花咲く旅路 | 后バー有楽のブログ(さきバーうらく)

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交通会館地下1Fにある日本酒バーの日替わり女将が日々をつづります。

お疲れ様です。
日替わり女将のメグミです。
先週はお休みを戴きました為
久しぶりのブログ更新となります。


今週は前回、お知らせしました
「開運フェア」が
御好評の為、更に一週間だけ
延長してお付き合い戴きました。

今回の「開運フェア」の特徴は
「純米酒」枠で酒米違いのお酒を
五種も飲み比べ出来ると云う点です。
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画像右から
「誉富士」
「愛山」
「赤磐雄町」
「山田穂」
「山田錦」でした。


お米の由緒だけ
御紹介すれば

「誉富士(ほまれふじ)」は
静岡県で生産育成される
短稈種(背丈の短い穂種)です。
短稈種の特性は
雨風が厳しい天候にあっても
稲穂が倒伏しにくいという強みでしょう。

「愛山(あいやま)」は
主に兵庫県で生産育成される酒米で
祖父が「雄町」
祖母が「山田錦」
と云うサラブレッドな血筋です。

「赤磐雄町(あかいわおまち)」は
岡山県の赤磐市で収穫される
味幅のある個性的な酒米です。
優秀な酒米としての特性が買われて
各地で交配種の親としても重用され
現存する酒米の2/3は雄町の系統を
引き継いでると言います。

「山田穂(やまだぼ)」は
あのブランド酒米「山田錦」の母。
やっぱり兵庫県が主な生産地です。
長稈で倒れ易いようですが
茎が硬く粘り強い種だと聞きます。
酒造の際にも適正の高い
優秀な品種のようです。

「山田錦(やまだにしき)」
言わずと知れた酒米の王様ですね。
「短稈渡船
(たんかんわたりぶね)」を父に
「山田穂」を母に持つ
最高の酒造好適米。
農家さんにとっては
栽培の難しい品種ですが
蔵元さんにとっては
酒造りのしやすい素材と
言われています。
一般消費者の方々の間でも
知名度が高く
最も有名な酒米ですね。

それぞれのお米に
それぞれの性質があって
そのひとつひとつは
謂れを言うだけなら
この程度の説明でも
味わいをとれば
千差万別で
実際、蔵元さんによって
味の出方が変わるし
呑んでみなければ分かりません。

官能の世界は
理論や言葉を飛び越える
特別なヨロコビだからです。

「開運」と云うお酒は
凄く個性の強い味のお酒
って訳じゃ有りません。
ソフトな口当たりと
柔らかな呑み口が
入り口となる
非常にニュートラルなお酒です。
ただし、とても
良質な美酒であることは
断言出来ます。

この酒米違いによる呑み比べで
普段は通り過ごしがちな
お米の味の違いを
より顕著に贅沢に
楽しめるのではないでしょうか。

フェアの期間は
そろそろ終わりですが
実は、まだ少し‥‥
とってあるんです。

残僅少の為
早い者勝ちとはなりますが
今のうちです。
是非、お早めに御来店の上
御注文頂ければと思います。





さて、そんなこんなで
いつの間にか6月ですね。

街道沿いにジワジワと
紫陽花の花が
目立つようなってきました。


もう6月‥‥?
もう6月‥‥‼︎
一年の半分が早くも‥‥。
時の流れの早さに
驚くばかりのこの頃です。


♪何処へと鳥は鳴き
夢出ずる国をゆく
世の中は ああ世の中は
なぜ こんなに 急いてと流れてく

今宵は月が 旅路を照らそうぞ

喜びが川となり 
悲しみは虹を呼ぶ
道なきぞ この旅だけど
でも こんなに上手に歩いてる

稲穂の先が いつしか垂れコウベ
咲く紫は 旅路を彩る♪
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「后バー有楽(さきばーうらく)」
TEL 03-3216-1610

梅雨入りも間近でしょうか。
じわじわっと湿気が多くなってきました。
気温差による寒暖もさることながら
湿度による細菌、カビ、ウイルスの
脅威も見過ごせません。

充分な栄養と休息を武器に
心身の健康に気を付けて
来週もお過ごし下さい。

皆様の杯が来週も
ステキなお酒で
満たされてありますように。