鶏という生き物は、冬はエネルギーの消費を抑えるために卵を産むペースを極端に落とす生き物なのですが、春先になり産卵率がググッと上がってきています。
親父の鶏小屋でもだいぶ卵に余裕がでてきたそうで、本日は晴天のもと、超久々に鶏の解体でした。
鶏は夜目が効かないので、前夜に捕まえておいた産卵率がガクンと減ってしまった部屋の鶏を、いただきます。
先週から手伝いに来てくれてる、大学2年生のウネちゃんケンちゃん。
合わせてウネケンとの、昨日の会話。
「明日は鶏の解体やけね。」
「へー、そしたら僕ら見てればいんすか?」
「アホ(笑) 君らやるんよ!」
「、、、、えっえーー⁉︎」
からの、この流れ(笑)
でも、朝から腹くくって頑張ってやってくれました。
親父が頸動脈きって血抜きしていきます。
血が抜けて絶命したら、おろしていき。
70度のお湯で1分30秒。
毛穴が開いて毛が抜けやすくなるベストの温度と時間です。
そして脱毛機に入れるまでをご指導いただく。
さ、これが君らの仕事だよ。
湯気に鶏の色々な臭いが混ざり香しく、中腰で1分半を何ラウンドも繰り返す中々に地道な作業です。
して、脱毛機にかけて回す。
脱毛機は、洗濯機みたいな構造で、お湯をかけながらゴムの突起がたくさん付いてるとこでグルグル回すことによって毛が抜けます。
でも、完全には綺麗に抜け切らないので、最後は人の手で仕上げます。
そして、親方から解体のご指導。
まずは、モモの骨の抜き方を教わりました。
解体は流れ作業で分担して行われます。
彼らの担当はモモを外すこと。
次に親方がウデと胸を外して、ばーさんがササミとガラかな。
最後はモモの骨抜き係り。(←ここ、技術がとても要ります。)
きっと彼ら、飛行機が墜落して無人島に漂着して、お腹減って食べ物探して鳥を捕まえる事ができたら!
羽むしって綺麗にして、モモ外すとこまでは出来るようになったと思います!
まぁ、残りの部位も丸焼きにして美味しく食べれば良いしね(笑)
これで無人島、バッチリ生きてけます!
そして、みんなでランチにはやはり、新鮮な鶏を生で頂くのが最高の贅沢。
レバーはごま油と塩で頂きました。
ササミは、ネギと生姜を散らしてお刺身で。
どっちも超美味しい。
ウネケンも、「ムリっす、食べれません〜」 とか言ってそこを無理やり食わしてやろうかと思ってたら、躊躇なくメッチャ食いまくってました。
頂いた命をその場で美味しく食べたという経験が、彼らの今後の人生の糧となることを願っています。
本日は保育所チームは全員お休みして楽しんでましたが、小学生チームはご出勤されてたので、夜にまたみんなで鶏肉を頂きました。
これがまた、美味いんだな。
じつに一年半ぶりの解体と自家産の鶏肉。
両親が鶏を飼ってるからこそある、贅沢な時間と食卓に感謝しつつ。
合掌。
命を、美味しくいただきました。
ごちそうさまでした 拝。