予算質疑のご報告第2回目です。

コロナ禍が3年も続き、物価上昇の先行きの見通しも立たない中、練馬区が最も力を入れ、練馬区の独自性を出すべきことはねりま推しとしてイベントに力を入れることではなく、長期的な視点に立って区民の生活を支える姿勢であるということを指摘しました。

 

長期的な視点に立った生活困窮者支援が求められている。

(かとうぎ桜子)

今まで、コロナ禍についても、物価上昇対策についても、区民への支援ということで考えると、国の給付金とか、練馬区が行った国の交付金を活用しての給付金、あるいは貸付などがサポートの中心だったかと思います。
これだけ困難な状況が長引く中では、一時の給付金などだけでは十分ではないということがあると思います。より長期的な視点に立った抜本的な支援の考え方が必要ではないかと思います。
例えば、子ども食堂やフードバンクなどの支援をしている民間団体に対する支援を進めるとか、以前にも質問する機会に申し上げましたけれども、区として、食料などを配布するイベントの機会を作って、そこで相談会を開くなどして、お困りになっているけれども、自分は相談していいのかと悩んでいらっしゃる区民の方が最初の一歩を踏み出しやすい、相談しやすい環境づくりなどが必要ではないかと考えています。
これらについて、もっと区としての独自の取組、独自の姿勢を示すことが必要ではないかと思います。区の方針を伺います。
 

職員体制の充実、アウトリーチの充実など進めており、時機に応じた補正予算を組んでいる

(財政課長)

コロナ禍や物価上昇が続く中で、当然、長期的なスパンでお困りになっている方がいるのは、我々も重々認識しております。
そこで、例えば生活困窮者の相談支援に取り組んでおるわけですけれども、この事業に
つきましては年々充実を図っています。
就労や家計、生活一般等の相談に対応する生活サポートセンターの相談支援員などは、
令和3年度に3名、令和4年度に1名増員し、既に13名体制になっています。来年度はさ
らに1名増員し、生活保護に至る前の支援などを強化しています。
さらに、区として今後は、アウトリーチなどを含めて、相談に至らない方に接する機会
というのを作っていきたいと考えております。
繰り返しになりますけれども、区といたしましては、コロナ感染症対応、物価上昇対応
につきまして、必要な経費は常に予算化してきました。令和2(2020)年度も、令和3年度も、6度の補正、令和4年度につきましては既に4回の補正予算をお願いしたところでございます。
こういった時機に応じた対応を続けることによって、区として必要な支援を継続してき
たわけです。今後も、その方針は変わらず取り組んでいきたいと考えております。

 

職員体制の充実はもちろんのこと、相談しやすさの工夫が重要
(かとうぎ桜子)

生活にお困りの方とお話をしていると、自分自身が困っている状況を人に相談していいのかとか、相談したら駄目なのではないかと思ってしまう方はたくさんいらっしゃると思います。
職員体制を充実させることも必要ですけれども、どうやったら相談しやすくなるかとい
う工夫が必要だと思います。またそのことについては別の機会に質問したいと思います。