第18回「FREEDOM SEVEN(完結編)」(OVA) | 新稀少堂日記

第18回「FREEDOM SEVEN(完結編)」(OVA)

 第18回は、「FREEDOM SEVEN(完結編)」(OVA)です。昨日、一昨日の2日にわたり、ヤフーから無料配信されました。FREEDOMシリーズの完結編です。爽やかなシリーズです。キャラクター・デザインは、大友克洋氏ですので、「アキラ」の雰囲気がありますが、ハッピー・エンドですので、大友ワールドとは若干違います・・・・。


 前回までのストーリーは、月世界エデンに住むタケルとカズマは、管理社会の抑圧の中で、スピード・バギーに生きがいを見出しています。地球は既に自らの愚かさのため、滅んでいます。エデンは、火星のテラフォーミング(環境の地球化)のために造られた月都市です(これが、完結編の大きな伏線になっています)。


 勤労奉仕で、都市外に出ていたタケルとカズマは、偶然宇宙からの飛来物と遭遇します。何枚かの写真が散乱しています。それは、地球から月世界へのラブ・コールでした。少女が写っています。地球は滅亡していなかったのです。フリーダムの「じっちゃん」の協力を得て、タケルとカズマは、地球行きを決意しますが、カズマはエデン政府の妨害のため、月世界に残ります・・・。


 地球に飛び立ったタケルとビス(彼は偶然乗り合わせただけです、実は行きたくなかったのです)は、ついに写真の少女アオと出会います。地球には、フリーダムの伝説があります。金色の星(月)からやってくるフリーダムと呼ばれるものにより、地球再生がもたらされると・・・・。タケルとアオは、わずかに残っていたロケットを補修し、月世界に向かいます。


 そして、完結編です。青春をバギーに求めていたカズマは、エデン政府により、洗脳され、体制側の存在です。タケルとアオは、カズマたちに囚われます。しかし。カズマは脱出し、かっての仲間たちと接触します。そして、やはり「じっちゃん」です。じっちゃんは、「フリーダム・シリーズ」の真実を話します。火星行きの数台のロケットには、いつでも出発できます。また、火星改造の機材が積まれています。これこそが、フリーダム計画だったのです。


 タケルの説得により、カズマは昔の熱い男に戻ります。カズマとタケルは、地球行きを決意します。地球を再生させるために・・・・・。じっちゃんがカッコいいのです。こういう年のとり方は、難しいです。生きてきた人生が、そのままシグマ(総計)されています。


 面白いシリーズです。のりの良い主題歌は、宇多田ヒカルさんが歌っています。面白いシリーズです(通して観ますと、4時間弱です)。