*Sweet Chocolate*
#27 Side-A
最初のお話*1
前回のお話→*26
消えたらゴメンよ
*27A
僕の、を、飲み込んだ翔ちゃんが
不敵に笑ったその顔がすげえカッコ良くて
僕ばっかりがイ かされただけじゃ
なんだか『負け』のような気がして
「しょぉちゃん、ちょっとここ座って?」
自分が寝そべっていたところと
交代するように翔ちゃんを座らせて
「ちょ、脚、もちょっとコッチ、」
浅く、座らせて
「よいしょ、」
翔ちゃんの脚の間に入って
ソファーの下に膝間付いた。
「ナニナニ?」
半分笑って聞く翔ちゃんが
実はちょっと期待してるの
分かってるから
コトバでは答えないで
瞳(め)を合わせたまま
翔ちゃんのベルトに手をかけた。
カチャ・・・、
金属音が響いて
翔ちゃんが腰を浮かす。
デニムと下 着を引っ張って、
足首へと落として
また
脚の間に入る。
ドキン、
ドキン、
翔ちゃんの、翔ちゃんが、
目の前にある気配を感じながら
なかなか直視できなくて
両腿に置いた手を
サワサワと撫でるように動かしてみる。
翔ちゃんの左手が僕の頭を撫でて
頬に添えられて、顎を上げられて。
誘われるように
ソファーに乗り上げて
キスを、した。
「んっ、」
柔らかいキスが
大好きな気持ちを押し上げて
僕は
唇を外して
首筋にキスを落としてから
下へ、
降りた。
→*28