出発前夜のマジックアイランド
ハワイ出発前夜、一緒にアラモアナビーチ散歩しない？
と誘ったのに、
KIKIとママは、ハワイ大学のダンスレッスンに行ってしまい、
いつもの通り一人で夕暮れ時にビーチパークにお出かけです。
公園手前の交差点で信号待ちしていると
「毎日走ってるの？」
声をかけてくれたのは、同じコンドミニアムのお隣さん。
やはりご夫婦で散歩みたい。
一日おきです、と白状すると、
「ぜんぜんOKだよ ところで東京マラソンは走った？」
その経験もありません。
マラソンと言えば、足きりタイムのないホノルルマラソンばっかり。
来年のレースにはサインアップするんだ、とアンクルはうれしそう。
日本に行くの楽しみ、とにこにこしています。
ドル高だし、アメリカ人にもディスティネーションとして日本がすっかり浸透してきています。
逆方向の日本からのハワイ旅行はじわじわハードルがあがっているのと、それは対照的です。
おしゃべりをしていたら、
ふと、アンクル、しまった、と言うような表情になって、
「ごめん どうぞもう走っていっちゃってください」
実は早朝からお仕事の合間に、パッキングだの、家具移動だの、
それにモーレツに重い洗濯機の据え戻しだの、で燃料切れ状態。
とことこのんびり歩こうかな、と弱気になっていたのを、
見破られたらしい。
あいかわらず南西からの強いクロスウインドで海面は大荒れ。
マジックアイランドの防波堤で、ロマンティックな夕陽の時間に浸っているカップルを濡らしたりします。
もう薄暮のビーチの空はみるみる明るさが引き上げてしまい、
ぷかぷか浮かぶボートや貨物船の灯火が鮮やか。
ハワイのきれいな宵の口の風景ともしばらくお別れです。
満載のピックアップトラック 雨の洗礼
月曜日のＴＶニュースに登場したのは、
ダニエル・Ｋ・イノウエ国際空港の出発口のものすごい混雑ぶり。
３時間待ってる、なんてインタビューを視て、びっくり。
どうせいつもチェックインカウンターが開く一番乗りです。
今回もカカアコのコンドミニアム出発は、出発時間の３時間半前。
ぴったりの時間に、メリカママが、どーんとフルサイズピックアップを横付けしてくれます。
スースケースとキャリーバッグが５つ。
大きな合体段ボールが４つ。
ピックアップの荷台がちょうどいっぱいになる物量で、
これじゃＵｂｅｒはやっぱりムリそうです。
「よかったあ いつもありがとう」
なんて喜んだ途端にぱらぱら。
やがてワイパーがぎーこぎーこ。
荷物を運ぶにはもってこいのピックアップだけど、
雨には弱い、が泣き所。
段ボール箱たち、まずいかも。
本降りにならずセーフ、
で今朝は運に恵まれます。
空港の車寄せからは、
いつものように、それぞれのスーツケースだの、キャリーバッグだの、が台車代わりで、
大きな段ボール箱を載せたアタマでっかちの組み合わせでカウンターまで行ったり来たり。
これも旅行ばかりの人生のトリビアの一つです。
預入けの手続きは今回も、スタッフのお姉さんからクギを刺されます。
合体してある荷物は搭載前に検査が入ると離れ離れになっちゃいますので、
迷子にならないようにあちこち名前を書いておいてくださいね。
もらうタグは、７枚なのに、
バゲッジクレームでは、１０個になってでてくるかも、という説明。
検査対象になってしまうと、ばらばらにしても元通りにしてくれない、
というのがルールです。
移動していた優先レーンの入り口
この４月から変わっているのが、ＴＳＡ Ｐｒｅ（事前セキュリティ検査）の入り口。
まだ日本はこの特典を受けられる対象国になっていないけど、
先日、ハワイ州がグローバルエントリー（入国簡素化プログラム）に日本を含めるよう、
連邦政府に働きかけている、と伝わっています。
プログラムが適用された暁には、
アメリカの空港で、すいすい進めるＴＳＡ Ｐｒｅレーンが利用できるようになるから、すごく便利です。
今までの入り口よりさらにターミナル２の東寄りにずれ、
ほぼＡＮＡカウンター手前です。
３時間待ち、のニュースにばくばくしたけど、
この日は通常のレーンも列は短く、
ＴＳＡ Ｐｒｅレーンに至っては、ＫＩＫＩファミリーの前にも、後ろにも
だーれもいません。
どうやら月曜は空港内の工事で輻輳していたみたい。
エアーシックが心配なはずのＫＩＫＩも、
まだ元気。
キャリーバッグも、
搭乗券も、
そしてパスポートも、
自分で持ちたがります。
旅慣れているんだよ、ってみてもらいたいのかな。
ラウンジゴハンもメニュー更新
ヒコーキの中では絶飲絶食のＫＩＫＩ、
クマさんの冬眠準備じゃないけど、搭乗前はラウンジで食べ貯め。
「ホンコンヤキソバと、からあげと」
ダイニングのカウンターでうきうきしながら頼んだら、
なんと、どちらもメニューから消えています。
辛うじて、ハワイアンチキンカレーは残留していたのに、
KIKIのお気に入りは、あえなく降板、
残念そう。
代わりに、選んだのはエダマメ。
それにハワイアンチキンカレー。
すごく嬉しそうに食べてるけど、消化が悪そうなのがちょっと憂いです。
ラウンジメニューは、からあげ、に代わって、
カルアポークが加わっていて、早速試食。
薄いお塩の味付けで、ポークのくさみも全くなく、
それになんとも柔らかいお肉料理。
このメニュー続いてほしいな。
今年から並んだローカルのアロハビールは、ＪＡＬ国際線就航７０周年の記念ラベル。
なかなかレアで、かわいらしいデザインです。
スナックにはシナモンロールが加わっています。
ちょっと不人気なのが、パンケーキマシン。
鎮座している、いかめしいこの機械、一体何だろう？
と遠巻きに見られているらしくて、近寄ってもらえません。
ラウンジゴハンを楽しんで、
KIKIは、搭乗準備をし始めます。
トラベルミンを呑んで、
いちごの香りのマスクを手に、
そして自分で
トラベルドキュメントを握りしめ、
それじゃ、ゲートに向かおうか。
KIKI、忘れっぽいのに、自分のシート番号はきっちり覚え、
コンコースを歩きながら何度もKIKIと、ママと、パパのシート番号を諳んじています。
さて、いよいよ搭乗。
快適な空の旅になりますように。
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