花の色は うつりにけりな いたずらに
わが身世にふる ながめせしまに
百人一首にある小野小町の歌です。
人として生まれ、宿命ともいえる老いと向きあったとき
人生の無常を花の盛衰にたとえたこの歌は、とても印象深い歌です。
歳月をいたずらに重ねたると、この歌の心境が身に沁みます。
花の色は瞬く間にあせてしまった。
この自分が思い悩んで世をながめているうちに。
思えば私の容姿も随分変わってしまったものだなぁ
まあ、こんな風に解釈しております。
この歌にあるように、時々刻々と移り変わる自然を観察することは
感性を磨くようです。
諸事、自らの感覚で観ることが大事。
花が成長により色褪せてゆくことは自然の理です。
だけど、時に、今を盛りとばかりに咲き誇る花の美しさに魅了されることもあります。
出来ることなら、どうかそのままの状態であってほしい・・・
ドライフラワーは、そんなささやかな欲求を充たしてくれるかもしれません。
感じるままの美しさ。
いつでも花のある空間。
作品を目にすると時間が止まることもしばしばですが、
そんな時、創作した際の作者の想いを想像してみては。。。
薔薇をこよなく愛された松永のS先生。
その後、お元気でいらっしゃいますか?
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