ヘナに魅せられて…その1 | 身体と心に優しいヘナの美容師ちえみのブログ

身体と心に優しいヘナの美容師ちえみのブログ

身体に優しいヘナの美容師をしています。
また、岩手内で唯一のベトナム医道ディエンチャンのディプロマ保持者です。


私が自分のサロン(美容室)で
 ヘナを使い始めたのはだいだい10年くらい前だったとおもいます。
「痛んだ髪のための美容室」と銘うっているわりには遅いスタートだと感じる方もいらっしゃると思いますが、それにはこんな訳がありました。


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実はヘナは
2001年4月に当時の厚生労働省が規制緩和するまでは、美容室では使用はできなかったのです。
組合では使用禁止とされ、トラブルが起きた場合の保証の対象外とされていました。
(美容組合に加盟している店舗では、トラブルに対して保証する制度が準備されています。)

雑貨扱いで輸入はされていましたが
あやふやな輸入先から仕入れたヘナを
「なんか怪しい(−_−;)」と思い、
扱いませんでした。

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数年前のある日、別件で講師として招いた
横浜でサロンを開いている友人から
「このヘナは間違いない」と勧められたのが、きっかけでした。丁度法律も変わり、美容室でも扱える事になりましたから、私の気持ちも動いたのだと思います。

 友人の仲立ちで、メーカーの社長とも直接話す機会があり、ヘナについてのいろいろを伺い、髪に優しい!化学物質が入っていない!など、私が目指している内容にぴったりだったので、サロンでもヘナによる施術を始める事にしました。
(現在そのメーカーとは取り引きしていません)

 岩手の私のサロンで
友人から手ほどきをしてもらい、
ノウハウを学びました。


 その時に
「ヘナはタンパク質を染める働きがあるから、それ以外を染めたら嘘物だと思って間違いない」とのことで、
実際に友人と、友人が持参したヘナで、ティシュを染めてみましたが、ヘナの色のままで、ティシュが染まる事はありませんでした。


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数年経ったある日
私の母が
「なんか近頃、ヘナの匂いがきついけどなんで?」と言うのです。
実は私も、ヘナをお湯に溶いた時に
赤くなるのを氣にしていましたから、
ティシュでの実験をしてみました。
すると、赤く染まるではありませんか!(-。-;
これは、つまり何らかの色素が、添加されている可能性があるかもしれないという事です。

その旨を業者に問い合わせましたが
「信用の出来る業者から仕入れていますから間違いありません」と言いながら一方的に電話を切られてしまいました。
 在庫も沢山残っています。どうしたものかと悩みましたが、得体の知れない色素入りのヘナを、大事なお客様に使うことは出来ないと思い、在庫として購入していたヘナは、その日の内に全て処分しました。

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落ち込んでなんかいられません。
私のサロンを信じてご来店いただくお客様の為に、とにかく信頼できるヘナを探さなくてはいけないのです。

その後、2社程のヘナを使いましたが
一般の方を対象にしている業者だったので
美容師としての質問に、答えてはもらえませんでした。染まりもイマイチで、良いメーカーはもうないのかも知れないと
諦めかけていた所で出逢ったのが、
現在私のサロンで使用している
Indey harbsさんです。

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オーナーの河本氏は、
本物のヘナを求めてインドのヘナの会社の役員になったくらいの強者です。
信頼度が素晴らしい!
なんたって同じ美容師同士!
難問珍問も全て答えてくれます。
先日は全国のユーザー美容師に声をかけて
琵琶湖の畔で「指甲祭」というヘナのお祭りをしたくらいです。
ヘアを扱う美容師の大きなウェーブを大事にしている方です。

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ここまでは、
私が信頼のおけるヘナを見つけるまでの様を書いてみました。ヘナを扱うメーカーは多数あります。ご自分で氣に入っているメーカーがあったらそれが一番だとおもいます。


次回はヘナってなんなの?
なんで髪が染まるの?
ヘアーマニキュアとはどこが違うの?
など、私がサロン内で実際にお客様からいただいた質問を元に書いてみたいとおもいます。