令和6年2月文楽東京公演はじまったら突然の大雪で新口村じゃんと思った話 | さきじゅびより【文楽の太夫(声優)が文楽や歌舞伎、上方の事を解説します】by 豊竹咲寿太夫

 





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 「雪が降るそうな」


新口村の段の有名な台詞。



あまりの大雪に関東が困惑して交通関係が乱れた昨日、外苑前駅の日本青年館ホールにて文楽公演の初日の幕が開きました。










▲日本青年館ホールは国立競技場のすぐ近くです


東京公演では数年に一度くらいの頻度で雪が積もります。

文楽劇場がある難波・にっぽんばしのエリアでは滅多に雪が降らず、積もることは何十年に一度といったところでしょうか。


なので大阪生まれ大阪育ちとしては、雪景色を見るだけでわくわくとするものです。



年甲斐もなく雪だるまなど作りたいと心が躍りました。



とはいえ、交通機関に支障がでるもので、昨日はお越しいただいたお客様には足元も悪く非常に大変な思いをされたと思います。


お越しいただいたことが本当に嬉しく、初日を皆さまにお届けできてひとまずほっとしております。






今回の2月公演は公演日数が少なく、9日しかありません。


去年度までとは異なり、これからは変則的な公演も多くなります。

ひと月に2か所を廻ったりすることもある予定です。


毎回違う場所での公演や、鑑賞教室などの内容の変更もあり、毎度お客さまには内容の確認をしていただかなければなりません。


こちらから能動的に発信していかなければ、お客さまに気付いていただけないこともあるでしょう。


という危機感を演者は持ちながらも、なかなか個人個人の力でできることに近頃では限界すら感じていて歯がゆい気持ちでいっぱいです。


芸能事務所などに属しているならば、宣伝の機会も多々恵まれますが、現在のところ全員が個人で仕事をうけて、個人で発信する形となっています。








こちらをご覧になっている方で、お仕事を振りたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひともホームページの問い合わせよりご連絡をいただけましたら幸いです。





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本業である舞台に正面から向き合いつつ、文楽を観にきていただく裾野を広げていく努力を怠らないよう今月も進んでまいります。


前回の研修生募集は、はじめて合格者がなかったわけですが、今回は受験者がすでにいたようですし、3月にもう一度受験の機会がありますので、いっしょに舞台に立ってみようという方は挑戦してみてください。


また、研修生だけが演者になる手段ではなくて、古くからの「直接演者の門をたたく」という方法も勿論現役です。

まさしく自分がその方法で入門していて、こちらは小学生からでも中学生からでも入門できます。

それで一生が強制されるかというと、現代ではそういうわけでもないので、興味のあるお子さまがいる方は演者に相談してみるのもひとつの手段だと思います。



今月は自分が入門するきっかけとなった「五条橋の段」で、源義経こと牛若丸をつとめさせていただいております。





今月は様々な意味で自分の舞台生活のリスタートとなっており、そのようなタイミングで自分の根源となる演目で自分の根源となるお役を頂戴していることに深い思いがあります。


出演している第3部五条橋の段は18:30開演です。

チケットのご予約もまだ行なっております。

ぜひお越しくださいませ。


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お待ちいたしております。









豊竹とよたけ咲寿太夫さきじゅだゆう


人形浄瑠璃文楽ぶんらく
太夫たゆう
国立文楽劇場・国立劇場での隔月2週間から3週間の文楽公演に主に出演。
モデルとしてブランドKUDENのグローバルアンバサダーをつとめる。

その他、公演・イラスト(書籍掲載)・筆文字(書籍タイトルなど)・雑誌ゲスト・エッセイ連載など
オリジナルLINEスタンプ販売中




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