカ人スタッフが描いた西郷隆盛像であり、サムライ像です。そこには、侍に対する誇りを忘れた日本人にとっても、共感できるものがあります。明治維新時の日本の光景は、ロケとCGで再現したようです。瓦なども、一部の武家・商家を除き稀だったようですので、あながち描写に誤りは少ないかもしれません。


 中村半次郎(桐野利秋)らしき人物も登場します。真田広之さんが演じています。「マッハGO!GO!GO!」にも出演しているそうです(悪役らしいです)。


 アメリカ映画ですので、若干の違和感はありますが、サムライに対する最高の敬意をもって映像化されていますので、日本人には嬉しい一作でした。