さいごのごはん | 今日もさんぽ日和 ディレクター森美樹&アナウンサー村上美香のブログ

さいごのごはん

村上美香です。

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ディレクター森ちゃんも書いていましたが
今日は熊本県動物管理センターに
行きました。

職員さん達によって
きれいに掃除をされていた
犬舎。

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ここにやってくるのは
人に見放され、保健所に保護され
一定の期間新しい家族を待ったのち
誰にも引き取ってもらえなかった
犬や猫です。

最後の場所です。

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こんなにガリガリに痩せていても
私たちがよっていくと
嬉しそうに近寄ってきます。

人間に苦しい想いを
させられてきたはずなのに
目をまっすぐに見て。

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このコは、
ずっとシッポを振ってくれました。

首には青い首輪。

最初に首輪をつけてもらえた時は
確かに誰かの家族だったはずです。

今でも
人にシッポを振ってくれていること
元の飼い主さんは知る由があるのでしょうか。

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職員さん達は
最後の最後まで食事を与えます。

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ドッグフードを犬舎に置いていきます。

犬舎の奥の犬達にも行き渡るように。

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明日には
この世を去らなければならない
犬達です。

「最後くらいは
お腹いっぱい食べてほしいんです」

職員さんは
目に涙をいっぱい溜めてそう言いました。

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静まり返った犬舎は
犬達のカリカリとフードを
食べる音だけが響いていました。

胸がしめつけられる思いでした。

あした消えていく命達に何も出来ず、
「ごめんなさい」
というしか出来ない自分がいます。

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処分される犬や猫を
「かわいそうだから見たくない」
という人がいます。

その気持ち、わかります。

一方で
色んな方法で
命に向き合っている人たちがいます。

少しでも命を助けたいと
自分の時間を削って
犬や猫の新しい家族を
必死で探している
ボランティアさんがいます。

管理センターの職員さんは
殺処分のとき、毎回、
最期の最期まで
目をそらさず見届けています。

私には何が出来るのか…

ただひとつ言える事は
このコ達が
この世にいたことを忘れないということ。

7年前
初めて管理センターの取材をしたとき
最後の日を迎える犬や猫に
「あなたたちのこと、絶対に忘れない」と
約束しました。

一人でも多くの人に
知って欲しい現実です。

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