産業経済費では、勤労福祉施策について質問しました。

 

大泉学園にある勤労福祉会館は、労働相談や労働に関する講座も行っていますが、区民が活動のために部屋を借りるという使い方が多くて、「勤労福祉会館」という名称での役割ではないんじゃないか、あり方を検討しようという話があります。

一方で、労働に関する施策は、働き方が多様化し非正規の人も多く、労働組合に加入していなくて困ってもどこに相談したらいいか分からないという人も多いであろうという中で、新たな取り組みが必要なのではないかと思います。

勤労福祉会館の見直しとともに労働施策が後退しないよう、むしろ新しい取り組みを積極的に実施する必要があるという観点から質問をしました。

 

(かとうぎ桜子)

勤労福祉会館維持運営費について伺います。

勤労福祉会館のあり方については、以前の議会の答弁で、令和5年度に施設活用の今後の方向性を検討し、令和6年度から具体的な検討に着手してまいりますと言われていたかと思います。

今年度に方向性を決定するということだったと思うのですけれども、現在の検討状況、またいつごろ方向性が示されるかなど、今の段階でのこの方針を伺います。

 

(経済課長)

勤労福祉会館ですが、勤労者福祉の向上を目的としまして昭和60年8月に開設し、築38年が経過しております。

現在は高齢者を中心に様々な年代の方が利用されており、施設の設置目的と利用実態が必ずしも一致していない状況がございます。

現在、庁内での関係者会議を設けまして、勤労福祉会館の今後の方向性を検討しているところでございます。検討内容におきましては、年内に取りまとめる公共施設等総合管理計画(素案)についてお示しをさせていただく予定です。

 

(かとうぎ桜子)

勤労福祉会館という中で、勤労福祉ではない利用もあるということでの検討進められているということかと思います。

その中で、労働相談とか労働関係の講座などについては、今後、区としてどのように考えていくのか、方針を伺います。

 

(経済課長)

勤労福祉会館では、社会保険労務士によります労働者向けの労働相談を実施してございます。

勤労福祉会館での労働相談の件数ですが、令和2年度が102件、令和3年度が52件、令和4年度が59件と、一定の需要需要があるため、労働相談につきましては今後も継続して行きたいと考えてございますが、実施場所、それから、実施頻度などにつきまして詳細については引き続き検討して参りたいと思います。

 

(かとうぎ桜子)

2020年度だと労働相談が59件ということで、一定の需要があるということでございますけれども、それほどすごく多い状況でもないかと思います。

まず、どのようなご相談内容が多いのかお聞きしたいと思います。

 

(経済課長)

労働相談での相談内容についてです。

主に、退職時における雇用主とのトラブルや、労働条件の相違、職場内でのハラスメントなどの相談が多くなってございます。

 

(かとうぎ桜子)

今は、それほど件数として多くない状況はありますけれども、ただ、今は、非正規雇用など働き方も様々だし、安定的な働き方がしづらい状況もあるという中で、労働問題の悩みも多様化したり変化しているものではないかと思います。

悩んでいても相談に繋がらない繋がっていない方もいらっしゃるのではないかと思いますので、必要な人に情報が届くように、相談の方法についても工夫が必要ではないかと思います。

今後、勤労福祉の政策を検討するにあたっては、より多くの方が相談につながることができるような相談方法の工夫や周知の工夫について進めていただきたいと思いますが、考えをお聞きします。

 

(経済課長)

労働相談ですが、コロナ禍での令和2年度では102件と増加しており、景気など社会情勢に大きく左右されるものと考えてございます。

より多くの方のご活用いただくために、労働相談の実施方法などについて、引き続き検討してまいります。

 

(かとうぎ桜子)

潜在的にある課題というか、悩みについても、しっかり対応ができるような方法をぜひ検討していただけたらと思います。