投票率を上げるための啓発活動など、選挙管理委員会も工夫をしているとは思うのですが、今、投票に行きたくても行きづらい人への支援や、今実施している活動のより一層の工夫で、まだまだできることもあるのではないかということで質問しました。

 

まずメンタルの不調などがあると投票所が行きづらい雰囲気と感じることもある、その工夫が必要というお話。

それから、ごく単純な話ですが、投票済み証って、あること自体も分かりづらいし受け取りづらい!という話です。

 

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(かとうぎ桜子)

気軽に行こうと思える投票所の工夫について伺います。

今回の区議会議員選挙の時に、メンタルの不調を抱える方から、「初めて投票に行ったけれども職員や立会人の人がじっと黙ってこちらを見ているものものしい雰囲気でとても緊張してしまい、辛かった」というご意見を伺いました。ほかの方からも、パニック障害の症状があるときには投票に行けなかったというご意見もありました。

私は今まで、投票は行けば簡単にできるので、多くの人に足を運んでもらえたらいいのにと思ってきましたが、体調によってはハードルに感じることがあるのだということを、こうしたご意見で認識しました。

 

投票所にいる職員や立会人の役割は、選挙に不正がないよう見ていくことではあると思いますが、初めて投票に足を運ぶ若い人や、心身に不調を抱える人が、緊張せずに安心して投票に行ける雰囲気づくりという点で工夫をする余地はあるのではないでしょうか。ぜひ工夫していただきたいと思いますが、見解を伺います。

 

次に投票済み証について伺います。今回の投票済み証は、カード型でカラーの可愛らしいものでしたが、そもそも投票済み証というものがあること自体分かりづらいし、投票所のどこで受け取れるかも分かりません。私自身、投票箱の前で「本当にもらえるのかな、声をかけてもいいのかな」と不安を感じながら立会人に声をかけています。これは先ほどの、行きやすい投票所ということにもつながりますが、投票所において投票済み証の案内を分かりやすくすること、受け取りやすい工夫をすることも、選挙啓発を進めるためには必要ではないでしょうか。見解をお聞きします。

 

(選挙管理委員会事務局長)

投票所の運営についてです。公選法では、選挙人の自由な意思の表明を容易にし、選挙の公正を確保するため、投票管理者に投票所の秩序の保持を義務付けています。また、投票管理者は投票所内において、投票干渉や不正行為、投票用紙の持ち出しなどが行われないように、常に投票所内に注意を払っています。

投票管理者を含めた全従事者に対しては、事前の説明会などで、選挙人を温かくお迎えし、投票しやすい雰囲気をつくるよう指導しています。今後の選挙においても、さらに周知を徹底し、良好な投票環境の実現に努めてまいります。

投票済証の交付は、東京都選挙管理委員会作成の事務処理要領に沿って、投票が済んだ選挙人から請求があったときに交付しています。

投票済証は、今回の選挙からカードサイズに変更した上で、カラー刷りとしました。変更については、ツイッターにより、区民への周知を図ったところです。

投票済証の交付を含めた、投票所内の掲示物等によるご案内については、今後他自治体の事例について研究を進めてまいります。