コアなDIY整備のためのワークショップでした。
あと50,000キロ後に我が家のハイエースをDIYで交換する為の覚えとして、記録を残します。
今回のハイエースはケイくんのハイエース。1kz平成9年式だったかな。20万キロです。
今回のワークショップは、ウチがいつもハイエースの車検整備でお世話になっている自動車屋さんを退職されたばかりの整備士 ミブさんに来ていただけることに。
プロが的確に指導してくれる横で我々の手でタイミングベルトを交換できた今回の学びは、本当に心強かったし勉強になったし、楽しい時間となりました。
事前にケイくんがネットで部品を購入していたので、それを見ながら本日の作業の流れを簡単に確認しながら部品の説明を受ける。
購入した部品はタイミングベルト交換のセットみたいな形で12000円くらい。かなり安い。
部品はタイミングベルト、オートテンショナー、テンション、ウォーターポンプの4点です。
まずは、ラジエター下からクーラントを抜きます。
クーラント抜きは白いプラスチックの栓がしてまります。
そして、運転席を外す。
シートベルトの警告灯ようの配線があるので、ネジを外したからと勢いよく引き抜いちゃダメ。
サイドブレーキのワイヤーを外すのが難しかったです。
もちろん、つける時も結構大変だった。
エンジンに掛かっているベルト類にアクセスできるようになったので、まずはエアコンのコンプレッサーに掛かっているベルトを外しにかかります。
上記の写真のベアリングの固定ボルトとテンションを緩めると外れます。
次に、オルタネーターに掛かってる二本のベルトを外します。
これはボルトへのアプローチが難しい場所だったので、難易度高かったです。
トラクターとかも同じ原理だけど、ここはオルタネーター自体に振り幅があり、ベルトのテンションを張る構造になってます。
のでまず、オルタネーターを固定してる上下二本のボルトを緩めてから、テンションボルトを緩めていくとベルトが外せます。
作業効率を上げるためと、ベルトを外しやすくする為にウォーターポンプの頭についてるプーリーと連結している、ラジエターに風を送るための羽も外しました。
同時進行で進む、ランチの準備。
かなり苦労しながらも、ようやくエンジンにかかる3本のベルト(コンプレッサー1本、オルタネーター2本)を外せたので、いよいよタイミングベルトのカバーを外すことに。
出てきましたタイミングベルト。
1kzはタイミングベルトを交換するだけならオルタやコンプレッサーのベルトを外す必要はなく、いきなりこのカバーを外して作業すれば良いらしく、作業難易度は低いそうです。
1kzのタイミングベルトはカムシャフトと噴射ポンプのタイミングを合わせて駆動を繋いでるそうです。
ちなみに、クランクと噴射ポンプがエンジン内でギアで連結してるそうで、その駆動とカムシャフトをタイミングベルトが繋いでるそうです。
カムシャフトのギアを、マーキングの位置に合わせます。
同じようなマークが噴射ポンプ側にもあります。
タイミングベルトを外すまえに、次に繋ぐベルトの位置を迷わないようにマーキングをします。
ついにタイミングベルト、外れる。
マーキングは、ギアの位置がズレないようにという目印にもなってますね。
プラハンで叩こうかと思ったら、手で外れたよーとの声。
クーラントの交換を怠って防腐作用が低下してしまうと、このポンプの羽が錆びて摩耗や破損し、冷却水の循環不良を起こしかねないらしく、もちろん防腐効果だけでなく消泡効果も低下するとエア噛みなどの原因にもつながります。
特に、、クーラントを利用した熱交換を行なっている我々天ぷらカー乗りは、クーラントの定期交換もDIY整備として必須な技術です。
新品のウォーターポンプ。
比べてみると、とてもスムーズでしなやかに回ります。
古い方は見た目こそ綺麗ですが、ベアリングなど駆動部分から異音と抵抗がありました。
タイミングベルトと同時にウォーターポンプも交換、大事です。
ウォーターポンプのパッキン。
エンジン側のウォーターポンプの付け根。
パッキンの当たり面を細かなペーパーで磨いて汚れを落とします。
クーラントを拭いて。
パーツクリーナで吹いて水気とゴミを飛ばします。
液体パッキンを塗って新しいパッキンと一緒に装着しました。
今回の整備では、タイミングベルトのズレとウォーターポンプからの水漏れが最も気をつけなくてはいけないトラブルです。
10時集合してスタートしてから2時間。
折り返し地点をちょっと過ぎたところでランチタイムです。
非常に順調。
やはりプロが的確な指示を出してくれての作業は安心感ももちろん、進み具合もバッチリ。
狭いエンジンルームを覗き込んでの作業の為、今回は非公開での天ぷらハイエース乗りの為の小さなワークショップ。
オーナー慶くんと1kz乗り陣さんと僕、3L乗りちゃん山と3L暮らしのマンテンの少数で行いました。
Part②に、つづく。