第42回「アダムスフアミリー2」(映画) | 新稀少堂日記

第42回「アダムスフアミリー2」(映画)



 第42回は、「アダムスフアミリー2」(映画)です。優れた本とは、どのような本でしょうか。私の定義は、何度読み直しても、飽きることなく、何年に一度は必ず再読する本です。では、優れた映画とは、・・・・。何度観直しても、感動とか、面白さを感じる映画だと思っています。


 本にしろ、映画にしろ、評論家の批評とか、賞を受賞したとか、販売部数(または観客動員数)などに、とかく影響されやすいものです。やはり、自分の眼を信じられないことには。さびしいものがあります。


 また、媒体としてのDVDにしろ、本にしろ、優れた作品の中に、廃盤・廃版作品が随分多いのです。このアダムスファミリーのPART1は、随分前に廃盤となっています。傑作コメディです。ベースはホラーですが、コメディの要素が大きく上回っています。家族で観ましても十分楽しめます。


 PART2では、アダムス家に赤ちゃんが生まれます。お姉さん(クリスティーナ・リッチ)とお兄ちゃんは、赤ちゃんを邪魔者扱いします。ついに、サマー・キャンプに出されます・・・・。


 アメリカ人の好きなサマー・キャンプの陽気さ。日本人には付いていけないノリです。極めて不自然なノリです。この映画は、その点を突いています。ああいう健全性って、どこか変だ・・・。アダムス家の子ども2人は、サマー・キャンプについていけません。そして、こわいこわい2人の逆襲が始まります・・・・。笑えます。


 しかし、家では大事件が、・・・・。という展開です。公開当時、驚愕のストーリーでした。PART3以降も制作されても不思議でない作品だけに、二作で打ち切られたのが残念です。ツイン・パック販売を企画して欲しい映画です。