第39回「四国八十八ヶ所 九番札所 法輪寺(ほうりんじ)」 | 新稀少堂日記

第39回「四国八十八ヶ所 九番札所 法輪寺(ほうりんじ)」



 第39回は、「四国八十八ヶ所 九番札所 法輪寺(ほうりんじ)」です。八番札所から3km歩きますと、法輪寺です。既に一台の観光バスが止まっています。本堂前で、引率する僧侶の先導で、一団のグループが般若心経を唱和しています。個人で来ている方は十人程度でしょうか。


 人が少なくなるまで、門前の茶店でかき氷を食べました・・・・。暑さが癒されます。札所間の距離を表示している地図があります。十番から十一番札所まで10km、十一番から十二番札所まで約30km、十二番から十三番まで32km。十番札所から十三番札所までが、八十八ヶ所めぐりの最初の難関であることが明示されています。


 気を取り直し、般若心経を読経し、山門を出ました・・・・。暑さには若干慣れましたが、脚に疲れを感じ始めてます。田植えの終わった水田を横目に、日光をさえぎるものの無い道を歩きます。


 「生まれ、生まれ、生まれ、生まれて、生の始めに暗く、死に、死に、死に、死んで死の終わりに冥し(くらし)」とは、空海の死に臨んでの言葉だそうです。究極の自殺である「即身成仏」された大師のお言葉としては、意外です・・・。真言密教に、人生を捧げつくした大師の実感でしょうか。