2022年度の補正予算で化学肥料の価格高騰対策について質問しました。(こちら

練馬区では化学肥料の価格高騰分の補助をしましたが、国の事業では有機肥料に一定の転換を図った場合に支援をするというものがありました。

化学肥料の高騰が収まってきたということもあるのか、区の補助に比べ、国支援の利用は少なくなっています。住宅地での農業における有機への転換の難しさという課題もあると思いますが、地域住民への有機に関する周知も含め、更なる支援が必要ではないかという観点で質問しました。


(かとうぎ桜子)

化学肥料コスト低減対策経費について伺います。

これは、化学肥料の価格高騰への支援として行われたものですが、何件利用があったのか。また、予算額とほぼ同額での支出となっていますが、過不足なかったのか、状況をお聞きします。

 

(都市農業課長)

昨年度に実施した肥料コスト低減対策事業です。

事業を利用された方は、延べ252件となっています。

予算額については、すでに農業者の方が購入した肥料金額を把握した上で、計上させていただきました。そのために高い執行率となったものです。

負担軽減に過不足なくつなげることができたと考えています。

 

(かとうぎ桜子)

今、肥料の価格高騰について、どのような状況になっているかお聞きしたいのが一点と、あと、補正予算の質疑の中で、農水省が化学肥料提言を行った場合の支援についても質疑をさせていただきました。これについては、区内の業者の利用状況はどうだったのか、お聞きします。

 

(都市農業課長)

現在の肥料価格は、昨年度に比べて28%ほど下落している状況です。

また、国が実施した肥料価格高騰対策事業につきましては、区内事業者の活用実績は6件だと伺っています。

 

(かとうぎ桜子)

区の支援と比べて、農水省はあまり活用されていなかったということです。

ここで契機として、有機への転換が一気に進むことがなかったのかと思います。

この要因を分析しながら、今後もさらに有機の活用について、区としての支援も進めていただきたいと意見を申し上げて終わります。