第11回「あさってDANCE」(コミック) | 新稀少堂日記

第11回「あさってDANCE」(コミック)

 第11回は、「あさってDANCE」(コミック)です。山本直樹さんのコミックです。スエキチは、冴えない青年ですが、数億円の遺産を受け取ります。しかし、泥酔した翌朝、となりに一人の女が、・・・・。青春ラブ・コメディです。絵は、直接的な表現が多いのが、特徴です(子ども向きではありません)。


 このコミックの面白さは、タイトルにあります。タイトルが、作品のコンセプトです。よく練られたタイトルです。「夫婦とは、・・・・」に対し、スエキチのオヤジは、「日常生活に埋没しながらも、ふとしたとき、一緒にDANCEを、それが夫婦だ」と語ります。


 夫婦でダンスを踊る人は稀かと思いますが、趣味を共有する夫婦は多いと思います。一方、不即不離がベストだと言う人も多いと思います。付かず、離れず。それぞれの夫婦関係があるかと思います。「あさってDANCE」は、著者のひとつの提案ですが、面白い問題提起でした。ですが、あくまで青春コメディ漫画です。