愛農70周年 暮らしの分科会の報告① 〜平和な暮らしを作るために〜 | ~豚飼いと天ぷらカーと子育て~ 桜の山農場のブログ

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地域循環による豚飼い、無農薬有機農法による米作り、可能なエネルギーの自給、、を模索する日々のブログです。
生活の中で思い感じたこと、作ったものや息子の成長記録などを刻んでいけたらと思います。


愛農70周年記念のシンポジウム、基調講演ならびに分科会は、素晴らしい学びとなりました。

ずっと考えてた暮らしと平和のこと。愛農会の役割。いま、学びたいこと。
しっかり深く考えることができ、少しずつだけど自分の言葉にできています。
ありがたい、学びの時間でした。


ブログに言葉として残してようやく一区切りと思います。
頑張って自分のために言葉にします。




まず分科会の始めに、僕の自己紹介と暮らしを紹介させてもらいました。
自給的な暮らしのライフスタイルに行き着いたスタートは、『平和について考えると、エネルギーにたどり着く』という言葉に出会ったことでした。

世界で起こる争いごとは、石油や天然ガスや水、またそれらを運ぶパイプライン上で起こってることが多く、戦争はエネルギーの奪い合いなんだという言葉に深く感銘を受け、自分の暮らしの食べ物とエネルギーを自給していく暮らしが、自分にできる平和活動と思い暮らしを作ってきました。

立場の弱い人の労働や食べ物、エネルギーを収奪しないから平和活動と思っていた自給的な暮らしが、じつは自分自身の心の平和を作っていることに気がつく時がありました。
自給する生き方が自分達の暮らしと心を幸せにしてくれたんだという実感は、それからの僕の人生の道標のようであり、そして愛農会の綱領が人として豊かに生きていくための真理であり、哲学なんだと気がつきました。


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自分の心の平和は満たされましたが、社会の平和はどうでしょうか?
上関の原発建設の時の非暴力の阻止行動、それをずっと近くで見ていたやるせなさと心にのしかかる負のエネルギー。
福島第一原発事故、放射能汚染、逃げる逃げない、食べる食べない、安全なのか危険なのか。   
辺野古や高江の基地問題も、TPPも、リニアもなんもかんも。

それらに想いを寄せると、問題解決の糸口が見つからない袋小路のようで、やるせなくて心がとても辛くなります。



でも、その問題は山本太郎さんが紐解いてくれました。


今の政治家は企業がマンパワーとお金を大量に突っ込んで政治の世界に送り出した人らで、だから企業側の立場にたって世の中を見てみたら、まー政府は良くやってるんでしょう。

政治は我々の為には行われてないから、瀬戸際での負の感情しか生み出さない阻止行動を我々は強いられているし、反対の意思を示すデモの声や突き上げた拳が、どこにも届かず空しく思えてしまうのだと。


我々が本当に心豊かに暮らせる社会を望むなら、まず企業から政治を取り返さなくちゃいけなかったんです。

瀬戸際での非暴力の意思表示も、絶対必要なことです。そのおかげで、上関の海に原発はありません。
でも、負の感情しか生み出さない闘いを望む人なんていません。


山本太郎さんの話を聞いて、僕らは思考回路を、暮らし方を、政治に対する関わり方を改めなきゃいけないと、強く思うようになりました。

僕は瀬戸際でなく、毎日の日常で自分の土俵で勝つための闘いをしたいんです。

そんな理由で、『暮らしから始める平和な社会の作り方』と題して、アーサーさんにお話しをお願いしました。

我々の暮らし方と、平和を作るために一緒にアクションを起こそうと自分の周りの人への働きかけ方を、みんなで考えて学べる分科会にすることを目的としてスタートしました。



つづく。