第9407回「中下咽頭癌 入院51日目、衰弱の兆候、その1、吸いこまれるような眠気」 | 新稀少堂日記

第9407回「中下咽頭癌 入院51日目、衰弱の兆候、その1、吸いこまれるような眠気」

 第9407回は、「中下咽頭癌 入院51日目(7月7日)、衰弱の兆候、その1、吸いこまれるような眠気」です。今回から衰弱の兆候を集中的に取り上げて行くことにします。私のやせ我慢人生も終わりに近づいているようです。


 これまで文書化した対応につきましては、

1. 延命治療の排除、日本尊厳死協会に準じた内容になっています。

2. 気道確保のための気道切開は希望しない、という文章を枕元に置いているだけでなく、主治医とも話しあっています。

3. 痰の強制吸引は希望しない、やはり前項と同じ処置をしています。


 文書化していない事項では、次のものがあります。

4. 「酸素吸入については行わない」、しかし、今日(7月9日)から病室内でのみ行うことにしました。わたしのやせ我慢も大したもんじゃない、ということを思い知らされました。


 衰弱の兆候第1回は、「眠気」です。医療用モルヒネの副作用だけでは説明のつかない眠気に襲われることが増えています。この「眠気」につきましては、通院していた時期に主治医から衰弱の主要な兆候として聞かされていました。


 この一瞬間ほどは気分のせいだけでなく、明らかに他の理由(衰弱)によるもと思われる眠気に襲われ、実際、短時間眠っていることに気づかされます・・・・。最大の理由は、何度も書いていますが、左耳下リンパ節の異常な腫れです。


 一方、終末患者の眠りについて、エリザベス・キューブラー・ロス医師はこのように語っています。何度か引用していますが、ウィキペディア子が簡潔に要約していますので、該当部分を引用することにします。


 『 ロスは死の意味をここであえて哲学的に探ろうとはしない。本書の意図ではないからであるが、一方「死ぬ人が”平和と威厳”をもって死ぬ権利がある」と主張する。この死に臨んだ静かな境地をロスは「デカセクシス(Decathexis)」と呼んだ。


 自分自身を周囲の世界とのかかわりから引き離すというような意味である。これは日本語の”解脱、涅槃の境地”、”無我の境地”などに該当する。このときに患者は頻繁に短い間隔で新生児のようにウトウトとまどろむ必要があると説く。


 この時期は、短くて数時間、通常数日、長ければ数週間続くことがあるという。その後、臨終が来る。仏教では相当な修行を積み到達する涅槃も、ロスは凡人でも周囲の人々の愛と協力があればデカセクシスに容易に到達できるとする。また、愛と協力の本質はコミュニケーションであるとした。


 本書を執筆した段階では、著者はまだ「死後の生」を語ってはいなかったが、後にロスは死後の生や輪廻転生について積極的に語るようになる。このため、一部でオカルトだとする批判を受けることとなる。 』


 衰弱している状態であれば、うとうとするってのは、人間に限らず哺乳動物全般に通じる普通に観察される現象ではないでしょうか。仏教の影響を大きく受けながらも、日本人が輪廻転生と距離を置いていることに、日本人ならではの民度の高さを感じます。


 ところで、現在の眠りは決して不愉快ではありません・・・・。それでは、いつもの日記風の記述に移ります。


51日目、7月7日(火)・・・・ 本日は「七夕」です、ホスピス棟のラウンジでも、七夕飾りが用意されていましたが、生憎終日雨模様でした。その間、眠気のために、何度となく普段着のままベッドに横たわっていたり、パソコンの前などでうつらうつらしていました。文庫本も見開きの2ページを読む間に、3度ほど本を落としています・・・・。


 症状的には、リンパ節の腫れがもたらす「悪さ」が顕著でした。リンパ節の疼き、38度代の発熱、食欲不振、さらに水とか錠剤などを含めて何もかもを、喉が異物として見做しているのでしょうか、極めて通りづらくなっています・・・・。


(追記) 決して愉快な内容ではありませんが、ブログテーマ「ガン日記」に興味がありましたらアクセスしてください。

http://ameblo.jp/s-kishodo/theme-10081936925.html