第9384回「マッドマックス4 怒りのデス・ロード その1、感想、凄まじいばかりの映像体験」 | 新稀少堂日記

第9384回「マッドマックス4 怒りのデス・ロード その1、感想、凄まじいばかりの映像体験」





 第9384回は、「マッドマックス4 怒りのデス・ロード その1、感想、凄まじいばかりの映像体験」(2015年)です。第3作「サンダードーム」が公開されたのが1985年ですので、30年ぶりの新作です。第2作、第3作を上回る圧倒的な迫力に陶酔させられます。


 メル・ギブスン主演版のマッドマックスは、救世主伝説とも言うべき色彩を強く打ち出していましたが、本作では抑制されています。それをカバーする形でジョージ・ミラー監督が打ち出したのが、これでもか、と言うほどの連続アクションです。サウンドも低く唸ります。そして、マッドマックスを演じるトム・ハーディのセリフも低音です・・・・。




 ストーリーはやはり単純です。荒廃した大地を「緑の地」を求めて、マッドマックスと6人の女たちが、ひたすら爆走します。それをイモータン・ジョーの大軍団が執拗に追撃します。「緑の地」は果たしてあるのか・・・・。


 6人の女たちの中でも、突出して闘う意思を示しているのが、イモータン軍団副隊長のフュリオサ(シャーリーズ・セロン)とイモータン・ジョーに最も愛されている妊婦のスプレンディドです。フュリオサは左手が義手であり、スプレンディドは殺されないと確信し、身を以て軍団の矢面に立ちます・・・・。




 荒廃したナミブ砂漠(ナミビア)で撮影されたとのことです。「マッドマックス 三部作」がこれまでに見たことのないヴァイオレンスを引っ提げて還ってきました。さほど期待していなかっただけにうれしい誤算です。


 ところで、この映画はR-15に指定されています。R指定も十分納得できるヴァイオレンスぶりです。是非劇場で観たい一作に仕上がっています。次回、ストーリーについて書く予定です。


(補足) 写真は"シネマトゥデイ"から引用しました。