324 「斬る」 (市川雷蔵版) ううん・・恐るべし、三隅研次・・・ | ササポンのブログ

ササポンのブログ

映画、音楽、アニメにドラマ
そしてサントラなブログ
ひとを観ていないものを観ます

ササポンのブログ

ジャッキー・チェン大全 伝説の35作品一挙放送
三池崇史 24-TWENTY FOUR-

そして

座頭市シリーズ27作品一挙放送!

WOWOWの
素敵に気の触れた特集に
刺激されたのか
日本映画専門チャンネルと
時代劇専門チャンネルが
これまた
見事に既知外な特集をはじめた

カツライスという奇跡

勝新太郎と市川雷蔵。
後に“勝”と“雷”で“カツライス”と称されることになる大映京都の二枚看板。
二人の偉大な足跡を振り返る「カツライスという奇跡」

なぜ
この特集が
既知外かといえば

カツライスを
特集するとなれば
自然に
あの人の特集ということにも
なるからです

映像界の隠れた
スプッラッタ監督
「三隅研次」

ササポンのブログ


三隅 研次(みすみ けんじ、1921年3月2日 - 1975年9月24日)は、映画監督。
代表作は、
勝新太郎を主演に起用した「座頭市」シリーズや、
市川雷蔵主演の「剣」三部作、
「眠狂四郎」シリーズ ,
若山富三郎を主役に据えた映画版『子連れ狼』シリーズなど。


特に
若山富三郎を主役に据えた映画版『子連れ狼』シリーズの
スプッラッタ、ゲテモノぶりは
並みはずれて、タガが外れすぎで
全世界の好きものが
大喜びした

その辺の
作品は
後日、特集するとして
今回は
「斬る」
一応、市川雷蔵最高傑作時代劇の・・との
呼び声高い作品・・らしい

ということは
きっと
格調高い作品・・なんだろう・・と

しかし
1時間11分・・・え?

時代劇で一時間?

多少の不安を抱えつつ
観始めると・・・

あはは・・
いつもの三隅じゃん

ササポンのブログ
ササポンのブログ
ササポンのブログ


冒頭から
女と女のキャット・ファイトから
始まる

とにかく
三隅さん、映画における
説明・・というやつが
嫌いなのか

話が
ぽんぽん、すっす、と
進む

やたらに
時間が飛ぶ
ぼっとみていると
簡単に3年の年月がすぎる

その割には
女体の肌を流れる血を
ねっとり
撮ったりする

この映画でも
主人公の出生の秘密を
死にかけている義父が
滔々と
告白し続けるのだ

死にかけてるのに
結構
複雑な出生の秘密を
全部、しゃべってしまう

他のシーンで補足すれば
いいじゃん・・と思うのだが
そこが
せっかち・・いや
シャープな演出が持ち味の
三隅さん

ササポンのブログ
ササポンのブログ


さらに
この映画がすごいのが
自分の出生の秘密を知った途端に
主人公がいきなり
剣の鬼になり
『大菩薩峠』の机竜之助のごとく
虚無にとりつかれたように
人を切りまくるのだ

一応
斬る理由はあるのだが
三隅さんは
それにあまり興味がないのか
とにかく
斬る事情はちゃちゃと済ませて
雷蔵が
斬りまくるところを
恐ろしい美しさで
撮る

ああ・・なんだ
だからタイトルは「斬る」なのか
・・・・て
そんなんで
いいのかよ
誰だよ・・こんな脚本かいたの・・

新藤兼人・・・・

ううん・・
恐るべし
三隅 研次・・・

ササポンのブログ
ササポンのブログ
ササポンのブログ