初日「十一代目豊竹若太夫襲名披露公演」令和6年4月文楽公演 | さきじゅびより【文楽の太夫(声優)が文楽や歌舞伎、上方の事を解説します】by 豊竹咲寿太夫




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 初日



初日!今日〜4/29。

文楽劇場前の二本の桜の木は満開🌸




初日に桜が満開になるタイミングはとても久しぶりで、華やかな気持ちで楽屋入りをしました。


明日もお天気は大丈夫そうですし、満開の桜と文楽をお楽しみにお越しください。






若太夫兄さんの口上は、ご挨拶の皆さんが笑いを交えながら(分量多め)、和やかに進みました。






襲名披露のある第2部にも出演していまして、埋め尽くされた客席の割れんばかりの熱気ある拍手を浴び、大阪で文楽をもっと根付いたものにしたいという気持ちが強くなりました。


コロナ禍以降、特に1日3部制になってからお客様が分散状態になってしまうことが多く、1日の総入場者数が2部制の時とあまり変わることがなくても、各部それぞれが埋まりにくい状況に複雑な心をいだくことも多いのが本音です。


特にコロナ禍直前までは、大阪の公演は満員御礼がよく続いていたこともあり、文楽の産まれ育った地である本拠地の大阪で再び根付いたものにすることは最も大きな課題だと考えています。












「若太夫」という名跡は、歌舞伎で言えば例えば「團十郎」のように非常に大きな名跡です。


やはり、それほどめでたい襲名披露公演ですから、もっと大阪で大きなムーブメントになってほしいのです。


現在、文楽のみならず、日本の芸能自体に関心を持たれることが薄くなっています。


正直、諸外国ではおおよそ考えられないことだと思います。

自分の国の文化に触れる機会が少ない、というのは寂しいことです。


学校で教わるのは歴史と音楽で数分といったところでしょうか。

あとはテレビで歌舞伎俳優さんと落語家さんの現代ドラマを見るくらい。


どうにかして、生の舞台を観ていただきたい、劇場にお越しいただきたい。


文楽のみならず、日本の芸能という分野全てに。


皆さまにもお願いがございます。

どんどん口コミしてください。

どんどん拡散してください。


メディアの露出が少ない文楽は、お客さま皆さまの口コミが1番の力です。

皆さまのお声が、大きな力です。


よろしくお願いします。









豊竹とよたけ咲寿太夫さきじゅだゆう


人形浄瑠璃文楽ぶんらく
太夫たゆう
国立文楽劇場・国立劇場での隔月2週間から3週間の文楽公演に主に出演。
モデルとしてブランドKUDENのグローバルアンバサダーをつとめる。

その他、公演・イラスト(書籍掲載)・筆文字(書籍タイトルなど)・雑誌ゲスト・エッセイ連載など
オリジナルLINEスタンプ販売中




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