第9412回「中下咽頭癌 入院54、55日目、最後の兆候は、散歩に見る体力の低下だった」 | 新稀少堂日記

第9412回「中下咽頭癌 入院54、55日目、最後の兆候は、散歩に見る体力の低下だった」

 第9412回は、「中下咽頭癌 入院54、55日目、最後の兆候は、散歩に見る体力の低下だった」です。


54日目、7月10日(金)・・・・ 午前中に、点滴を実施しています。栄養補給とステロイド剤の投与が主目的です・・・・。午後の入浴時、体重を量りますと、40.8キロまで低下していました。


 このところの傾向として、午前は体調は最悪ですが、午後は不思議なほど回復しているのです。そのため、午前の散歩は歩行器頼り、午後は機器などを使わず普通の散歩に切り替えましたし、何ら支障は感じられませでした。


 翌日、姪と姪の孫たちと一緒に映画「バケモノの子」を観に行く約束をしていましたので、外出許可を取ることにしました・・・・。これが最後の外出許可になるとの想いからの外出でした。ただ、緊急時には"私"ひとりでタクシーで帰ることを明記しました。


55日目、7月11日(土)・・・・ 第1回目の散歩は、喫煙のためです。2本ほど吸いますと、そのまま病室に戻ります。ここから時間経過感の覚がなくなります。2回目の散歩の時に、出来事は起きました。400メートルほどの距離が一挙に進めないのです。50メートルほど進むと、うずくまります・・・・。


 やっちゃいけないことなのですが、たまらず児童公園のベンチに寝ころびました。歩行器はなし、形態電話は部屋に・・・・。最低、最悪の状態で病院に戻って来た時には、ほとんど這っていたような状況でした。散歩に出かける際に、看護師に声をかけていましたので、心配していたようです。即座に、ラウンジのソファで横になります・・・・。


 この状態から、さらなる時間間隔の麻痺が生じます。担当医と看護師の判断により、家族に連絡が取られます。姪には朦朧とした意識の中から、連絡したようです。見舞いに駆け付けてきます。もちろん、映画は中止です。子どもたちには悪い結果となりましので、「進撃の巨人(既刊16冊)」を姪に託すしました。


 本日は、先日から始めた点滴を実施することにしましたが、明日からは不要だという意思表示をを看護師を通じて担当医に申し入れています。本日の体重は40キロを割りこんでいると思えるからです。昼前にその他の家族たちもやってきました。


 今回の記事はここまでにします。わずかな文章を打つ間に、何度もうつらうつらしています。続きは回を改めて書くことにします。私は、この最後となる散歩が、死に至る衰弱、最大の兆候だと考えています。もちろん、体重の異常減少も重要な傍証のひとつになりますが・・・・。


(追記) あとわずかになりましたが、ブログテーマ「ガン日記」に興味がありましたらアクセスしてください。

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